ソニー銀行の住宅ローンはこんな商品(2026年9月時点の要点)
ソニー銀行の住宅ローンは、変動金利(変動セレクト住宅ローン)が年1.347%、固定セレクト住宅ローンの10年固定が年3.577%(いずれも2026年9月1日適用・新規・借り換え共通)で、保証料0円・団信の保険料0円・繰上返済手数料0円という「借りたあとのコストが軽い」ネット銀行の住宅ローンです。2026年5月11日からは融資期間が最長50年、融資金額の上限が3億円に広がりました。一方で、変動金利に「5年ルール」「125%ルール」がない、市街化調整区域の物件は使えない、年収400万円未満だと申し込めないといった、事前に知っておきたい条件もあります。FPとしてご相談を受けるときに必ずお伝えしている項目を、次の順で1つずつ解説します。
- 住宅ローン金利について
- 基準金利
- 適用金利(2026年9月の金利表)
- 金利が上乗せされる条件:融資割合と完済時年齢の組み合わせで最大0.2%上乗せ
- 金利変動のタイミング:5月と11月(6月・12月の返済分から適用)
- 変動金利の激変緩和措置:無し(5年ルール・125%ルールなし)
- 住宅ローン金利プランのミックスができるか?:可能(部分固定金利特約)
- 住宅ローン取扱手数料:変動セレクト・固定セレクトは融資額の2.20%(税込)、住宅ローンは一律44,000円(税込)
- 金利タイプ変更手数料:変動→固定は無料(固定期間中の変更は有料の場合あり)
- 保証料:無し
- 返済方法
- 元利均等返済だけか?元金均等返済も可能か?:元利均等返済のみ
- ボーナス払いも可能か?可能な場合は借入額の何%までOKか?:50%まで5%刻み
- 返済口座の指定:ソニー銀行のみ
- ATMについて:コンビニ等の提携ATMで引き出し月4回まで手数料無料(預け入れは無料)
- 返済日の指定:2,7,12,17,22,27日のいずれか
- 火災保険:加入必須。ソニー損保の住宅ローン利用者向け火災保険の案内あり
- 団体信用生命保険
- 団体信用生命保険:上乗せなしの「がん団信50」「一般団信」のほか、がん団信100(+0.1%)、3大疾病団信・生活習慣病団信・ワイド団信(各+0.2%)から選べる
- 団体信用生命保険の引受保険会社:クレディ・アグリコル生命保険
- ワイド団信の取り扱い:あり(+0.2%・完済時満81歳未満)
- 借入可能額:500万円以上3億円以下(10万円単位)
- お金の使い道:新築・中古の購入、新築、増改築、借り換え(中古一戸建ては2019年9月から対象)。取扱手数料も借入可能
- 借り入れできる地域:市街化区域と非線引き区域。市街化調整区域・離島は不可
- 住宅ローン返済期間:1年以上50年以下(固定セレクトは10年以上)、完済時満85歳未満
- 住宅ローン審査基準
- 住宅ローン審査申し込みに必要な年齢:申込時満20歳以上・借入時満65歳未満
- 住宅ローン審査申し込みに必要な年収:前年度の年収(自営業は申告所得)400万円以上
- 勤続年数:商品詳細説明書に明示された条件はない(審査で勤務状況は確認される)
- その他条件:日本国籍または永住権、ソニー銀行の円普通預金口座からの返済
- つなぎ融資を受けられるかどうか:ソニー銀行自身では扱わず、提携先(日本モーゲージサービス)のつなぎ融資を案内
- 繰上返済
- 繰上返済に必要な最低金額:1万円以上1円単位
- 繰上返済の手数料
- 一部繰上返済:無料
- 全額繰上返済:無料
- 遅延損害金:年14.6%
※本記事の金利・手数料・条件は、ソニー銀行の住宅ローン金利ページおよび住宅ローン商品詳細説明書(最終更新2026年5月11日)をもとに、2026年9月時点で当編集部が確認した内容です。金利は毎月見直され、実際に借り入れる日の金利が適用されます。
それでは、早速ソニー銀行の住宅ローンを解説していきましょう。
住宅ローン金利について
まずは、住宅ローンを決める要素として大きい金利を解説していきます。解説するのは次の6つです。
- 基準金利
- 適用金利
- 金利が上乗せされる条件
- 金利変動のタイミング
- 変動金利の激変緩和措置(5年ルール、125%ルールがあるか)
- 住宅ローン金利ミックスプランが可能か?
