「ネット銀行の住宅ローンって、地方に住んでいても使えるの?」――FPとしてよくいただくご相談です。結論からいえば使えますし、ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の住宅ローンは、保証料0円・一部繰上返済手数料0円・3大疾病50%保障の団信(50歳以下)が上乗せなしと、金利以外の条件がそろった有力候補です。

ただし金利面では注意点があります。2026年9月適用のWEB申込コース(通期引下げプラン・変動)は年1.750%で、8月まであった「物件価格80%以下の優遇」が終了しました。一方、対面相談コースでは同じ優遇が残っていて年1.200%(環境配慮型住宅または物件価格の80%以下)です。この記事では、徳島など地方で暮らす方の目線で、メリット・デメリットをかみくだいて解説します。

ドコモSMTBネット銀行は、三井住友信託銀行とSBIホールディングスが出資して開業したインターネット銀行で、2023年3月にネット銀行として初めて東京証券取引所に上場しました。その後、2025年10月にNTTドコモの連結子会社となり、現在はNTTドコモと三井住友信託銀行による共同経営体制に移行しています。

2026年8月3日には商号が「ドコモSMTBネット銀行」へ変更されました。金融機関コード・支店名・支店番号は変わらず、現在の口座・住宅ローンはそのまま利用できます。2024年度の住宅ローン新規実行額は国内行でNo.1(同行調べ・2025年3月31日時点)で、2026年8月には住宅ローンの累計取扱額が15兆円を超えたと発表されています。

ドコモSMTBネット銀行では複数の住宅ローンを提供していますが、主力は”WEB申込コース”です。さらに、ネットだけで申し込むことに不安を感じる人向けに、銀行代理業者の店舗(全国50店舗以上)で相談できる「対面相談コース」も用意されています。「ネットは不安、でも金利は抑えたい」という方に対面という受け皿があるのは、地方在住の方にとって心強いポイントです。

住宅ローン(対面)の最新の金利はこちら

WEB申込コースと対面相談コース、地方在住ならどちらを選ぶ?

FPとしてまずお伝えしたいのは、同じ「ドコモSMTBネット銀行の住宅ローン」でも、WEB申込コースと対面相談コースでは申込方法だけでなく、2026年9月時点では適用金利も異なるという点です。徳島のように近くに店舗がない地域では、対面相談コースは代理業者の店舗での相談が前提になるため、まずはご自身の状況に合う入口を確認しておきましょう。

比較の観点WEB申込コース対面相談コース
申込方法インターネット(LINE・WEB)で完結店舗での対面相談・アプリで申込
相談のしやすさ電話・チャット等で問い合わせ専任スタッフに直接相談できる(土日も可)
変動金利(通期引下げプラン・2026年9月適用)年1.750%年1.200%(環境配慮型住宅または物件価格の80%以下)/年1.450%(80%超)
向いている人自分で手続きを進められる人・審査結果を早く知りたい人ネット手続きに不安がある人・頭金2割以上を用意できる人

金利はドコモSMTBネット銀行公式の金利ページで確認した2026年9月1日現在の適用金利です。WEB申込コースでは「環境配慮型住宅への特別金利優遇」と「物件価格の80%以下でお借入れいただく場合の金利優遇」が2026年8月実行分で終了し、対面相談コースでは引き続き利用できると案内されています。

いずれのコースも審査結果によって表示金利に上乗せ(WEBは年0.1〜0.3%、対面は年0.1〜0.55%)となる場合があり、金利は毎月見直されます。実際に適用されるのは申込時ではなく借入実行日の金利ですので、「金利の低さ」だけでなく「自分が最後まで手続きを進めやすいか」という相性も、35年付き合う住宅ローンでは大切な判断材料になります。

10月1日から短期プライムレートが改定されます

日本銀行が2026年9月18日に政策金利を1.25%程度へ引き上げたことを受け、ドコモSMTBネット銀行は2026年10月1日から短期プライムレートを年2.675%から年2.925%へ改定すると発表しました。同じ日から円普通預金の金利も年0.40%から年0.50%に引き上げられます。

同行は「政策金利の変更後、原則として翌月初に主な預金・貸出商品の金利を見直す」方針も示しています。住宅ローンの適用金利は毎月見直され、借入実行日の金利が適用されるため、10月以降に実行する方は、申込時に見た金利と変わる可能性があることを前提にしておきましょう。すでに返済中の方も、変動金利の見直しルールを返済予定表で確認しておくと安心です。

ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンは店舗でも相談できます

ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンは、ネットで申し込む「WEB申込コース」のほか、銀行代理業者のSBIマネープラザで、店頭やオンラインで専門スタッフに相談しながら申し込むこともできます。

