三菱UFJ銀行の住宅ローンのデメリットは、金利水準がネット銀行より高めなことと、がん・3大疾病などの疾病保障を付けると金利の上乗せ(年0.15〜0.5%)が必要なことです。反対に、窓口で相談できる安心感と、持病がある方向けの「ワイド団信」、借入後に保障プランを選べる「疾病保障付住宅ローン」はメリットになります。

2026年10月適用の新規借入の変動金利(ずーっと一律優遇コース・最優遇)は年1.195%です(同行公式サイトにて確認)。三菱UFJ銀行は、国内最大の金融グループである三菱UFJフィナンシャル・グループの中核銀行です。

首都圏の三菱銀行、海外取引に強かった東京銀行、関西の三和銀行、中部の東海銀行などが統合してできた銀行なので、全国に店舗網を持ち、とくに関東・関西・中部に強いメガバンクです。

三菱UFJ銀行とKDDIが出資して生まれたネット銀行、auじぶん銀行との違いにも触れながら解説していきます。

【ピックアップ】住宅ローンは専門スタッフに相談して決める
SBIマネープラザは、ドコモSMTBネット銀行とSBI新生銀行の2行を所属銀行とする銀行代理業者です。ネット銀行の住宅ローンを、店頭やオンラインで専門スタッフに相談しながら申し込めます。

金利が上がる局面では、借入時の金利だけでなく、金利タイプの選び方や団信の保障内容、将来の返済計画まで含めて比べることが大切です。「審査が通るか不安」「自分に合った金利タイプを知りたい」「借り換えでどれくらい得になるか知りたい」という人は、一度相談してみるとよいでしょう。

SBIマネープラザで住宅ローンを相談する

この記事は、筆者が三菱UFJ銀行の支店(高円寺支店)を予約なしで訪ね、住宅ローンの担当者に話を聞いたインタビューがもとになっています。訪問は平成28年です。インタビューは当時の記録として残し、それ以外の商品内容・金利は現在の情報に更新しています。

三菱UFJ銀行は店舗が多い。住宅ローンを借りるうえでのメリットは?

――三菱UFJ銀行の住宅ローンのメリットとデメリットから教えていただけますか。

三菱UFJ銀行さん:はい。メリットは、まず店舗数が多いことです。一般のお客さま向け店舗が全国に755店舗、法人向け店舗が281店舗ございます(平成28年3月末時点)。ATMも多く、普段からお給料の振込先・メインバンクとしてお使いの方には、特に当行の住宅ローンをおすすめしています。

※店舗数は取材当時の数字です。その後、メガバンク各行は店舗の統廃合を進めているため、現在の店舗・ATMの場所は公式サイトの店舗検索で確認してください。

店舗が多いことは、住宅ローンの相談・審査・契約手続きで窓口に行くときには確かにメリットです。地方にお住まいの方でも、県庁所在地クラスの街には支店があることが多く、対面で相談しながら進めたい方には安心材料になります。

一方で、住宅ローンを借りた後の毎月の返済は口座引き落としなので、ATMの多さはあまり効いてきません。最近はコンビニATMの手数料が優遇される銀行も多いので、ATMの数は大きな決め手にはならないと考えておくのが現実的です。

なお、現在の三菱UFJ銀行は、事前審査はWebで完結・書類提出不要・最短即日回答と案内しており、借入期間を最長40年にしても金利の上乗せはありません(2026年10月時点・公式サイトにて確認)。窓口とネットの両方で手続きできる体制になっています。

三菱UFJ銀行の疾病保障付住宅ローン(旧・7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉)は有利?

