じぶん銀行の住宅ローンの概要じぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資してできたインターネット銀行です。

インターネット銀行なので店舗はありません。店舗はありませんので、住宅ローンの手続きをはじめ口座開設などの手続きはすべてネット上や郵送で行う必要があります。パソコンやスマホを使いこなせるならとても便利ですが、苦手な人は手続きにて惑うかもしれません。

住宅ローンの手続きも同じで、「契約書の記入や捺印は一切不要」としています。そのため、すべての情報をインターネット上で入力していく必要があります。間違いなく便利なサービスですが、住宅ローンの手続きは記入する箇所が多く、初めて目にするような項目もあります。間違って操作して最初からやり直しになってしまって、「あ””””〜!」となることもあるので注意しましょう(笑)

2019年7月の金利もかなり低金利で魅力的な住宅ローンなのは間違いありませんが、ネット銀行の住宅ローンはインターネットでの操作に慣れている人は非常に便利ですがこういうデメリットもあるということですね。

さて、今回はじぶん銀行の住宅ローンのメリットやデメリットを徹底調査した結果を紹介したいと思います。長々とした説明の前にざっくりとメリットを知りたい人はこちらから確認しておくようにしてください。

また、徹底解説しすぎてかなりの長文になってしまいましたので、最初に簡単にまとめておきます。

  • 変動金利・10年固定金利は業界最低水準の低金利で、
  • がん診断保障と全疾病保障が無料で付いてくるのは驚異的。
  • 事務手数料は借入金額の2.16%と高めだが保証料・一部繰り上げ返済手数料は無料
  • 住宅ローンの諸費用やリフォーム資金もまとめて借りることもできるし、
  • 頭金の有無で金利が変わることもないので手元資金が少なくても安心。(複雑な金利優遇条件もない)
  • 年収200万円以上から利用でき、転職直後の人も受け入れている。
  • スマホで全ての手続き(借り入れ後も)ができて、最短10営業日でスピード審査をしてくれるが、
  • スマホやパソコンをあまり使えない人には不向きな面はある。(普通に使えれば問題なし)
  • au利用者向けの特典がついてくるau住宅ローンがあるので見逃さないようにしておきたい。

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目次

じぶん銀行の住宅ローンの特徴は大きく6つ

まず、じぶん銀行が「じぶん銀行の住宅ローンはこんな特徴があります!」と推している特徴を見ていきましょう。そしてそれらが、これから住宅ローンを借りるあなたにとってメリットがあるものなのかという観点で解説を続けたいと思います。

じぶん銀行があげる住宅ローンの特徴は以下5つです。

  1. 変動金利と10年固定金利の金利が低い
  2. がんと「診断」されたら住宅ローン残高が1/2に!(無料)
  3. 「半年(180日)以上の入院」で住宅ローン残高が0円に!(無料)
  4. 契約手続きはすべてネットで完結可能
  5. 色々な手数料が無料
  6. auユーザーならさらにお得!(au住宅ローン)

最後の「auユーザー限定」なので、auユーザーじゃない人の特徴は大きく5つということになります。

じぶん銀行はKDDIが進めるau経済圏の中心に位置する銀行ですし、国内外の様々な賞を受賞したこともあります。住宅ローンもカカクコムの住宅ローン人気ランキングで第1位を何度も獲得していて、評価が高いのは間違いありません。ただ、カカクコムやオリコンなどのランキングには「いろいろな種類のランキング」がありますし、「1位」を鵜呑みにするのはおすすめしません。やはり、自分にとって有利な住宅ローンなのかという観点で確認していくことが重要です。

特徴1:変動金利と10年固定金利の金利が低い

じぶん銀行の住宅ローンの金利

上記は2019年7月のじぶん銀行の住宅ローン金利です。ホームページなどで紹介されている金利は「じぶん銀行がイチオシ」と考えている金利に違いありませんが、それが本当に魅力的なのかどうかをしっかり確認していきましょう。

具体的には金利の一例として「10年固定0.59%」と「変動金利0.457%」が掲載されていますので、これが他の住宅ローンと比べて魅力的なのかどうか検証していきます。