物件価格の80%以下で借りる場合の金利優遇は、WEB申込コースでは2026年8月実行分で終了しましたが、SBIマネープラザで申し込む住宅ローンでは、2026年9月時点でも物件価格80%以内の金利が案内されています。頭金を入れる予定の人は、WEB申込コースとあわせて比べてみましょう。

  • 審査や金利タイプの選び方を、専門スタッフに対面で相談できる
  • 借り換えやペアローンも、シミュレーションで比べられる
  • ドコモSMTBネット銀行のフラット35(買取型)も相談できる

SBIマネープラザでドコモSMTBネット銀行の住宅ローンを相談する

※PR SBIマネープラザは、ドコモSMTBネット銀行とSBI新生銀行を所属銀行とする銀行代理業者です。金利や優遇条件は毎月見直されるため、最新の条件は申込前にご確認ください。

ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンについてまとめ

次に、住宅ローンを選ぶ際に参考になりそうなポイントを、ご相談でよく聞かれる順にまとめて紹介していきます。

団信は「スゴ団信」|50歳以下なら3大疾病50%保障が上乗せなし

ドコモSMTBネット銀行の団信は「スゴ団信」と呼ばれ、借入実行時50歳以下なら、ガン・急性心筋梗塞・脳卒中の3大疾病で所定の状態になったときにローン残高が半分になる保障が、金利上乗せなしで基本付帯します。あらゆる病気やケガで働けなくなったときに備える全疾病保障も基本付帯です。

保障を手厚くするプランを選ぶと年0.2〜0.4%の上乗せ、持病がある方向けのワイド団信は年0.3%の上乗せになります。上乗せなしで3大疾病の半額保障まで付くのはネット銀行のなかでも手厚い部類です。団信の比較はauじぶん銀行の住宅ローンのメリット・デメリットやソニー銀行の住宅ローンのメリット・デメリットもあわせてご覧ください。

返済期間は最長50年まで選べる

2026年9月時点で、WEB申込コース・対面相談コースとも返済期間は最長50年まで選べます。35年超〜40年以内は上乗せなし、40年超〜50年以内は年0.15%の上乗せです。月々の返済額を抑えられる一方で、総返済額は増えます。50年・40年返済の住宅ローンのメリット・デメリットで、FPとしての考え方を詳しく解説しています。

収入合算やペアローンは可能か?

ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の住宅ローンはペアローン・収入合算に対応

共働き夫婦の増加と不動産価格の高騰で利用者が増えているのが、「ペアローン」と「収入合算」です。これは、2人の収入を活用して住宅ローンに申し込む仕組みです。ドコモSMTBネット銀行は、収入合算・ペアローンのどちらにも対応しています(ペアローンは2人とも同じコースへの申込が必要です)。

なお、収入合算は合算者の収入の50%が限度です。たとえば、年収400万円の夫と年収300万円の妻を合算する場合、妻の年収の半分である150万円分を夫に合算できるので、あわせて550万円の年収で住宅ローンの審査をすすめることになります。

FPからのワンポイント:借入額を増やせる一方で、共働き前提の返済計画になります。地方では車の維持費や子育て費用も家計を圧迫しやすいので、「どちらか一方が働けなくなっても返せる額か」を必ず一緒に確認しておきましょう。

育児休業中での住宅ローンの審査、実行が可能か?

ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の住宅ローンは育児休業中でも利用できるか

ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンの場合、産休や育休でも住宅ローンの審査に申し込むことができます。審査は進めてもらえますが、融資の実行は育児休業が終わった後になるとのことです。

また、育児休業中の人が1人で住宅ローンを申し込む場合は、育休が終わって3ヶ月経過してからでなければ申し込めないようなので注意しましょう。取扱条件は変わることがあるため、申込前にドコモSMTBネット銀行のコールセンターで確認するようにしてください。

一部繰上返済の最低金額や手数料について

ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンでは、一部繰上返済は1円から可能で、一部繰上返済手数料は何度でも0円です。保証料もかかりません。手数料を気にせず、余裕があるときにこまめに繰り上げられるのは、教育費や車の買い替えなど出費の波が読みにくい地方の家計とも相性がよい仕組みです。

ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンは快適に利用できるのか?

