糖尿病だと団信に加入できず住宅ローン審査に通らない?

糖尿病でも団信の問題をクリアして住宅ローンを借りる方法

食生活や生活習慣が悪くて糖尿病になったなら仕方ありませんが、遺伝などのやむを得ない事情で団信に加入できず住宅ローンを借りられないのは辛いと思います。
そこで、住宅ローンの審査に欠かせない団信の加入審査と糖尿病との関係と糖尿病の方でも団信の問題をクリアして住宅ローン審査に通る方法をお伝えします。

糖尿病だと団信の告知書のどの部分に該当するのか?

まずは、住宅ローン(団信)に加入できるかを審査してもらうための告知書に糖尿病がどのように影響するのかを見て行きましょう。

以下は一般的な団信の告知内容(自分がこのような病気の経験や治療を行っていますよと申告しなければならない内容)です。

  1. 最近3ヶ月以内に医師の診察・投薬・治療・指示(要経過観察を含む)・指導を受けたことがありますか?
  2. 過去3年以内に下記の病気で、手術を受けたことまたは2週間以上に渡り医師の治療・投薬を受けたことがありますか?
    1.  狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、先天性心臓病、心筋症、高血圧症
    2. 脳卒中(脳出血・脳梗塞、くも膜下出血)、脳動脈硬化症
    3. 精神病、ノイローゼ、てんかん、自律神経失調症、アルコール中毒
    4. ぜんそく、慢性気管支炎、肺結核
    5. 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、すい臓炎
    6. 肝炎、肝硬変、肝機能障害
    7. 腎炎、ネフローゼ、腎不全
    8. 緑内障、網膜の病気、角膜の病気
    9. ガン、血腫、白血病、腫瘍、ポリープ
    10. 糖尿病、リウマチ、膠原病、貧血症、紫斑病
    11. 子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、乳腺症
  3. 手・足の欠損または機能の障害はありますか?または、背骨(脊柱)・視力・聴力・言語・そしゃく機能に障害がありますか?

団信の告知、最近も治療していれば1番目の項目にも該当しますし、2番めの項目には具体的に”糖尿病”という記載あります。つまり、3年以内に手術や2週間以上糖尿病の治療を受けている場合は告知する必要が有るということです。

ここでいう”2週間の治療”とは、1回病院に行って2週間分の薬をもらった時点で該当します。

しかし、下記のような場合は例え糖尿病と診断されていても告知する必要がなく、団信に加入して住宅ローン審査に通ります。

  • 糖尿病と診断を受けただけで薬をもらっていなかったり、もらった薬が1週間分でそれ以降病院へ行っていない
  • 最近3年間は病院に行っていない

残念ながら上記の2つには当てはまらず、糖尿病と告知をしなければならない人が住宅ローンを利用するにはどうすればいいか、今から4つの方法をお伝えします。

糖尿病の人が団信の問題をクリアして住宅ローンを借りる4つの方法

方法1:単なる告知だけではなく、症状が安定している旨医師の診断書を取り付ける

団信の告知書に糖尿病である旨を書くだけでなく、HbA1Cと空腹時血糖の数値や医師に症状が安定している旨診断書に書いてもらって、告知書と一緒に提出することで団信に加入できる場合があります。

何も提出しないと保険会社は通常団信の告知書に書かれた情報だけを見て加入できるかどうかの判断をされてしまいます。積極的に保険会社から糖尿病の症状をヒアリングしてきたり、面談を求めてくることはほとんどありません。

従って、こちらから、告知書に書ける情報だけでなく、症状や治療状態が良好であることをアピールすることが重要になってきます。その一つが医師による診断書です。

基本的に、団信の告知に医師の診断書は不要ですが、添付しておけば保険会社は診断書に書かれている内容も考慮してくれます。その診断書の中に医師が症状は安定しているとか、今後の見込みや、きちんと治療をして症状は改善しているといった内容が記載されていれば審査にはプラスに働きます。

もちろん、糖尿病の症状がひどい場合は逆効果になりますが、改善している、安定しているなら主治医の先生に診断書を書いてもらって告知書に添付して提出してみるといいでしょう。

これは、糖尿病に限ったことではなく、他の病気でも同じことが言えます。診断書に有利な情報を書いてもらえそうなら診断書を取り付けて告知書に添付して提出してみましょう。

他にも団信に入れるかどうか質問が多い病気?にレーシックがあります。レーシックについてはこちらの記事で詳しく解説してるのでご覧ください

レーシックで住宅ローン審査NG?団信で審査がダメな時の4つの対策

方法2:糖尿病でも入れるワイド団信を利用する

方法1で紹介した方法でも団信に加入できなかった場合は、通常の団信よりも加入基準が緩いワイド団信やスーパー団信を利用するという方法があります。

ワイド団信の特徴と通常の団信との違いについて説明をしていきます

ワイド団信とは?