基準金利は毎月見直される「割引前の定価」
基準金利とは店頭金利とも言い、わかりやすく言えば割引前の定価です。通常は基準金利から金利優遇(引き下げ)があり、基準金利よりも低い金利で住宅ローンを借りることができます。基準金利そのものが高いと、金利優遇が縮小されたり無くなったりしたときに高い金利になります。基準金利そのものが低いとそうはなりません。
ソニー銀行の基準金利は、市場の金利スワップを活用して毎月決定され、翌月の金利が前月の中旬ごろに公式サイトの「基準金利」ページで公表されます。数字そのものは毎月動くのでここには載せませんが、FPの立場で押さえておいてほしいのは、固定セレクト住宅ローンは「新規借入時の固定期間が終わったあと」の引下げ幅が新規時より小さくなるという点です。10年固定で借りて11年目以降に金利タイプを選び直すときは、当初と同じ条件ではないことを頭に入れておいてください。
適用金利(2026年9月)はプランごとに違う
適用金利とは、実際の住宅ローン金利のことです。基準金利から金利優遇が何%かされて、適用金利が決まります。適用金利が低ければ低いほど、同じ金額住宅ローンを借りても返済額は低くなり、利息の支払いも少なくなります。
ソニー銀行には、取扱手数料が借入額の2.20%(税込)かかる代わりに金利が低い「変動セレクト住宅ローン」(新規借入時は変動金利のみ)と「固定セレクト住宅ローン」(新規借入時は10年・15年・20年固定のみ)、取扱手数料が一律44,000円(税込)で金利は少し高めの「住宅ローン」の3商品があり、それぞれ適用金利が違います。2026年9月1日適用の金利は次の通りです(新規購入・借り換えとも同じ金利です)。
| 金利タイプ・固定期間 | 変動セレクト住宅ローン | 固定セレクト住宅ローン(新規借入時) | 住宅ローン |
|---|---|---|---|
| 変動金利 | 1.347% | - | 1.707% |
| 固定金利2年 | 2.954% | - | 2.854% |
| 固定金利3年 | 3.122% | - | 3.022% |
| 固定金利5年 | 3.412% | - | 3.312% |
| 固定金利7年 | 3.677% | - | 3.577% |
| 固定金利10年 | 3.977% | 3.577% | 3.877% |
| 固定金利15年 | 4.466% | 4.066% | 4.366% |
| 固定金利20年 | 4.751% | 4.351% | 4.651% |
| 固定金利20年超〜35年 | 5.039% | - | 4.939% |
(2026年9月1日適用・年利。出典:ソニー銀行「住宅ローン金利 適用金利」。変動セレクト住宅ローンの2年〜35年固定は、借入後に金利タイプを変更した場合の金利です)
金利設定の仕方でその銀行がどの住宅ローンを借りて欲しいのかがわかりますね。ソニー銀行は変動セレクトの変動金利を「住宅ローン」より0.36%低く、固定セレクトの10年固定も0.3%低く設定しているので、手数料2.20%を払ってでも変動セレクト・固定セレクトを選んでほしいという設計です。逆に、10年以内に完済や借り換えの予定がある方、借入額が小さい方は、手数料が44,000円で済む「住宅ローン」のほうが総コストで有利になることがあります。ここは実際の借入額と期間で試算して選びましょう。
金利が上乗せされる条件(融資割合×完済時年齢・借り換えは期間)
住宅ローンの金利は本来は基準金利です。そこから金利優遇があって、実際に借りる金利が決定されます。ソニー銀行では優遇を受けるための「給与振込」「カード作成」のような条件は設定されていません。その代わり、2026年5月11日以降の新規申込分から、「物件価格に対する融資金額の割合」と「完済時の年齢」の組み合わせで金利が上乗せされる仕組みになっています。
| 融資金額(新規購入) | 完済時75歳未満 | 完済時75歳以上 |
|---|---|---|
| 物件価格の90%まで | 上乗せなし | 上乗せなし |
| 物件価格の100%まで | 上乗せなし | +0.1% |
| 物件価格の100%超(諸費用込み) | +0.1% | +0.2% |
借り換えの場合は融資割合ではなく期間で決まり、融資期間が35年を超えると+0.2%です(ソニー銀行「住宅ローンにおける融資期間延長ならびに融資金額上限拡大のお知らせ」2026年4月20日)。以前は「自己資金10%以上で金利が下がる」という説明のされ方でしたが、今の表を見ると自己資金を1割入れて完済時年齢を75歳未満に収めれば上乗せなし、という整理になります。徳島でも土地から購入される方は諸費用込みでフルローンに近くなりがちなので、自己資金の1割が用意できるかどうかは金利に直結する分かれ目です。
変動金利が変わるタイミングは年2回(5月・11月基準)
変動金利は文字通り金利が変動する住宅ローンです。変動するタイミングは半年に1回ですが、その時期が銀行によって違うので、ソニー銀行ではどうなっているか確認します。
年2回、5月1日・11月1日を基準日として変動金利の適用金利を決定し、それぞれ6月・12月の約定返済日の翌日から適用される(ボーナス月を7月・1月、8月・2月にしている場合は、基準日直後のボーナス月の返済日の翌日から)