住宅ローンを選ぶ際は、金利や手数料など全部でいくら払うかも重要ですが、35年間返済を続けるので快適に利用できるかというのも選択の基準の1つになります。ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンが快適に利用できるかについて、下記項目からチェックしてみます。

  • ATMの数、入出金、振り込みの手数料
  • 各種手数料
  • スマホアプリの使い勝手
  • 住宅ローンの返済口座の指定について
  • 定額自動入金サービス

ドコモSMTBネット銀行のATMの数

ドコモSMTBネット銀行は独自のATMはありませんので、ATMを利用する際は下記の銀行・コンビニのATMで利用できます。

  • イオン銀行
  • セブン銀行
  • E-net(ファミリーマートなど)
  • ローソン銀行ATM
  • ゆうちょ銀行
  • VIEW ALTTE(JR東日本の駅構内など)

コンビニのATMで24時間利用できるので、専用店舗が近くにない地域でも不便さを感じることは少ないでしょう。

ドコモSMTBネット銀行のATM手数料

ATMを利用する際の手数料は、預け入れ・残高照会は無料です。住宅ローンを返済する目的だけで利用するのであれば、特に不便を感じることはないでしょう。

2024年12月からは「アプリでATM」を使えば、スマートプログラムのランクに関わらず、いつでも何度でもATMの入出金手数料が無料になりました(セブン銀行・ローソン銀行ATMなどが対象)。キャッシュカードでの利用でも、一定回数までは手数料が無料です。

なお、キャッシュカードでの引き出しや他行あて振込の無料回数は、預金残高やサービスの利用状況で決まる「スマートプログラム」のランクによって変わります。スマートプログラムは2026年5月に内容が改定されているため、無料回数や特典の条件は申込時点のものを確認してください。

メガバンクなどを中心にコンビニATM手数料の値上げが続くなか、アプリ利用でATM手数料が回数無制限で無料になるのは、住宅ローン返済以外の日常使いの口座としても心強いポイントです。

ドコモSMTBネット銀行のアプリについて

ドコモSMTBネット銀行はiOSとAndroid向けにアプリを提供しています。残高照会や入金の通知などをリアルタイムで受け取れます。振込はもちろん、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMではアプリで現金の入出金が可能です。2026年8月からはdアカウントとの連携も始まりました。

住宅ローンを返済する目的だけにドコモSMTBネット銀行を使う場合は特に必要ありませんが、メインバンクの1つとして使われるのであれば便利だと思います。

ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンの返済口座

ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンを利用する場合、返済口座はドコモSMTBネット銀行に開設した口座のみになります。ただし、ドコモSMTBネット銀行では定額自動入金サービスがあります。

定額自動入金サービスとは、毎月指定した日に指定した金額を、他行の口座から手数料0円で自動的にドコモSMTBネット銀行の口座へ移動させるサービスです。たとえば、給与振込のある銀行口座から給料日に住宅ローン返済分10万円を、返済口座であるドコモSMTBネット銀行に自動で移すことができます。

これがあると、給与振込口座が地元の地銀・信金でも、毎月手作業で資金を移す手間がなくなります。地方では給与振込を地元金融機関にしているご家庭が多いので、この仕組みは実務上とても役立ちます。返済口座に置いておく円普通預金には、2026年10月1日から年0.50%の金利が付く点も、預ける側にとっては小さなプラスです。

住宅ローンの金利はいつ決まるのか?

借り入れする住宅ローンの金利がいつ決まるのかは銀行によって取扱が違います。中には申込時と実行時のどちらか低い方を選ぶという銀行もありますが、ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンは、実行時に金利が確定します。金利が上がりやすい局面では、実行までの間に金利が動く可能性がある点も頭に入れておきましょう。

つなぎ融資は利用できるか?

注文住宅を建てる場合、つなぎ融資が必要になる場合が多いです。土地から購入して注文住宅を建てるケースが多い地方では、つなぎ融資に対応しているかは特に重要なチェックポイントになります。

土地を購入するときや、建物の着手金・中間金を現金で支払えない場合はつなぎ融資が必要になります。つなぎ融資を利用できないと、別の銀行から土地購入費や着工金・中間金などのお金だけ借りてくる必要があります。

ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンでは、独自ではつなぎ融資を実施していませんが、アプラス(SBI新生銀行のグループ会社)と提携してつなぎ融資に対応しています。対面相談コースには、正式審査1回で土地購入時と建物完成時の2回に分けて融資を受けられる「土地先行プラン」も用意されています。

ちなみに、ネット銀行はつなぎ融資に対応していないところが多いです。ネット銀行は変動金利の低さで利用者を増やしていますが、つなぎ融資に対応していないために、注文住宅を建てたい人がネット銀行の低金利をあきらめているケースも見られます。

そうした場合には、アプラスのつなぎ融資を活用することでネット銀行の住宅ローンを利用できる可能性があります。ただしつなぎ融資には別途、手数料や金利がかかりますので、総費用を含めて比較しましょう。