取材当時、担当者がいちばん力を入れて説明してくれたのが「7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉」でした。この商品は2024年12月25日に「疾病保障付住宅ローン」へ名称とプラン名が変更され、現在は次の4つのプランから選ぶ形になっています(引受保険会社:東京海上日動火災保険)。

プラン 費用 借入時の年齢 主な保障
3大疾病50% 金利に年0.15%上乗せ 18歳以上46歳未満 がん(診断)・脳卒中・急性心筋梗塞(入院)で住宅ローン残高が50%に
7大疾病100% 金利に年0.3%上乗せ 18歳以上50歳未満 3大疾病で残高が0円に。4つの生活習慣病で働けない状態が続いた場合も保障
全疾病100% 金利に年0.5%上乗せ 18歳以上50歳未満 3大疾病・4つの生活習慣病に加え、ほかの病気やケガ(精神障害などを除く)も保障
保険料支払型 毎月保険料を支払う(金利上乗せなし) 18歳以上56歳未満 7大疾病で働けない状態が続いた場合を保障。先進医療(300万円限度)が自動付帯

4つの生活習慣病とは、高血圧性疾患・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変です。これらは就業障害が30日を超えて続くと毎月の返済を最長1年保障し、1年30日を超えて続くと残高が0円になる仕組みです。がんには90日間の待機期間があります(2026年10月時点・同行公式の商品案内にて確認)。

注意したいのは、金利上乗せ型の3プランは借入後に途中で外したり、プランを変更したりできない点です。途中で脱退できるのは保険料支払型だけです。

※ここでいう「入院」「所定の状態」などの支払条件には細かな定めがあります。申込前に重要事項説明書で確認してください。

7大疾病100%(年0.3%上乗せ)はお得か?FPの見方

7大疾病100%は、がんは診断確定、脳卒中・急性心筋梗塞は入院で残高が0円になるのが特徴です。ネット銀行の「全疾病保障」の多くは、3大疾病でも一定期間働けない状態が続くことが条件なので、すぐに残高がなくなる点で保障の発動が早いと言えます。

そのぶん、費用は小さくありません。仮に3,000万円を35年・元利均等で借り、もとの金利を年1.2%とすると、年0.3%を上乗せした年1.5%との差は、毎月の返済でおよそ4,300円、35年間の総返済額でおよそ180万円になります(金利一定・ボーナス返済なしの仮定)。

つまり「約180万円で、3大疾病になったらすぐ残高が0円になる保障を買う」という見方ができます。ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)のスゴ団信のように、上乗せなしで全疾病保障や3大疾病50%保障が付く住宅ローンもあるので、金利と保障をセットで比べることが大切です。

FPとしては、「3大疾病になったら即座に住宅ローンをなくしたい」という希望がはっきりしている方には検討する価値がある商品だと考えます。一方、そこまでの保障が必要なければ、上乗せなしで疾病保障が付く銀行を選び、浮いたお金を貯蓄に回す考え方も十分に合理的です。

保険料支払型(旧・安心の保険料タイプ)は誰に向く?

保険料支払型は、金利に上乗せするのではなく、毎月保険料を支払う方式です。保険料は性別・年齢・借入残高などで決まり、年齢が上がると高くなります。

保障は、7大疾病で働けない状態が続いたときに返済を保障するもので、先進医療(300万円限度)が自動で付きます。住宅ローンの契約者が女性の場合は、女性特有の病気などに備える特約をオプションで付けられます。

3大疾病でも「診断・入院ですぐ残高0円」にはならない点で、7大疾病100%とは保障の性格が違います。途中で脱退できる柔軟さを重視する方や、女性が主な稼ぎ手で女性疾病への備えを厚くしたい方が検討する選択肢と言えるでしょう。

団信とワイド団信は「疾病保障」とは別の保険

――疾病保障付住宅ローンは、団体信用生命保険とは別のものなんですよね?