となっています。ここでFPからひとこと。「日銀が利上げしたら翌月から返済額が上がる」と思っている方が多いのですが、政策金利が動く→銀行が基準金利を見直す→半年ごとの基準日で適用金利が決まる→次の返済分から反映される、という順番で時間差があります。ソニー銀行の場合、たとえば9月に政策金利が動いても、11月1日の基準日で決まった金利が12月の返済日の翌日から適用される、という流れです。返済額がいつ・いくら変わるかは、ご自身の返済予定表と契約条件で確認するのが確実です。
変動金利の激変緩和措置(5年ルール、125%ルール)はない
変動金利の激変緩和措置とは、金利が急上昇したとしても返済額の上昇を抑えるための計らいです。それぞれ、5年ルールとは金利が変動しても借入から5年間は返済額は変わりませんというルールで、125%ルールとは、5年後に返済額が上がったとしても、それまでの125%までの上昇に抑えますということです。
1つずつ詳しく解説します。
変動金利の5年ルールについて
変動金利の金利は通常半年に1回変わります。借り入れするときの金利が変われば毎月の住宅ローン返済額が変わるように、金利が変動すれば毎月の返済額は変わって当然です。しかし、5年ルールがあると金利が変わっても借入から5年間、また返済額が変わってから5年間は返済額は変わりません。
例えば、3,000万円を0.6%で借りて35年で返すとします。この場合、毎月の返済額は79,208円です。半年後に金利が0.7%にあがったとすると、本来の返済額は80,538円になるはずです。しかし、5年ルールの適用があると79,208円のままになります(仕組みを説明するための例で、現在の金利水準とは異なります)。
しかし、金利は上がっているので支払う住宅ローン利息は増えます。ではどうなるかというと、返済額に占める元金と利息の割合が変わります。この例で言うと、金利が上がる直前の月の支払利息は14,839円ですが、金利が0.7%に上がった月からは利息の支払いが17,275円になります。返済額は79,208円のままなので、元金の支払いがそれだけ減るということです。

元金の支払いが減るとどうなるかというと、5年後の返済額が上がるタイミングで返済額の上昇幅が大きくなるという影響があります。
125%ルールについて
上に書いた5年ルールがある住宅ローンであれば、半年ごとに金利が変わる変動金利で借りていたとしても住宅ローンの返済額は借入開始もしくは返済額変更から5年間は変わりません。次に、この125%ルールがある場合、5年後の返済額が変わるタイミングでも、それまでの125%までの返済額に抑えられます。
例えば、3,000万円を0.6%で借りて35年で返すとします。この場合、毎月の返済額は79,208円です。5年間ずっと同じ金利で推移してきたが、5年後に急に金利が5%になったとします。この場合、本来の住宅ローン返済額は140,057円になります。しかし、これでは79,208円の125%を超えてしまいます。なので、住宅ローンの返済額は99,010円になります。

なお、返済方法に元金均等返済を選んだ場合はどの住宅ローンでも5年ルールや125%ルールの適用はありません。
変動金利住宅ローンについて詳しい仕組みを知りたい場合はこちらの記事を読んで下さい。
変動金利住宅ローンの仕組み、メリットデメリットが猿でもわかる記事
ソニー銀行に関しては、商品詳細説明書に「いわゆる『5年ルール』や『125%ルール』はありません。金利の変動に応じて約定返済額も見直します」と明記されています。ということは、変動金利の金利が変わる度に住宅ローンの返済額が変わるということです。日銀の政策金利は2026年9月時点で1.0%程度まで引き上げられており、変動金利の基準を見直す銀行も出てきています。激変緩和措置のない住宅ローンでは、金利上昇が半年ごとの見直しでそのまま返済額に反映されるため、家計に余裕を持たせた返済計画がより大切になっています。
これは住宅ローンの返済額がフラフラしてデメリットのように見えますが、メリットに考えることもできます。激変緩和措置があれば、5年後の返済額アップの時などにそれまでのしわ寄せが行きますが、金利が変わる度に返済額が変わればあとにしわ寄せが行くことはありません。「未払利息」が積み上がる心配がないのは、長い目で見れば健全な仕組みです。
住宅ローンの金利ミックスは「部分固定金利特約」で可能
住宅ローンの金利ミックスプランとは、変動金利や固定金利を混ぜて借りることです。例えば、2,000万円借りるとすれば1,000万円は変動で、1,000万円は10年固定でという風に借りるという住宅ローンの借り方です。
- ソニー銀行の場合、変動金利の借入の一部に「部分固定金利特約」を設定でき、最大で3つの固定金利期間を組み合わせることができる。設定の手数料は無料。
- 固定金利期間中でも変動金利に変更できる(ソニー銀行所定の計算式で手数料がかかる場合がある)
ソニー銀行では住宅ローンの金利ミックスプランのことを「部分固定金利特約」と呼んでいます。住宅ローンを変動金利で2,000万円借りるとすれば、2,000万円のうちの10%〜100%までの割合で固定金利を設定できるとなっています。
(100%だとそれはもう変動金利じゃないのでは・・・)
住宅ローンの金利ミックスプランを選んだり、ソニー銀行が言う「部分固定金利特約」を選ぶのは、「金利の低い変動金利を選びたいけど金利が上がるのも怖い。。。でも、低い金利のメリットも受けたい!」という考えから来るものだと思います。しかし、これはうまくいきません。必ず後悔する住宅ローンの借り方です。
詳しくはこちらの記事で解説してありますので、興味があれば読んでみて下さい。
住宅ローンを変動と固定のミックスにすると絶対後悔する理由とは?