FPとしての補足ですが、「ネットだけで進めるのは少し不安」「対面でも相談しながら決めたい」という方には、店舗とオンラインの両方に対応するSBI新生銀行の住宅ローンも選択肢になります。全疾病保障付団信が上乗せ0円、一部繰上返済は1円から手数料0円など諸費用が分かりやすく、対面相談ができる安心感もあります。

ドコモSMTBネット銀行(WEB申込コース/対面相談コース)とあわせて、金利だけでなく団信や諸費用、相談のしやすさまで含めて比較してみてください。

【2026年12月30日まで】新規借入向けのポイントキャンペーンが実施中です

2026年8月21日から、商号変更を記念して、住宅ローンの新規借入と対象のドコモサービスの契約で最大10万ポイント(dポイント・期間・用途限定)が受け取れるキャンペーンが実施されています(住宅ローンの契約期間は2026年12月30日まで)。ただ、FPとして先にお伝えしたい注意点がいくつかあります。

  • 借り換えは対象外(新規借入のみ)です。
  • 借入金額1,000万円未満は対象外。1,000万円以上2,000万円未満は最大5万ポイント、2,000万円以上で最大10万ポイントが上限です。
  • 対象は「ローンプラザ」「フラットプラザ」「住宅ローンショップ」「住宅ローンデスク」といった対面拠点経由での借入に限られます。WEB申込コースをネットだけで申し込む場合は対象になりません。
  • ドコモSMTBネット銀行の口座とdアカウントの連携が必要で、ポイントの額は対象のドコモサービス(携帯回線・光回線・でんき等)の契約内容に応じて積み上がります。ポイントの進呈は2027年6月頃の予定です。

なお、同じ8月21日から全国196店のドコモショップで口座開設などのサポートも始まりましたが、ドコモショップでは住宅ローンなど金融商品の案内は対象外です。キャンペーンはあくまで「おまけ」と考え、金利・団信・事務手数料・繰上返済のしやすさという本筋で比較したうえで、条件が合えば活用するという順番で検討しましょう。

ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンに関するよくある質問

Q. 地方に住んでいてもネット銀行の住宅ローンは使えますか?

A. はい、ドコモSMTBネット銀行のWEB申込コースはインターネットで全国から申し込めます。物件が対象エリアや条件を満たしているかは審査で確認されますが、「地方だから使えない」ということはありません。ネット手続きに不安がある場合は、対面相談コースという入口も用意されています。

Q. WEB申込コースと対面相談コース、金利が違うのはなぜですか?

A. 2026年8月実行分でWEB申込コースの「物件価格80%以下の金利優遇」と「環境配慮型住宅への優遇」が終了した一方、対面相談コースでは同じ優遇が続いているためです。2026年9月適用ではWEBが年1.750%、対面が年1.200%(優遇適用時)と差があります。頭金を2割以上用意できる方や長期優良住宅・ZEH水準住宅を建てる方は、対面相談コースの金利を確認してから決めるとよいでしょう。

Q. 給与振込が地元の地銀・信金でも返済に困りませんか?

A. 返済口座はドコモSMTBネット銀行の口座になりますが、「定額自動入金サービス」を使えば、給与振込のある地元金融機関の口座から毎月自動・手数料0円で返済分を移せます。手作業でATMへ入金しに行く手間が省けるので、返済し忘れの防止にも役立ちます。

Q. 注文住宅を建てたいのですが、つなぎ融資はどうなりますか?

A. ドコモSMTBネット銀行自体はつなぎ融資を行っていませんが、提携先のアプラスのつなぎ融資を利用できます。対面相談コースには土地と建物の2回に分けて融資を受ける「土地先行プラン」もあります。土地から購入して家を建てる場合は、つなぎ融資の手数料・金利も含めて総費用を試算し、地元の地銀・信金の商品とも比較して判断することをおすすめします。

Q. 2026年8月からの商号変更で、いま借りている住宅ローンはどうなりますか?

A. 2026年8月3日に商号が「ドコモSMTBネット銀行」へ変わりましたが、金融機関コード・支店名・支店番号は変わらず、現在の口座や住宅ローンはそのまま利用できるとされています。他行から振込を受ける際の振込先名は「ドコモSMTBネット銀行」を指定します(旧行名での受付は2026年10月30日まで)。

※本記事の金利・条件は2026年9月時点の情報です。最新の適用金利・団信・キャンペーンの条件は公式サイトでご確認ください。

住宅ローン(対面)の最新の金利はこちら

SBIマネープラザで対面相談(無料)

※PR SBIマネープラザは、ドコモSMTBネット銀行を所属銀行とする銀行代理業者です。