その他の金利はこちら

じぶん銀行の住宅ローンと他銀行の金利を比較

2019年5月現在、じぶん銀行とおなじインターネット銀行の住宅ローン金利は以下の通りです。

変動金利を比較

  • じぶん銀行:0.457%
  • 住信SBIネット銀行:0.428%(借り換え)、0.457%(新規借り入れ)
  • ソニー銀行:0.507%(頭金なし)
  • 楽天銀行:0.527%※審査結果によって変動する

住宅ローンの借り換えの場合、住信SBIネット銀行に次いで上から2番目という金利でした。単純な金利の比較では住信SBIネット銀行の金利に次ぐ金利の低さです。新規借り入れであれば確かにネット銀行の中でも最も低い金利になっていることがわかりました。

住宅ローンは金利の低さが命なのは間違いないのですが、借り換え時でもじぶん銀行と住信SBIネット銀行金利差は0.03%しかないので、例えば3,000万円を30年間で借りたとしても1年間で約4,500円、1か月400円ぐらいの違いにしかなりません。そう考えるとこのぐらいの金利差であれば返済負担はほとんど変わらないので、金利以外のメリット・デメリットを見比べて選んだ方が無難ですね。

逆にメガバンクや地銀の住宅ローンの変動金利と比べるとここで紹介しているネット銀行の金利は0.2%~0.3%ぐらい違うので、それらの住宅ローンと比べると返済負担はかなり変わってくると言えます。

10年固定金利を比較

  • じぶん銀行:0.590%
  • 住信SBIネット銀行:0.710%
  • ソニー銀行:0.940%
  • 楽天銀行:1.020%

10年固定は他のインターネット銀行と比べると一番低い金利です。しかも0.1%以上も低いのでじぶん銀行の10年固定金利はかなり低いのは間違いありません。ここでは紹介していませんが、メガバンク、地銀を考慮に入れても10年固定はじぶん銀行の金利が一番低いです。(当サイトの調べ)

総返済額で比較

ここまで確認しただけでも、たしかにじぶん銀行の住宅ローン金利は魅力的と言えます。ただ、住宅ローンの総返済額は金利だけで決まりません。

融資事務手数料や保証料も考慮に入れる必要があります。また、いくら10年固定の金利が低かったとしても、10年後の金利次第では住宅ローン総返済額の優劣が変わる可能性がでてきます。それらを考慮して他の銀行とじぶん銀行の住宅ローンを比較していきましょう。

比較する条件は以下の通りです。

  • 借入額3,000万円
  • 返済額35年
  • 元利均等返済
  • 保証料は一括払い
  • 変動金利、10年固定住宅ローンとも10年後から金利は+1%
  • 10年固定住宅ローンは10年後からは変動金利になるとして計算

変動金利の比較です。

 じぶん銀行住信SBIソニー楽天
返済額32,468,679円32,468,679円32,746,527円32,858,086円
手数料648,000円648,000円648,000円324,000円
総返済額33,116,679円33,116,679円33,394,527円33,182,086円
じぶん銀行との差0円+277,848円+65,407円

楽天銀行は金利が少し高いですが、事務手数料が半額で済むので総返済額はほとんど変わらなくなっています。35年間でこの程度の差なら、最初に払う事務手数料が30万円ぐらい少ない方を優先するという考え方もあると思います。

これは、じぶん銀行の住宅ローンは融資手数料が2.16%で、借りるお金が多くなればると連れて融資手数料も多くなるからです。一方の楽天銀行は借入額にかかわらず融資手数料は324,000円と一律です。借入額が少なくなればなるほどじぶん銀行の方が、多くなればなるほど楽天銀行の方が有利になります。

続いて、10年固定の比較です。その前に、10年固定の場合当初の10年間と11年目からで優遇金利が変わる場合がほとんど、実は11年目以降の金利がかなり重要です。

 じぶん銀行住信SBI楽天
当初10年間金利0.590%0.710%1.020%
11年目以降金利1.740%2.075%0.527%
返済額36,697,919円38,122,978円34,205,554円
手数料648,000円648,000円324,000円
総返済額37,345,919円38,770,978円34,529,554円
じぶん銀行との差+1,425,059円-2,816,365円