住宅ローン取扱手数料(融資手数料)について
住宅ローンの融資手数料(ソニー銀行では「取扱手数料」)とは、借りるときにかかる手数料のことです。これは住宅ローンの保証料とは違って繰上返済や一括返済をしても返還されることはありません。
ソニー銀行の住宅ローン取扱手数料は
- 変動セレクト住宅ローン・固定セレクト住宅ローン:住宅ローン借り入れ額の2.20%(税込)
- 住宅ローン:住宅ローンの借り入れ額にかかわらず一律44,000円(税込)
となっています(ソニー銀行「住宅ローン手数料(税込)」)。このほか保証料・団信の保険料・印紙代は0円で、登録免許税や司法書士報酬などの実費は別途かかります。
金利の低い変動セレクト・固定セレクトで借りようとすると、はじめにたくさん手数料を支払う必要があると言うことですね。たとえば3,000万円借りると2.20%で66万円、5,000万円なら110万円です。取扱手数料は借入額に含めて借りることもできますが、その分の利息もかかることは覚えておいてください。
金利タイプ変更手数料
金利タイプ変更手数料とは、変動金利で借りている途中で3年固定や5年固定などに金利タイプを切り替える際にかかる手数料です。はじめ3年固定や5年固定で借り、3年や5年経過後にもう一度3年固定や5年固定を選ぶときにもかかります。
ソニー銀行の住宅ローン金利タイプ変更手数料は以下のようになっています。
- 変動金利から固定金利へ変更する場合:無料
- 固定金利の満了時に変動金利または新たな固定金利へ変更する場合:無料
- 固定金利の期間中に変動金利や別の固定金利へ変更する場合:ソニー銀行所定の手数料がかかる場合がある
固定金利から変動金利や固定金利へ変更する場合に金利タイプ変更手数料がかかるのは、固定期間の途中で金利タイプを変更する場合です。例えば、10年固定で借りて、5年経過後に変動金利に変更したいという場合には金利タイプ変更手数料がかかることがあります(残りの固定期間に相当する金利が、借入当初の固定金利を下回っている場合に発生する仕組みです)。
どれくらいかかるかですが、ややこしい計算式を元にソニー銀行が計算してくれます。実際の金額は公式の住宅ローン返済シミュレーションで確認できます。詳しく知りたい方はソニー銀行の住宅ローン金利タイプ変更手数料の計算式を紹介しているページをご覧下さい。
金利タイプ変更手数料について(ソニー銀行)
固定金利の途中で変動金利や他の固定金利に切り替えられるのは珍しいと思います。しかも翌月の金利は前月中旬に公表されるので、「来月から金利が上がる」とわかった時点で当月中に固定へ切り替える、という使い方ができます(月末日に手続きすると翌月の金利になる点は注意)。金利上昇局面のいまは、この柔軟さがソニー銀行を選ぶ実利的な理由の一つです。
保証料について
ソニー銀行は変動セレクト・固定セレクト・住宅ローンともに保証会社を使わないため、保証料はかかりません。保証人も原則不要です(ペアローンの場合は互いに連帯保証人になります)。
住宅ローンの返済方法について
つづいて、住宅ローンの返済方法についてみていきましょう。返済方法については以下の項目をチェックしていきます。
- 元利均等返済だけか?元金均等返済も可能か?
- ボーナス払いも可能か?可能な場合は借入額の何%までOKか?
- 返済口座の指定
- 返済日の指定
元利均等返済だけか?元金均等返済も可能か?
住宅ローンの返済方法は2種類あります。1つは一般的な元利均等返済です。もう一つは元金均等返済です。
ソニー銀行の住宅ローンでは元金均等返済は利用できず、元利均等返済のみとなっています。
元利均等返済と元金均等返済について詳しく知りたい方はこちらの記事で解説してあります。
元利?元金?住宅ローン2つの返済方法、どちらを選ぶべきか?
ボーナス払いも可能か?可能な場合は借り入れ額の何%までOKか?
住宅ローンは毎月一定の金額を返す他、ボーナスの時に増額して返済し、毎月の返済額を抑えるボーナス払いという支払い方もできます。
ほとんどの銀行でボーナス払いも可能です。しかし、その銀行によって住宅ローン借入額の何%までボーナス払いが可能かどうかが違います。
ソニー銀行の住宅ローンの場合、ボーナス払い(増額返済)はこうなっています。
住宅ローン借り入れ額の50%まで可能(5%刻み)
ボーナス払い有りとボーナス払い無し、どちらがお得なのか?
ここで少し気になるのは、住宅ローンはボーナス払い有りの方が得なのか?それともボーナス払い無しの方が得なのか?ということです。
なので、計算してみました。計算の条件は以下の通りです(取材時の金利水準で計算した試算例です。金額の目安は現在の金利では変わりますが、「ボーナス払いの割合を増やすほど総返済額が少し増える」という傾向は金利水準にかかわらず同じです)。
- 借り入れ額:3,000万円
- 返済期間:35年
- 金利:5年間0.589%、6年目から1.589%、11年目から2.089%(取材時の想定)
- 返済方法:元利均等返済
- ボーナス払いの割合:10%〜50%で10%刻み
| 0% | 10% | 20% | 30% | 40% | 50% | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 総支払額 | 39,181,266円 | 39,192,310円 | 39,203,391円 | 39,214,560円 | 39,225,684円 | 39,236,869円 |
| 差額 | +11,044円 | +22,125円 | +33,294円 | +44,418円 | +55,603円 |
この計算結果を見ると、ボーナス払いの割合を増やすほど総返済額は少しずつ増えるという結果になりました。こうなる原因は、ボーナス払いは毎月の返済額が減るので、その分元金の減りが遅くなります。そのため、少し全体で支払う住宅ローンの利息が多くなります。差額は小さいので、私がご相談を受けたときは「金額の差より、ボーナスが減ったときに払えるかどうか」で判断してもらっています。
住宅ローン返済口座の指定はあるの?