ワイド団信とは通常の団信よりも加入にあたって健康状態の審査の基準が緩い団体信用生命保険のことです。

ワイド団信の告知内容は通常の団信の告知内容と同じですし、保険の内容は通常の団信と同じです。

どこまでの症状だったら団信に入れるかという明確な基準はありませんし、保険会社によって違ってきますが通常の団信よりも加入しやすいことは確かです。

ワイド団信の場合、住宅ローンの金利が高くなる

通常の団体信用生命保険の保険料は銀行が負担してくれます。正確には住宅ローンの金利に団信の保険料が含まれているわけですが、加入基準が緩いワイド団信は通常の団信に比べて保険料が高いため、その分住宅ローンの金利が上がってしまいます。

どれくらい住宅ローンの金利が上がるかは銀行によって違いますが、以下に主な銀行でワイド団心を使う場合にいくら住宅ローンの金利が上がるかを紹介しておきます。だいたい0.3%の金利が上乗せされると思っておくようにしてください。

三菱UFJ銀行みずほ銀行千葉銀行じぶん銀行
追加金利+0.3%+0.3%+0.3%+0.3%

ここで注意しなければならないことは、最終的には「住宅ローンの金利」+「上乗せ金利」で比較することが重要ということです。例えば、2019年6月の通常の住宅ローンの金利+ワイド団信の上乗せ金利を足した金利で比較してみました。

三菱UFJ銀行みずほ銀行千葉銀行じぶん銀行
変動金利0.925%~1.075 %0.925%~1.175%1.325%~2.775%0.757%
10年固定金利1.390%1.150%~1.300%1.050%~3.600%0.890%
35年固定金利1.850%1.540% 1.690%~2.020%1.980%

変動金利・10年固定金利ではじぶん銀行(三菱UFJ銀行・KDDIの子会社のネット銀行)の条件が抜けてよいことがわかりました。一方で、35年固定金利ではみずほ銀行の金利の低さが目立っています。35年固定金利を選ぶ人には国の支援があるフラット35を選択肢に入れてほしいなと思います。フラット35については、のちほど解説します。

ネット銀行の住宅ローンは金利の低さで人気を集めていますが、ワイド団信に対応している銀行は少ないです。ネット銀行でワイド団信に対応しているじぶん銀行の住宅ローンは候補に入れておくと良いことがわかりました。ちなみに、住宅ローン申し込み後に団信の告知を行うことになりますが、じぶん銀行の住宅ローンは通常の団信の加入審査に落ちたらワイド団信の加入審査と自動的に審査をしてくれるので告知は1回で終わるとのことです。

じぶん銀行の住宅ローンの詳細はこちら

ワイド団信を使う場合の注意点

ワイド団信を使う場合は住宅ローンの金利が高くなります。借入額によりもよりますが、差額が100万円を超えることもあります。どうせ通常の団信には加入できないだろうから、といっていきなりワイド団心に申し込みをするのではなく、通常の団信に申し込んでみてダメだった場合に限ってワイド団心を使うようにしましょう。

方法3:団信に加入しなくても審査に通る住宅ローンを利用する

団信に加入しなくても審査に通る住宅ローンと言えばフラット35

銀行が独自で提供している住宅ローンの場合、団信に加入することがほぼ必須となっています。稀に交渉することで団信に加入しなくても済むこともありますが、特殊な住宅ローンで団信に加入しくてもいい住宅ローンもありますが数はかなり少ないです。

そこで選択肢として登場してくるのがフラット35です。フラット35は団信への加入は任意なので、団信に入らなくても住宅ローンを借りることができます。

フラット35はもともとは団信に加入した場合に、保険料を年払いで住宅ローンの返済とは別に支払う必要がありましたが、制度改正が進んで保険料の直接負担が無くなってフラット35の金利に含まれるようになりました。

今のフラット35の制度では「団信に加入しないでフラット35を借りる場合は、通常の金利から-0.2%」というルールになっています。加入しなくても住宅ローンを利用できるだけでなく、金利を下げてもらえるというとても良心的な制度だともいます。

団信なしで住宅ローンを借りる際の注意点

フラット35を団信なしで借りるということはもし亡くなった場合でも遺族に住宅ローン返済が残るというリスクを抱えることを意味します。もし、あなたが亡くなった場合に一定の収入が確保できる見込みがあったり、加入している他の生命保険が高額だったりして、遺族が問題なく住宅ローン返済できるようであれば加入しなくても問題ないと思います。