楽天銀行の総返済額が想像以上に少ないですね。じぶん銀行は10年間の金利は一番低いのに総返済額は2番になりました。

住信SBIネット銀行の住宅ローンは当初10年間の金利をグッと下げている代わりに、10年後変動金利になったとき(他の金利タイプを選んでも)金利がその反動でグッと上がるので、見た目(最初の)以上に危険なことがわかります。

楽天銀行では当初10年間の金利は高いのですが、11年目以降も金利の低さが魅力的で”かなり良心的な(わかりやすい)”住宅ローンを提供していることがわかりました。

※これは35年間で返済することを前提にした場合なので、返済期間が短ければじぶん銀行の10年固定住宅ローンの方が有利になってきます。

また、11年目以降の金利は各銀行の基準金利が2019年5月から変わらないことを前提にしています。10年後の基準金利はどの銀行も約束していませんので、必ずこのシミュレーションどおりになるわけではないので注意してください。

変動金利、10年固定金利の住宅ローンとも、住宅ローンの総返済額を他インターネット銀行と比較すると1番・2番と確かに魅力的な住宅ローンであることがわかりました。ただ、楽天銀行と比較すると、ダントツで魅力的!という程ではないと思います。ただ、メガバンクとか地銀・信金の住宅ローンと比べれば相当魅力的と考えて良さそうです。

住信SBIネット銀行は10年固定金利を選ぶならあまりおすすめできないこともわかりましたね。

じぶん銀行の住宅ローンについて詳しくはこちら

楽天銀行の住宅ローンについて詳しくはこちら

特徴2:がんと診断されたら住宅ローンの残高が1/2に!

続いて挙げる特徴は、がんと診断されたら住宅ローンの残高が1/2になるという保障です。

フラット35以外はどこの銀行でも住宅ローンを借りると団体信用生命保険に加入します。通常、団体信用生命保険の保障内容は「死亡」もしくは「高度障害」のみです。

じぶん銀行ではがんと診断されたら住宅ローンの残高を半分にするという保障が加えられています。がんなど、疾病系の保障を団信に追加すると金利を上乗せする銀行もありますが、じぶん銀行の場合は住宅ローンの金利上乗せはありません

無料でついてくるのでお得だと感じますが、他と比べて魅力的なのかどうかを比べてみましょう。

他のインターネット銀行などで無料でついてくる団体信用生命保険の保障は以下の通りです。

  • 住信SBIネット銀行:全疾病就業不能保障、女性の場合がん診断で30万円
  • 楽天銀行:全疾病就業不能保障
  • 新生銀行:介護保障(要介護3以上が180日以上継続)

全く同じ保障ではないので、「どれが有利か?」と聞かれた時に簡単に答えることはできませんが、日本人は2人に1人が生涯のうちにがんと診断され、男性は6割の人ががんと診断されるという国が出している統計データもあるほどです。ポイントは「診断」されるだけで良いこと、つまり、定期的に健康診断をしっかり受けてがんを早期発見してすぐに治療が成功した場合でも住宅ローンの残高が半額になる保障が無料でついてくるのは間違いなく魅力的です。

ちなみに住信SBIネット銀行や楽天銀行の全疾病保障は1年以上働けない状態になったり1年以上入院することが住宅ローン残高が0円になる条件です。生涯のうちに1年以上も連続で入院し続けた人は私の周りにはいません。(がんにかかってしまった人はたくさんいますが)

じぶん銀行のがん保障について詳しくはこちら

じぶん銀行の住宅ローンに全疾病が追加

「がんで住宅ローンが半分になるよりも、働けなくなったら住宅ローンを払わなくて良くなるという保障の方がいいと感じる人」に応えるためか、ライバルの住信SBIネット銀行の住宅ローンを突き放したいと考えたためかはわかりませんが、2019年3月からじぶん銀行の住宅ローンに「全疾病保障」という疾病保障サービスが無料でついてくるようになりました。

