共働き世帯の増加、不動産価格の上昇で1億円を超える住宅が以前にも増して流通しています。

一般的な住宅ローンの貸し出し限度額は1億円、公的な住宅ローンであるフラット35は8,000万円となっており、1億円を超える住宅を購入するのには対応していません。もちろん個別に金融機関に相談することは可能ですが、住宅ローン審査に通常よりも多くの時間を要することは容易に想像ができますね。

1億円を超える住宅を購入する場合でも頭金を用意することで住宅ローンの借入を1億円以下に抑えることができれば一般的な住宅ローンでも十分になりますが、1億円を大きく超える物権などではやはり住宅ローンを利用したいところ。

こうした背景もあり、一部のネット銀行や地銀では1億円以上の住宅ローンの貸し出しを行うケースが増えています。1億円を超える住宅ローンを利用したい場合には住宅ローンの貸し出し限度額を1億円までとしている、金融機関より1億円以上の貸し出しを公言している金融機関に住宅ローン審査の申込みを行うほうが確実でしょう。

本ページでは1億円以上借りれる住宅ローンについて見て行きたいと思います。

高額の住宅ローンを組むメリットとは?(1億、2億、3億、4億、5億)

まず、最初の確認をしておきたいのは、高額の住宅ローンを組むメリットです。

万が一の際の備えの生命保険(団体信用生命保険;一般団信)が無料で手に入る

高額の住宅ローンを組むメリットとしては、住宅ローンに付帯する団体信用生命保険や疾病保障により無料で「生命保険」が手にすることができることでしょう。

具体的に2億円の生命保険に加入するとどの程度の保険料の支払いが必要になるかをシミュレーションしてみたいと思います。生命保険大手のアクサダイレクトのホームページで実際に37歳男性で生命保険に加入しようとした場合の保険料は以下のようになりました。

2億円という高額な死亡保障には入れず、最大で1億円の保障しか設定できませんでした。保障額が1億円でも月の保険料は36,000円、年間で43万円強となります。保障額が2倍になれば保険料も2倍になる可能性が極めて高いでしょう。住宅ローンの団信であれば年間80万円以上の保険料が削減できる可能性がありますね。

アクサダイレクト生命の生命保険の保険料シミュレーション

低金利を利用した資産の有効活用

次項で紹介する住宅ローンはどれも金利が年0.5%程度と極めて低金利です。世界的な金融緩和政策で資産運用は楽ではありませんが、年0.5%以上での資産運用が可能であれば、手持ち資金をマイホーム購入資金に当てず、資産運用を行いメリットを出せる可能性がありますね。

1億円以上借りれる住宅ローンの一覧

SMBC信託銀行(旧シティバンクジャパン)では昔から1億円超えの住宅ローンを扱っていましたが、2018年2月に楽天銀行 Type-R、2018年7月にミスター住宅ローンREAL、2018年12月にじぶん銀行、2019年5月に千葉銀行と、この数年で1億円以上の住宅ローンを取り扱う金融機関が急激に増えています。

以下が2019年11月現在で確認できた1億円以上を借りれる住宅ローンの一覧です。

金融機関商品名限度額申し込みチャネル
ジャパンネット銀行住宅ローン2億円インターネット商品スペックの詳細はこちら
じぶん銀行住宅ローン2億円インターネット商品スペックの詳細はこちら
じぶん銀行au住宅ローン2億円インターネット商品スペックの詳細はこちら
ARUHI楽天銀行 Type-R2億円店舗商品スペックの詳細はこちら
住信SBIネット銀行ミスター住宅ローンREAL2億円店舗商品スペックの詳細はこちら
みなと銀行大型住宅ローン2億円店舗商品スペックの詳細はこちら
千葉銀行プレミア住宅ローン3億円店舗商品スペックの詳細はこちら
SMBC信託銀行5億円商品スペックの詳細はこちら

2億円の住宅ローンを組んだときの各金融機関ごとの比較

次に前述の1億円以上、借りれる住宅ローンの一覧で紹介した金融機関で2億円の住宅ローンを変動金利で借りた際の、金利、融資事務手数料、月々の支払額、総返済額を比較してもっとも、コストメリットがある金融機関を確認しましょう。

金融機関金利(2019年11月)融資事務手数料月々の支払い総返済額総費用
ジャパンネット銀行年0.415%4,400,000円511,692円214,910,826円219,310,826円
じぶん銀行年0.457%4,400,000円515,379円216,458,997円220,858,997円
じぶん銀行(au住宅ローン)年0.457%4,400,000円515,379円216,458,997円220,858,997円
ARUHI年0.627%4,400,000円530,473円222,798,841円227,198,841円
住信SBIネット銀行(ミスター住宅ローンREAL)年0.457%4,400,000円515,379円216,458,997円220,858,997円
みなと銀行ホームページに掲載せずホームページに掲載せずホームページに掲載せずホームページに掲載せずホームページに掲載せず
千葉銀行ホームページに掲載せずホームページに掲載せずホームページに掲載せずホームページに掲載せずホームページに掲載せず
SMBC信託銀行年0.470%4,400,000円516,523円216,939,674円221,339,674円