また、別に住める場所があって、万が一はその家を手放せばよいというケースも問題ないかもしれません。

そうでない場合、一定のリスクが有ることを承知の上で団信なしの住宅ローン借入をするようにしましょう。

フラット35は全国に300以上の金融機関に申し込めます。金融機関で手数料や金利を決定できるので中にはボッタくりと思えるような金融機関もあるので注意しましょう。フラット35はどこから申し込んでもフラット35です。

手数料と金利をちゃんと低くしている金融機関に申し込みするようにしましょう。

なお、日本に300以上あるフラット35が申し込める金融機関で融資件数1位はダントツで「アルヒ」という住宅ローン専門の金融機関です。銀行業界での1位はネット銀行の楽天銀行です。どちらもボッタくりでないのはもちろん、実績&人気がある理由がわかる手数料・金利・付属サービスになっていますので、アルヒか楽天銀行のどちらかから選べば失敗はないでしょう。アルヒは全国に店舗があるので相談しながら手続きを進めることができます。

アルヒのフラット35の詳細・店舗一覧はこちら

楽天銀行のフラット35の詳細こちら

方法4:糖尿病を告知しないで団信に加入する

最後の方法は、糖尿病を告知せずに団信に入って住宅ローン審査を通す方法です。

実は告知書に糖尿病であることを隠して何の病気も怪我もないと告知すれば団信に加入できますし、住宅ローンの審査にも通ります。

しかし、これは告知義務違反になり団信には加入できるので、他の審査に通れば好みの住宅ローンを利用できるメリットがありますがもちろんデメリットも有ります

※借入額が5000万円を超えると健康診断書の提出が必要になるので、告知せずに団信に加入する方法は借入額が5000万円未満の場合しか使えません。

告知義務違反をするとどうなるのか?

それでは、告知義務違反がバレるとどうなるか説明します。

2年以内に告知義務違反がバレると団信契約を解除されてしまう

団信に加入してから2年以内に告知義務違反がバレると団信の引受保険会社から団信契約を解除されてしまいます。つまり、団信の保障は無くなってしまうということです

加入から2年ばれないと問題ないのか?

2年以内にバレると解除されてしまう。じゃあ、2年間はばれなければ問題ないのかと思われるかもしれません。確かに、契約から2年建てば告知義務違反がバレたとしても保険会社は契約を解除できなくなります。しかし、あくまで契約を解除できなくなるだけです。ちゃんと保障をしますという意味ではありません

契約を解除されなくても糖尿病と因果関係がある病気などで死亡・高度障害になった場合は住宅ローンは無くならない

糖尿病であることを隠して団信に加入した場合、糖尿病と因果関係がある病気やケガで死亡しても団信の保険金は支払われず、住宅ローンも無くなりません。

糖尿病と因果関係のある病気を調べてみましたが、「がん」「うつ病」「歯周病」「目の病気」など、結構あるようです。

糖尿病を隠して団信に加入しても病気の場合は保障されないと思ったほうがいいでしょうね。また事故の場合でもこういう場合は因果関係があるとみなされて支払われません。

  • 糖尿病が悪化して失明→目が見えなくて事故にあう

これは糖尿病が原因で目が見えなくなっているので、事故にも糖尿病の因果関係があるとみなされて保険金が支払われないと思います。

現状入っている生命保険などで賄える場合は糖尿病を隠して団信に入っても問題ない

上記に書いたとおり、糖尿病であることをかくして団信に加入しても保障はないと思ったほうがいいと思います。しかし、現状入っている生命保険で万が一の場合でも遺族が困らない、遺族の収入だけで住宅ローン返済が問題ないという場合は告知義務違反で団信に入ってもいいと思います。

団信に入る目的は、遺族に住宅ローン返済が残って住宅ローン返済で生活を壊さないようにするためですから、住宅ローンが残っても問題ないようであれば団信に入らない、告知義務違反で入るという選択肢もありです。

まとめ:糖尿病でも団信に入れないかどうかチャレンジしてみよう

糖尿病だから絶対団信に入れないということはありません。程度が低かったり症状が安定しているという場合は加入することもできます。それでもダメな場合はワイド団信を使う。それもダメな場合はリスクをきちんと承知の上で団信無しや告知義務違反での団信加入でもOKだと思います。

それと金利が低くてお得な住宅ローンを選ぶ意識は忘れないようにしましょう。