つまり、じぶん銀行の住宅ローンは「がんと診断されたら住宅ローンの残高が半分になる保障と全疾病保障」の2つが無料でついてくるようになったというわけです。

楽天銀行や住信SBIネット銀行の全疾病保障のように「住宅ローンの残高が0円になる条件を満たすまでの間の毎月の住宅ローンの返済が免除される特約」はありませんが、180日以上の入院で住宅ローンの残高が0円になるという保険の条件は1年以上を条件としている楽天銀行や住信SBIネット銀行の条件よりも緩くかなり魅力的だと思います。(うつ病などの精神障がいによる入院はどの銀行も対象外です)

じぶん銀行の全疾病保障について詳しくはこちら

じぶん銀行の住宅ローンで利用できる団体信用生命保険

じぶん銀行の住宅ローンでは、更にに保障を上乗せすることができます。

  • がん診断で住宅ローン残高が0円→住宅ローン金利を0.2%上乗せ
  • 11疾病保障→住宅ローン金利を0.3%上乗せ
  • ワイド団信→住宅ローン金利を0.3%上乗せ

となっています。

団体信用生命保険の引き受け保険会社は「クレディ・アグリコル生命保険」となっています。

じぶん銀行の住宅ローン、団体信用生命保険の11疾病保障とは?

いろんな団信の保障がありますが、11疾病保障を扱っている銀行はそれほど多くなく、ネット銀行ではじぶん銀行くらいです。

11疾病とは以下の病気のことを指すようです

  • がん
  • 糖尿病
  • 高血圧性疾患
  • 腎疾患
  • 肝疾患
  • 慢性膵炎
  • 脳血管疾患
  • 心疾患
  • 大動脈瘤および解離
  • 上皮内新生物
  • 皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がん

ここで疑問に感じやすいのは「11疾病」よりも「全疾病」の方が対象範囲が広いし、11疾病保障って魅力的なの?という点だと思います。

11疾病の保障は就業不能が条件ではない

じぶん銀行の住宅ローンの11疾病保障は、11疾病で就業不能になったら保障されるのではありません。

がんは診断確定されたら住宅ローンの残高がゼロになります。ただし、がんで診断確定されたら住宅ローン残高がゼロになる保障のがんに関しては「上皮内がん」と「皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がん」は保障の対象にならないようです。ややこしい・・・

がん以外の10疾病に関しては「入院が180日以上」となった場合に住宅ローンの残高が0になります。

入院が180日以上で保障されるなんて、とてもハードルが高い気がするので調べてみました。

厚生労働省が平成26年に発表した、退院患者の平均在院日数等という資料によると平均入院日数が180日を超えている疾病は以下のものでした。いずれも住宅ローン返済中の若い人がかかりやすい病気ではありませんね。

  • 血管性および詳細不明の認知症
  • 統合失調症
  • アルツハイマー病

あくまで平均日数なので、絶対にこれらの病気以外で180日入院しないとは言い切れません。しかし、平均日数と180日という日数の差がとても大きいのも事実です。平均入院日数の具体例を挙げると以下の通りです。

  • 糖尿病:35.5日
  • 高脂血症:29.4日
  • 高血圧性疾患:60.5日
  • 心疾患:20.3日
  • 脳血管疾患:89.5日
  • 肝疾患:25.8日
  • 慢性腎不全:62.9日
  • 悪性新生物:19.9日

同じくあくまで平均値なので絶対に180日以上入院しないとは限りませんが180日の入院は滅多にないことがこの統計データからもわかります。まして、住信SBIネット銀行などの1年以上の入院になるケースはかなり少ないことがわかります。

セカンドオピニオンサービス、24時間電話健康相談サービスを利用できるが・・・

なお、じぶん銀行の11疾病保障団信にはセカンドオピニオンサービス、24時間電話健康相談サービスがついています。

ついていればありがたそうなサービスですが、これらのサービスは生命保険や自動車保険、火災保険に着いていることが多いので重複する可能性が高いです。

たとえば、東京海上日動の自動車保険には「メディカルアシスト」というサービスが無料でついています。24時間対応の緊急医旅装団や医療機関案内、がん専用相談窓口などを利用できます。

各社様々なサービスを付帯しているので、パンフレットや証券を確認してみてください。

まぁ、このサービスは「ついていて損になることはない」ぐらいに思っておけば十分でしょう。

じぶん銀行の住宅ローンの11疾病保障はお得なのか?