続いては、住宅ローン返済口座の指定があるかどうかです。返済口座の指定があれば、借りている銀行に口座を作ってそこで住宅ローンの返済をすることが必要になります。
ソニー銀行はソニー銀行の円普通預金口座から住宅ローンを引き落とす必要あり
ソニー銀行の住宅ローンは、返済がソニー銀行の円普通預金口座からの引き落としに限られるため、口座を持っていない方は口座開設が必要です。仮審査と並行して口座開設の手続きを進めることになります。住宅ローンの審査に通ってソニー銀行の住宅ローンを利用する場合にはいい制度ですが、もし住宅ローンの審査に通らなかったり、ソニー銀行の住宅ローンを利用しないという選択をすると、使わない口座ができてしまいます。まぁ、口座管理料などはかからないので放っておけばいいのかもしれませんが。
住宅ローンの返済日はいつ?指定できるの?
住宅ローンの返済日、つまり住宅ローンの引き落としをされる日は銀行によって違います。
ソニー銀行の住宅ローンでは、月々の返済日は2,7,12,17,22,27日のいずれかから選択できる。ボーナス払いは6月と12月、7月と1月、8月と2月の中から選べる
となっています。
その他の特徴として以下のようなものがあります。
- 返済日が休日の場合は翌営業日になる
- ソニー銀行で他の借入がある場合は、その借入の返済日と同じ日になる
- 返済日(増額返済月)を変更する場合は550円(税込)の手数料がかかる
ソニー銀行の口座を利用するのは便利なの?手数料は?
住宅ローンの返済口座をソニー銀行に指定するのはいいけど、使うのがめんどくさかったり、預けたり引き出したりする度に手数料がかかったりするとうっとうしいですよね。
そこで、ソニー銀行の口座についての情報を簡単にまとめました。
- セブンイレブンやローソンなど、コンビニのATMで引き出し、預け入れが可能
- 預け入れはどの提携ATMでも何度でも無料
- 引き出しは提携ATM合計で月4回まで無料(優遇プログラム「Club S」のステージに応じて無料回数が増え、プラチナは無制限)。無料回数を超えると1回110円(税込)かかる(2026年9月時点)
となっています。無料回数を超えても1回110円(税込)と安いですし、徳島のような地方でもコンビニATMで完結するので、なかなか便利はいいのではと思います。
火災保険について
ほとんどの銀行では、住宅ローンを借りるためには火災保険への加入を必須としています。また、銀行によっては火災保険の団体割引制度がある場合もあります。
ソニー銀行も住宅ローンを借りる場合は担保となる建物の火災保険への加入が必須です(保険料は借主負担)
火災保険の団体割引制度はあるの?
金融機関によっては特定の保険会社の火災保険であれば団体割引を利用できる場合があります。団体割引を利用できれば、普通に損害保険の代理店で加入するよりも有利な条件で加入できます。
ソニー銀行の住宅ローンでは、同じソニーフィナンシャルグループのソニー損保による住宅ローン利用者向けの火災保険が案内されています。ただし加入は義務ではなく、他社の火災保険を選んでも構いません。
ソニー損保の火災保険ってどうなの?
ソニー銀行の住宅ローンを利用する人向けにあるソニー損保の火災保険ですが、内容や保険料はどうでしょうか?取材時に、セゾン自動車火災保険(現・SOMPOダイレクト損害保険。2024年10月に商号変更)の「じぶんでえらべる火災保険」と比較してみました。火災保険料はその後の改定で変わっているので、以下の金額は当時の試算として比較の考え方だけ参考にしてください。
比較条件は以下の通りです。
- 保険期間:10年
- 所在地:徳島県
- 物件種類:戸建て
- 建物構造:H構造
- オール電化割引:あり
- 建物補償額:2,000万円
- 補償内容:火災・風災・日常災害
地震保険はどこで入っても同じなので地震保険無しで比較するとして、取材時の試算ではソニー損保の保険料が217,600円、セゾン自動車火災保険の保険料が226,200円で、若干ソニー損保の保険料の方が安いという結果でした。
ただ、当時の商品ではソニー損保は風災の補償が20万円以上になったら全額補償、セゾン自動車火災保険は自己負担が10万円という違いがあったので、ソニー損保がすごく有利!というわけでもありません。また、風災や日常災害の補償を外せるかどうかも商品で違います。保険料だけでなく、自己負担額と外せる補償の範囲をセットで見比べるのが火災保険選びのコツです。なお、火災保険は現在は最長5年契約になっています(10年契約は2022年10月で新規契約が終了)。
団体信用生命保険について
団体信用生命保険とは、住宅ローンの借り主が死亡や高度障害状態になれば住宅ローンの支払いを免除してくれるという保険です。ほとんどの銀行で住宅ローンを借りる場合は団体信用生命保険への加入が必須になっています。
ソニー銀行の住宅ローンを借りる場合はソニー銀行指定の保険会社による団体信用生命保険への加入が必須。保険料はソニー銀行が負担する(一般団信・がん団信50は金利上乗せもなし)
ちなみに、ソニー銀行の住宅ローンで現在新規に申し込む団信の引受保険会社はクレディ・アグリコル生命保険です(以前はソニー生命保険の団信でしたが、現在の団信ラインアップはクレディ・アグリコル生命の引き受けです)。引き受け保険会社毎に健康状態の引き受け基準は違います。なので、ある銀行の団信に加入できなかったとしても他の保険会社がやっている団信であれば加入できる可能性があります。
その他、団信加入時にある健康上の悩みを解決する方法はこちら
糖尿病の人が団信の問題を解決して住宅ローンを借りる4つの方法
がん団信・3大疾病など特別な保障の団信に加入できるか?