三菱UFJ銀行さん:はい、別のものです。当行の住宅ローンをご利用いただくには団体信用生命保険へのご加入が必要で、保険料は当行が負担します。健康状態にご不安のある方には「ワイド団信」もご用意しています。(平成28年の取材時点)

現在もワイド団信の取り扱いは続いており、住宅ローン金利に年0.3%を上乗せする形です。借入時の年齢は18歳以上50歳の誕生日まで、完済時は80歳の誕生日まで、引受保険会社はクレディ・アグリコル生命です(2026年10月時点・同行公式サイトにて確認)。

高血圧症や糖尿病などで一般の団信に入れなかった方にとって、メガバンクの窓口で相談しながらワイド団信を検討できるのは、三菱UFJ銀行の住宅ローンのはっきりしたメリットです。ほかの銀行の住宅ローンの特徴はソニー銀行の住宅ローン金利やメリット・デメリットの解説も参考にしてください。

三菱UFJ銀行の住宅ローンのデメリットは?

――三菱UFJ銀行の住宅ローンを利用するうえでのデメリットは何ですか?

三菱UFJ銀行さん:インターネットからもお申し込みいただけますが、ご記入いただく書類が多いので、記載ミスや記入漏れがあると作り直しになり、店舗でのお申し込みより時間がかかることがあります。(平成28年の取材時点)

取材当時は「ネット申込は時間がかかる」という話でしたが、現在は事前審査がWebで完結するようになっており、この点はかなり改善されています。

いま比較するときに気をつけたいデメリットは、むしろ次の2つです。

  • 金利水準:ネット銀行の最優遇金利と比べると、変動・固定とも高めの水準になりやすい
  • 疾病保障の費用:がんや3大疾病への備えを付けると、年0.15〜0.5%の上乗せか保険料の負担がかかる

――火災保険について教えてください。

三菱UFJ銀行さん:提携の火災保険をご用意しています。地震保険もあわせてご加入いただけますよ。(平成28年の取材時点)

銀行で勧められる火災保険にそのまま入る必要はありません。必要な補償を先に決めてから、補償に合う保険会社を選ぶのが節約の近道です。くわしくは住宅ローンの火災保険選びで節約する方法で解説しています。

取材当時は家電量販店や引越し会社、ホームセキュリティ会社などとの提携特典も案内されましたが、こうした特典の内容は時期によって変わります。現在の特典は、申込時に窓口や公式サイトで確認してください。

繰上返済の手数料と金利タイプの選び方

――自由に繰上返済できるサービスはありますか?

三菱UFJ銀行さん:一部繰上返済をご用意しております。インターネット経由でお手続きいただきますと、手数料はかかりません。(平成28年の取材時点)

現在も、インターネットでの一部繰上返済は手数料無料です。店頭窓口で手続きすると16,500円(税込)かかり、保証会社を利用している場合は保証会社事務手数料もインターネットなら無料、窓口では11,000円(税込)が必要です(2026年10月時点・同行公式の手数料ページにて確認)。

返済用口座の残高から自動で繰上返済するような仕組みは用意されていないので、繰上返済はネットで自分で申し込むのが基本と考えておきましょう。

金利タイプは、変動金利、一定期間固定、全期間固定(ずーっと固定金利コース)から選べます。固定は期間中の返済額が変わらない安心感がある一方、変動より金利水準が高くなります。変動は金利が下がれば返済が減り、上がれば増えます。

三菱UFJ銀行さん:最近は、固定タイプと変動タイプを組み合わせた「ミックス借入」をされる方も増えています。(平成28年の取材時点)

迷ったときにミックス借入を勧められることがありますが、私はおすすめしていません。理由は住宅ローンを変動と固定のミックスにすると後悔しやすい理由で解説しています。

元利均等返済と元金均等返済のどちらも選べる

三菱UFJ銀行の住宅ローンは、毎月の返済額が一定の「元利均等返済」と、元金を均等に返していく「元金均等返済」から選べます。

たとえば2,000万円を35年・年2%(仮の金利)で借りた場合、元利均等返済は毎月約66,250円で総返済額は約2,783万円、元金均等返済は初回約80,950円で総返済額は約2,702万円です(ボーナス返済なし・金利一定で当サイトが概算)。