通常の団信に11疾病保障をセットすると金利が+0.3%になります。つまり、上乗せされる金利分は11疾病の保険料ということになります。

保険料の額は、住宅ローンの借入額3,000万円、35年返済、元利均等返済、変動金利0.497%の場合、35年間で180万円になります。

使える保障はがんと診断されたら住宅ローン残高がゼロになる部分くらいで、後はほとんど使えないような保障のために、180万円の保険料を払うのはお得とは感じません。必要ないでしょう。

それよりも、住信SBIネット銀行や楽天銀行のように1年間就業不能であれば全額保障される(しかも無料)の方が保障としては役に立ちそうな気がします。

ちなみに、がん診断で住宅ローン残高がゼロになる保障をセットすれば金利は+0.2%になります。上と同じ条件で計算すると保険料は119万円になります。

あと+0.1%で10疾病の保障がつくなら、、、と11疾病保障の方を選んでしまいがちですが、ついてくる10疾病の方は役に立つ確率は低そうな保障内容と言えます。

保障は手厚い方が良いと考える人は11疾病保障を選ぶことで良いと思いますが、じぶん銀行で住宅ローンを借りたいと考えているのであれば、コストパフォーマンスに優れたがん50%保障+全疾病保障(つまり、追加費用がかからない通常のじぶん銀行の住宅ローン)を選ぶ方が良いと私は思います。

疾病保障の詳しい違いはこちら

特徴3:契約手続きはすべてネットで完結

ネットで完結するため、自分の都合の良いときに手続きをすることができるのは便利なのは間違いありませんが、インターネットの入力に慣れていないと、入力に困ったときに大変です。こういう省エネのサービスを提供しているからこそ金利を下げたりできているのがネット銀行なので、やむを得ないのですね。

この特徴はメリット・デメリットのどちらもあって、店に行って面倒な説明を受けるのがめんどくさい人にとってはかなりメリットですし、書類だけ準備して店舗に行ってスタッフにお願いしたい人にとってはデメリットなのかもしれません。つまり、良いか悪いかで言われると、どちらでもないという評価とも言えそうです。(人によってとらえ方は違う)

ただ、収入印紙(数千円~数万円)がいらなくなるのはみんなにとってメリットですね。

特徴4:色々お得な6つの「0円」

じぶん銀行の住宅ローンで0円になる6つのものとは以下の通りです。

  • 団信保険料
  • がん50%保障団信・全疾病保障
  • 保証料
  • 収入印紙代
  • 繰り上げ返済手数料
  • 返済口座への資金移動

これらについても他の銀行と比べてお得なのかを見ていきます。

団信保険料が無料

これはイマドキの住宅ローンであれば、団信保険料はどこも無料なのでわざわざ「0円です!」と主張するほどのことではなかったりします。もちろん、無料なのでデメリットでもありません。

がん50%保障団信・全疾病が無料

多くの銀行で無料になる団信の保障は死亡・行動障害のみです。そのため、がん診断で住宅ローン残高が半分になる保障が無料でついてくるのは、ほとんどの銀行よりもお得で大きなメリットと言えるでしょう。

ただ、がんだけに限定されていた時代は、じぶん銀行が一番お得か?と言われるとそうでもないような気もしていたのですが、2019年3月から全疾病も無料でついてくるようになったことで、住信SBIネット銀行の住宅ローンなどに付帯している疾病保障と比べてもかなりお得になったと言えます。

保証料が無料

保証料は無料ですが、その代わりに融資事務手数料がかかります。金額は住宅ローン借入額の2.16%です。

保証料がかからなくても融資事務手数料がかかるなら同じじゃない?と思われるかもしれませんが、実はどちらかがかかるなら保証料がかかった方が良いのです。

保証料は返ってくるが、融資事務手数料は返ってこない

保証料は住宅ローンが返済できなくなったときに、保証会社が銀行へ住宅ローンを肩代わりするためのお金です。そのため、その銀行に借りている住宅ローンがなくなれば保証する必要もなくなります。ということは、払いすぎた保証料がある場合は返ってきます。