基本的に団体信用生命保険の保障は死亡と高度障害のみです。しかし、その他にも3大疾病保障や8大疾病保障がついた団体信用生命保険もあります。
ソニー銀行の住宅ローンでは、がん団信50(上乗せなし)・がん団信100(+0.1%)・3大疾病団信(+0.2%)・生活習慣病団信(+0.2%)・一般団信・ワイド団信(+0.2%)の6プランから1つを選ぶ。
| プラン | 上乗せ金利(年) | 加入時年齢 | 主な保障 |
|---|---|---|---|
| がん団信50 | なし | 満50歳未満 | 死亡・高度障害+がん診断で残高の50% |
| がん団信100 | +0.1% | 満50歳未満 | がん診断で残高100%+診断給付金100万円、がん先進医療給付など |
| 3大疾病団信 | +0.2% | 満50歳未満 | がん100%に加え急性心筋梗塞・脳卒中も保障 |
| 生活習慣病団信 | +0.2% | 満50歳未満 | がん100%+生活習慣病の長期入院時保障・入院給付 |
| 一般団信 | なし | 満65歳未満 | 死亡・高度障害・リビング・ニーズ |
| ワイド団信 | +0.2% | 満65歳未満 | 一般団信と同じ保障を引受基準緩和で(完済時満81歳未満) |
(2026年9月時点。出典:ソニー銀行「団体信用生命保険(団信)」)
【FPからの補足】ソニー銀行の団信で一番人気なのは、上乗せ0.1%で残高100%保障と一時金100万円がつく「がん団信100」です。がん団信50は上乗せなしなので、「保障は最低限でいいが、がんの備えは少し欲しい」という方の落としどころになります。ただし、がんの保障特約付きプランは加入時に満50歳未満で、過去にがんにかかったことがある方は加入できません。また、ローン実行日から90日以内に診断されたがんは保障対象外です。40代後半で借り換えを考えている方は、年齢の壁を先に確認してください。
健康状態に不安がある場合にワイド団信への申し込みができるか?
団体信用生命保険は生命保険なので、加入に当たっては健康状態の審査があります。もし、持病を持っているなど健康状態に問題があれば団信に加入できず住宅ローンを借りられないということもあります。その場合、一般の団信よりも引き受け基準が緩いワイド団信への申し込みができる銀行とできない銀行があります。
ソニー銀行はワイド団信を利用することができる。ただし、金利が+0.2%され、完済時年齢は満81歳未満になる。審査によっては加入できない場合もある。
ワイド団信の保険料はいくらか?
ワイド団信を利用する場合も住宅ローンの金利が高くなり、返済額が上がります。つまり上がった分はワイド団信の保険料です。では、それがいくらになるか、取材時の金利水準で計算してみました。
試算条件は以下の通りです。
- 返済期間:35年
- 金利:5年間0.789%、6年目から1.789%、11年目から2.289%(取材時の想定=0.2%上乗せ後)
- 返済方法:元利均等返済
| 2,000万円 | 2,500万円 | 3,000万円 | 3,500万円 | |
|---|---|---|---|---|
| ワイド団信保険料(35年の上乗せ利息合計) | 847,869円 | 1,059,832円 | 1,271,785円 | 1,483,864円 |
ワイド団信の保険料は決して安くありませんが、これで住宅ローンの審査に通って念願のマイホームが買えるなら妥協できる保険料かもしれませんね。上乗せ幅0.2%は今も同じなので、借入額×0.2%×返済年数のざっくり半分程度が負担の目安、と覚えておくと相談のときに便利です。
住宅ローンはいくらまで借りられるのか?
銀行によって住宅ローンの最低貸出額と最大貸出額の設定が異なります。
ソニー銀行の住宅ローンは500万円以上3億円以下(10万円単位)。2026年5月11日の申込分から上限が2億円→3億円に拡大された
徳島で3億円を借りる方はまずいないと思いますが、上限の引き上げと同時に融資期間も最長50年になったことは、地方の若い世代にも関係があります。50年で借りれば月々の返済額は下がりますが、総利息は増え、完済時年齢の条件(満85歳未満)もあるので、「借りられる期間」と「返し切れる期間」は分けて考えてください。
住宅ローンの使い道は?