総費用で最も安価になるのは三井住友銀行とヤフーの親会社であるZホールディングスが出資する、ジャパンネット銀行となりました。次点のじぶん銀行との比較でも総額は17万円弱しか違わず僅差と言ってよいでしょう。

1億円以上、借りれる住宅ローンのメリット・デメリット

ジャパンネット銀行 住宅ローンのメリット・デメリット

ジャパンネット銀行は三井住友銀行とヤフーの親会社Zホールディングスが出資しているネット銀行なので、信用力・企業力も申し分ないでしょう。ジャパンネット銀行の住宅ローンで1億円以上を借りる際の最大のメリットは金利が低いために総返済額が最も安く済む点です。前述の比較表では唯一、総費用で2億2000万円を下回っています。

また、ジャパンネット銀行の住宅ローンは電子契約に対応しているため、紙の契約書であれば10万円の収入印紙が必要になりますが、これも不要になるというメリットがあります。

一方のデメリットとしては、ネット銀行としては珍しく疾病保障が付帯していない点です。じぶん銀行であればがんと診断されるだけで住宅ローン残高が半分になるがん50%保障付き団信が無料で付帯できますが、ジャパンネット銀行でこうした疾病保障を付帯させるためには有料となります。

また、ジャパンネット銀行の住宅ローンを利用できるのは正社員と契約社員のみとなっているがデメリットです。

2億円まで借りれるジャパンネット銀行の公式サイト

 

ジャパンネット銀行の住宅ローン

 

じぶん銀行 住宅ローンのメリット・デメリット

三菱UFJ銀行とKDDIが出資するじぶん銀行はネット銀行の中で現在最も勢いのある住宅ローンで、変動金利はもちろん、10年固定金利、35年固定金利、どれをとっても業界最低水準の金利を実現しています。

金利以外のメリットとしては、がん50%保障と全疾病保障が無料で付帯する点です。高度障害と死亡を保障する一般団信以外にがんや精神疾患を除く全ての病気や怪我を無料で保障してくれる点は、高額な住宅ローンの残債を保障してくれるのは大きなメリットと言えます。

また、じぶん銀行の住宅ローンも電子契約に対応しているため、紙の契約書であれば1億円の住宅ローン契約で必要となる10万円の収入印紙が不要になるというメリットがあります。

がんも保障してくれるじぶん銀行の公式サイト

 

じぶん銀行の住宅ローンに無料で付帯する全疾病保障とがん50%保障団信

 

楽天銀行 住宅ローン Type-R(仲介 ARUHI)のメリット・デメリット

楽天銀行のType-Rのメリットは店舗でのサポートが受けれる点です。2019年11月現在、ARUHI直営の9店舗で楽天銀行のType-Rの取り扱いをしています。ただし、この9店舗を訪問できない場合には、利用できないデメリットともなってしまいます。

楽天銀行のType-Rには精神疾患以外の全ての病気とケガを保障する全疾病保障が無料で付帯しています。保障を受けるには就業不能が1年以上継続する必要がありかなりハードルが高いですが、一般団信はもちろん無料で付帯しているためプラスアルファの保障と考えておけば安心でしょう。

ARUHI(アルヒ)の公式サイト

 

楽天銀行の住宅ローン type-R

SMBC信託銀行 住宅ローンのメリット・デメリット

旧シティバンクジャパンを引き継いだSMBC信託銀行のメリットしては最大5億円までの住宅ローン融資に対応している点です。国内に住宅ローンを扱う金融機関は数多く存在しますが、5億円までの融資に対応しているのはSMBC信託銀行くらいでしょう。

デメリットとしては、SMBC信託銀行の団信の保障は1億円までしかない点と支店から1時間圏内以内の物件にしか融資をしてない点。特に前者は高額な住宅ローンを組む上で致命的なデメリットと言ってよいでしょう。

 

まとめ 1億円以上の住宅ローンを組むのにオススメな住宅ローンは?

長文になりましたが、1億円以上の住宅ローンを組むに当たってのポイントを確認してきました。結果的にどの金融機関がオススメと言えるでしょうか?全国区で申し込みができる、じぶん銀行の住宅ローンジャパンネット銀行は審査申し込みが必須。ただし両行の保険引き受け会社がクレディ・アグリコル生命保険と同じになっているため、楽天銀行のType-Rやミスター住宅ローンREALといった、保険引き受け会社がクレディ・アグリコル生命保険でない住宅ローンにも申し込みを行いたいですね。

ただし、楽天銀行のType-Rやミスター住宅ローンREALは店舗型の住宅ローンであるため、近隣に店舗が無い場合には利用できないデメリットがあり、政令指定都市などの物件でない限り利用は難しいといえるでしょう。

 

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