たとえば、35年間分の保証料を一括で支払った5年後、住宅ローンを別の銀行へ借り換えたとすると、残り30年分の保証料は返ってきます。

一方の融資事務手数料は、融資を実行するためにかかる費用のため借り換えしようが繰り上げ返済をして早めに返そうが一円も返ってきません。

そのため、借換をする可能性があったり、繰り上げ返済をして早期完済を目指すような場合は保証料がかかった方が有利です。ということで、保証料が無料というのは、事務手数料が保証料と同じぐらいかかる以上は大きなメリットとは言えないと思います(保証料が無料なことは間違いなくメリットです)。

返済口座への資金移動(定額自動入金サービス)

じぶん銀行で住宅ローンを借りると、返済口座はじぶん銀行の口座からになります。毎月住宅ローンの返済額以上のお金をじぶん銀行の口座へ入れておく必要があります。

ただ、給与振り込みがじぶん銀行以外であれば、いちいちメインの銀行口座から引き出したり振り込んだりする手間が発生しますね。そんなときに、返済口座への資金移動ができれば便利です。あらかじめ「何日にいくら資金を移動させる」と設定しておけば、別の銀行口座からじぶん銀行の口座へ自動で資金を移動させることができます。(じぶん銀行の場合は6日か26日の2択になるようです。)

これで、いちいち手間をかける必要もありませんし、忘れる心配もありません

返済口座への資金移動(定額自動入金サービス)はとても便利だと思います。実施している銀行も多くありません。

一部繰り上げ返済手数料無料

これは地方銀行などの古い銀行の住宅ローンを除けばほとんどの銀行で無料です。一部銀行では、窓口では有料だがネット口座経由であれば無料という条件付きですが、今、人気を集めている住宅ローンで一部繰り上げ返済手数料がかかるものはほとんど無いと思います。

それでも、一部繰上げ返済手数料が無料なのはメリットであることに違いありませんが、他の銀行と比べて特段お得だったり有利なわけではありません

収入印紙が無料

住宅ローンの契約をする場合、契約書を作ってそこに収入印紙を貼る必要があります。収入印紙の金額は住宅ローンの借入額によりますが、1,000万円から5,000万円までが1万円、5,000万円から1億円が3万円です。(平成30年3月31日までの優遇措置)

ペアローンで住宅ローンを借りる場合、契約書も2通になるため2通分収入印紙が必要になります。

じぶん銀行は手続きをすべてネットで行い、紙の契約書を基本的には出さないようなので収入印紙が不要になるようです。

この特徴は他の銀行ではほとんど提供できておらず有利な特徴だと思います。

auユーザーなら、さらにお得

KDDIが出資している会社なので、auユーザーを獲得もしくは保持するための施策だと思います。内容は「au通信サービス(ケータイやネット)と合わせて利用することで、毎月auWALLETプリペイドカードへ最長5年間500円をチャージしてくれる」というものです。

auユーザであれば、現金と同じぐらい便利に使えるauWALLETへのチャージはうれしい特典ですね。お得になる金額は500円×60ヶ月の3万円なので”決め手”になるほどのものではありませんが、auユーザであれば無条件にプレゼントがもらえるサービスなので、利用しない手はないと思います。

なお、この商品はau住宅ローンと呼ばれていて、専用の申し込みページも用意されています。じぶん銀行の住宅ローンと”住宅ローン部分や審査基準は何も変わらない”ので、auユーザの人はau住宅ローン専用ページから申し込むようにしましょう。

au住宅ローン専用ページはこちら

ちなみに、auでんきを使っている人か追加で申し込めばさらに1万円分のプレゼントがもらえる特典も用意されています。

(まとめ)じぶん銀行の住宅ローンはかなり魅力的

細かくじぶん銀行の住宅ローンの特徴(メリット・デメリット)を見てきましたが、優れた特徴からそうでもない特徴まで色々と評価がわかれました。

住宅ローンは「金利(総返済額)」、「保障(安心感)」、「利便性(借りた後の使い勝手)」の観点で比較すべきですが、総合的にじぶん銀行の住宅ローンはかなり魅力的だと思います。