借りたお金をどう使えるかも銀行によって制限が違います。
ソニー銀行の住宅ローンは、本人が住む新築物件・中古物件の購入、住宅の新築、増改築、借り換えに使える。2019年9月からは中古の一戸建ての購入にも対応している。また、住宅ローン取扱手数料も借入額に含めることができる。
以前は中古の一戸建てが対象外でしたが、2019年9月から中古物件(中古一戸建てを含む)の購入にも利用できるようになっています。一方で、土地代金だけの融資や建築途中の中間金の融資には使えず、その場合は別途つなぎ融資が必要です(後述)。借地上の建物や店舗・アパート併用住宅も対象外です。
借り入れできる地域
銀行によって貸し出し対象にしている地域に違いがあります。
ソニー銀行は日本国内全域の市街化区域と非線引き区域が対象。市街化調整区域と離島は利用できない。
つまり、購入する土地が市街化調整区域のものであればその時点でソニー銀行の住宅ローンを選ぶことはできないと言うことです。徳島県内は市街化調整区域の土地も多く、ご実家の近くに建てたい方からのご相談でここに引っかかるケースが実際にあります。土地の区域は市町村の都市計画課や不動産会社で事前に確認しておきましょう。なお、非線引き区域(線引きをしていない都市計画区域)は現在は対象になっています。
住宅ローンの返済期間
住宅ローンの返済期間も銀行によってまちまちです。
ソニー銀行の住宅ローン返済期間は、住宅ローン・変動セレクト住宅ローンが1年以上50年以下、固定セレクト住宅ローンが10年以上50年以下(いずれも1ヶ月刻み)。ただし、完済時の年齢は満85歳未満(ワイド団信は満81歳未満)であること。
つまり、最長50年借りられますが、実際に組める期間は「50年」と「完済時に満85歳未満になる期間」の短い方です。例えば45歳で申し込む場合、50年借りると完済時95歳になるので組めず、40年未満に収める必要があります。また、借り換えで期間が35年を超えると金利が+0.2%になる点、固定できる期間は最長35年(残存期間20年1ヶ月以上のとき)である点も覚えておいてください。
住宅ローンの審査基準について
住宅ローンの審査基準もその銀行によってまちまちです。そして、住宅ローン審査の土台に乗るかどうかの最低限の基準も銀行によって違います。
ソニー銀行の場合、商品詳細説明書に書かれている「利用できるかた」の条件は以下の通りです。
- 年齢:申込時満20歳以上、借入時満65歳未満、完済時満85歳未満(ワイド団信は満81歳未満)
- 年収:前年度の年収(自営業の方は申告所得)が400万円以上
- 団信加入:ソニー銀行指定の団信へ加入できること(ワイド団信でも可)
- 国籍:日本国籍もしくは永住権
- 担保:対象物件にソニー銀行を第一順位とする抵当権を設定できること(フラット35など公的融資との併用は不可)
- その他:返済はソニー銀行の円普通預金口座からの引き落とし
となっています。勤続年数については、商品詳細説明書には「勤続◯年以上」という明示の条件はありません。ただし審査では勤務先や勤続年数、収入の安定性が当然見られますので、転職直後の方は転職後の住宅ローン審査で知っておきたい3つの注意点も読んでおいてください。
ソニー銀行では夫婦でペアローンを利用することができますが、年収400万円以上という条件は借りる人それぞれに求められます。なので、夫婦の収入を合算して住宅ローンの借入額を増やしたい、けど、どちらかの年収が400万円に届かないという場合はソニー銀行の住宅ローンではなく他の銀行の住宅ローンを検討した方がいいです。地方の共働き世帯では、片方が400万円に少し届かない、というご相談が本当に多いところです。なお、ペアローンの対象は事実婚やパートナーの方にも広がっています。
つなぎ融資を受けられるかどうか
注文住宅を建てる場合はつなぎ融資が必要になる場合がほとんどです。つなぎ融資を受けられるかどうかも銀行によって違います。
ソニー銀行の住宅ローンは建物完成時の一括融資で、ソニー銀行自身はつなぎ融資を扱っていない。土地代金・着工金・中間金が必要な場合は、提携先(日本モーゲージサービス)のつなぎ融資が案内される
ソニー銀行の住宅ローンは、建物の完成・引き渡し時に一括で融資される仕組みです。そのため注文住宅では、土地代金や着工金・中間金を建物完成前に自己資金か他社のつなぎ融資で払う必要があります。ソニー銀行の公式ページでは、つなぎ融資の利用予定額を含めた金額で住宅ローンを申し込み、提携する日本モーゲージサービスのつなぎ融資で土地代金などを支払い、完成時のソニー銀行の融資でつなぎ融資を全額返済する、という流れが案内されています(ソニー銀行「注文住宅をご購入予定のかたへ」)。以前案内されていた「すまいとマネープラン」という名前の仕組みは、現在の公式ページには見当たりません。
つなぎ融資には金利・手数料・印紙代がかかり、住宅ローン控除の対象にもなりません。それならば、こちらの記事で解説している通り、土地代や着工金などは地元の銀行・信金や他社のつなぎ融資で借りてきて、引き渡しの時に初めてソニー銀行の融資を受けるようにした方が費用面でも手間面でも有利になることが多いです。
つなぎ融資に関して詳しくはこちら(フラット35以外の住宅ローンについても説明しています)
フラット35でつなぎ融資を利用する3つの方法と30万円得する裏ワザ
住宅ローンの繰上返済はどうなの?