  • 元利均等返済:毎月の返済額が一定で家計の計画を立てやすいが、総返済額は多くなる
  • 元金均等返済:最初の返済額が多いが、徐々に減っていき、利息の総額を抑えられる

どちらが向くかは元利均等と元金均等、住宅ローンの返済方法の選び方で詳しく解説しています。

三菱UFJ銀行の住宅ローン金利は高い?2026年10月の水準

三菱UFJ銀行の住宅ローン金利は、極端に高いわけではありませんが、ネット銀行と比べると低いとも言いにくい水準です。2026年10月適用の主な金利は次のとおりです(同行公式の住宅ローン金利ページにて確認)。

金利タイプ(新規借入) 2026年10月適用
変動金利(ずーっと一律優遇コース・最優遇) 年1.195%
固定10年(最初に大きな優遇コース) 年3.750%
全期間固定(31〜35年) 年4.350%

借り換えの変動金利(最優遇)は年1.245%です。適用金利は毎月見直されるので、申込時点の金利で比べるようにしてください。

三菱UFJ銀行は2026年9月から住宅ローン変動金利の基準金利を見直しており、すでに変動金利で借りている方への反映は、毎月型が2026年11月の約定返済分から、年2回型が2027年1月の約定返済分からと案内されています。ご自身の契約タイプは「ご返済のお知らせ」で確認しておきましょう。

さらに、日本銀行は2026年9月18日の金融政策決定会合で政策金利を年1.25%程度へ引き上げました。これを受けて三菱UFJ銀行は短期プライムレートを11月2日から年2.625%へ引き上げると発表しています。住宅ローンの変動金利が今後どうなるかは、同行の公式発表で確認してください。

政策金利→短期プライムレート→各行の基準金利→ご自身の適用金利と、金利は何段階もの時間差を経て動きます。この流れを知っておくと、ニュースに振り回されずに家計の見直し時期を考えられます。

――三菱UFJ銀行の住宅ローンで人気のある商品は?

三菱UFJ銀行さん:最近ですと、期間限定の固定10年特別金利をお選びいただく方が多いですね。(平成28年の取材時点)

※この期間限定キャンペーンは取材当時のもので、現在は実施していません。

三菱UFJ銀行の住宅ローンのまとめ

三菱UFJ銀行は国内最大の金融グループの中核銀行で、取材当時(平成28年3月)は民間金融機関で住宅ローンの取扱残高が最も多い銀行でした。

【三菱UFJ銀行の住宅ローンのメリット】

  • 店舗で相談しながら手続きでき、事前審査はWebで完結(最短即日回答)
  • 借入期間を最長40年にしても金利の上乗せなし
  • 疾病保障付住宅ローン(3大疾病50%・7大疾病100%・全疾病100%・保険料支払型)から保障を選べる
  • 持病がある方向けのワイド団信(年0.3%上乗せ)がある
  • インターネットなら一部繰上返済の手数料が無料

【三菱UFJ銀行の住宅ローンのデメリット】

  • ネット銀行と比べると金利水準が高めになりやすい
  • 疾病保障を付けると年0.15〜0.5%の上乗せ(または保険料)が必要で、金利上乗せタイプは途中で外せない
  • 店頭窓口での繰上返済は手数料がかかる

金銭面だけで比べると、三菱UFJ銀行より有利な住宅ローンはほかにもあります。それでも、窓口で相談できる安心感を重視したい方や、健康面に不安があってワイド団信を検討したい方、3大疾病で即座に残高をなくす保障を重視する方には、選択肢に入る住宅ローンです。

同じ大手行と比べたい方は、りそな銀行の住宅ローン(団信革命・金利・デメリット)もあわせてご覧ください。

※本記事の金利・商品内容は2026年10月時点のものです。最新の金利・団信・疾病保障の条件は、三菱UFJ銀行の公式サイトでご確認ください。

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