住宅ローンを繰上返済して早く完済しようとしてるならば、住宅ローンの繰上返済の条件もチェックしておくべき項目です。ソニー銀行の繰上返済の条件等について説明します。
繰上返済に必要な金額
銀行によって繰上返済をするために必要な最低金額はまちまちです。
ソニー銀行の住宅ローンの場合、繰上返済は1万円以上1円単位でウェブサイトから随時できる
つまり、1万円から繰上返済できるということです。ちょっと余ったお金や臨時収入があればちょこちょこ繰上返済できるので便利そうです。
繰上返済をするのに必要な手数料
住宅ローンの繰上返済をする時に、手数料が必要な場合があります。そして、手数料の金額も銀行によってまちまちです。
ソニー銀行の住宅ローンの場合、繰上返済の手数料は一部繰上返済や一括の繰上返済を問わず無料。
繰り上げの手数料は一切かかりません(繰上返済日までの日割り利息は同時に清算されます)。ちょこちょこ繰上返済をする度に手数料がかかったのでは繰上返済のメリットが減ってしまうので、手数料がかからないのは有利ですね。
ただし、繰上返済が常に得とは限りません。手元資金を薄くしてまで繰上返済するくらいなら、そのお金を運用や予備費に回した方が家計全体では賢い場合もあります。詳しくはこちら。
本当に賢い住宅ローン返済方法は、繰上げしない、長く借りる、なぜ?
遅延損害金について
住宅ローンを決められた返済日までに支払えなかった、引き落としができないと遅延損害金がかかります。
ソニー銀行の住宅ローンの場合、遅延損害金は年14.6%(約定返済日の翌日から計算される)
14.6%と言われてもピンと来ないと思うので、金額に直すとどれくらいか計算します。仮に、毎月の返済額が10万円だと、年利14.6%ということは1年遅れると14,600円の遅延損害金を払わなければいけません。1年で14,600円ですから、1日あたりに直すと1日40円です。1週間返済が遅れると280円の遅延損害金がかかるということです。
金額に直すとあまり高額ではありませんが、住宅ローン返済が遅れたりすると個人信用情報に登録されることもあり、住宅ローンの借換や他のローンを借りるときに不利になります。きちんと返済日に返すようにしておきましょう。
ソニー銀行の住宅ローンは「変動で借りて、上がりそうなら固定に切り替える」使い方が向いている
2026年9月の金利で見ると、変動セレクトの変動金利1.347%に対して固定セレクトの10年固定は3.577%、20年超〜35年固定は4.939%と、変動と固定の差が2%以上あります。この差があるうちは、変動金利で借りて返済額を抑えつつ、金利が上がりそうになったら手数料無料で固定に切り替えるという、ソニー銀行ならではの使い方が現実的な選択肢です。翌月の金利が前月中旬に公表されるので、切り替えの判断材料を先に見られるのも他行にない強みです。
ただし、日銀の政策金利は2026年9月時点で1.0%程度まで上がっており、次回の金融政策決定会合は9月17日・18日に予定されています(結果は18日に公表。内容は会合まで決まっていません)。ソニー銀行の変動金利には5年ルール・125%ルールがないので、政策金利が上がれば11月1日の基準日を経て12月の返済分から返済額が動きます。「金利が1%上がっても払えるか」を最初に試算しておき、無理なら当初から固定セレクトの10年固定を選ぶ——これが、私がご相談でお伝えしている判断の順番です。5年後・10年後の金利を当てることは誰にもできないので、「上がった場合に耐えられる返済額かどうか」で決めてください。
その他の注意点としては
- 市街化調整区域・離島の物件だと問答無用で利用できない
- ソニー銀行自身のつなぎ融資はなく、注文住宅では提携先のつなぎ融資が別途必要
- 激変緩和措置がないので、急に金利が上昇すると住宅ローンの返済額も急上昇する
- 年収400万円未満(ペアローンは各自)だと申し込めない
- 返済用の普通預金口座を作る手間がある
ということがあります。
ソニー銀行の住宅ローンを利用する際は、これら注意点やこれまでに説明した特徴を理解した上で申し込まれるといいと思います。同じネット銀行系で比較するなら、りそな銀行の住宅ローン|団信革命・金利・デメリットをFPが解説や三菱UFJ銀行の住宅ローンを徹底解説もあわせて読んでみてください。
なお、ソニー銀行は店舗を持たないネット銀行のため、「対面でも相談したい」「諸費用を抑えたい」という方は、店舗相談とオンライン手続きの両方に対応し、保証料・一部繰上返済手数料・一般団信が0円で、全疾病保障付団信(上乗せ0円・2026年3月開始)も選べるSBI新生銀行の住宅ローンも、比較候補の一つとして検討してみるとよいでしょう。
金利・団信の上乗せ幅・取扱手数料・対象物件などの条件は改定されることがあるため、申し込み前に必ずソニー銀行公式サイトで最新の内容をご確認ください。