なによりも、業界最低水準の金利に疾病保障が無料でついてくるのは、他の銀行では真似できないのではないかと思います。

あとは問題は”審査に通るか”ですね。親会社がメガバンクなので審査基準がやや厳しそうですが、こればかりは申し込みしてみるしか正確な情報はわかりません。地方に住んでいるとちゃんと対応してくれるかも少し心配です。ただ、年収も200万円以上、転職後でもOKなどの比較的緩めの審査基準になっている点もありますし、離島以外は全国対応するとしていますので、住宅ローンを検討中の人(借り換えも)であれば申し込みしてみる価値は十二分にあると思います。

じぶん銀行の住宅ローン申し込み画面はこちら

auユーザの人はこちらから

最後に、基本的な情報、知っておくといい情報についてまとめました。

じぶん銀行の住宅ローンの基本情報や知っておきたい情報

住宅ローン借入額に諸費用を含められるか?

じぶん銀行の住宅ローンでは借入額に諸費用を含められるようです。

対象になる諸費用は以下の通りです。

  • 印紙税(連帯保証人を設定する場合必要になるようです)
  • 登録免許税
  • 司法書士
  • 土地家屋調査士手数料(登記関連)
  • 住宅ローンの事務手数料
  • 火災保険料(建物・家財)、地震保険料
  • 不動産仲介手数料
  • 不動産取得税
  • 固定資産税清算金
  • 水道工事負担金
  • 修繕積立金
  • 引越費用
  • 既存ローン完済時の手数料・違約金・経過利息

住宅ローンに組み込める諸費用の項目としては他の銀行と比べて多い方だと思います。あなたが頭金に回せるお金があまりない、頭金を極力使いたくないという場合は良いかもしれません。

個人的にも住宅ローン返済が苦しい額でなければ、できるだけ手元に置いておくことをオススメします。その理由はこちらの記事で解説しています。

本当に賢い住宅ローン返済方法は、繰上げしない、長く借りる、なぜ?

中古物件を買ってリフォームする場合、リフォーム費用も対象になるか?

じぶん銀行の住宅ローンでは、中古物件の購入費用は対象になります。しかし、リフォームにかかる費用は融資対象にはならないようです。

収入合算、ペアローンでの住宅ローン借入が可能か?

じぶん銀行の住宅ローンでは、収入合算、ペアローンでの借入、いずれも可能です。

住宅ローンの収入合算、ペアローンでの違い、メリットデメリットについてはこちらの記事で解説しています。

住宅ローンのペアローン、連帯債務、連帯保証の違い丸わかり

産休中、育休中でも住宅ローン借入が可能かどうか?

夫婦共働きで、収入合算で住宅ローン審査を受ける場合、奥さんが産休中や育休中だとそれだけで申し込みできない場合が多いです。

じぶん銀行の場合は、産休中や育休中でも将来的に安定して継続的に収入が見込める場合は申し込めるようです。育休が終わった後、ちゃんと復帰してまた働くのならということですね。

じぶん銀行は便利なのか?

住宅ローンは数十年と返済していくものなので、必然的にその銀行とのつきあいも長くなります。そのため、住宅ローンを返済する銀行が便利なのか、快適に使えるのかというところも選択基準になってきます。

以下の項目で便利かどうかを確認しました。

じぶん銀行のATMの数、入出金できる銀行

じぶん銀行の口座へ入出金できるATMは以下の通りです。

  • 三菱UFJ銀行
  • セブン銀行
  • E-net
  • ローソン
  • ゆうちょ銀行

預け入れは0円、ゆうちょ銀行の場合月2回目から216円かかります。

引き出しは自分プラスというステージごとに設定されています。じぶん銀行の住宅ローンを借りると、最低でもステージ4になるようです。ステージ4の場合、月8回まで引き出しが無料になります。

住宅ローンの手続き等、相談窓口があるか?

手続きをする上で分からないことがあったり、商品内容を詳しく確認したい場合の窓口があるかどうかです。

じぶん銀行の場合、電話のみの応対のようです。店舗もなければメールでの問い合わせもできないようです。

電話は平日9時〜20時まで、土日祝日は9時〜17時まで受け付けています。

住宅ローンの借入金利が決まるのはいつか?

金利は常に変動しているので、申し込んだ時点と借り入れする時点では金利が変わっている可能性があります。

中には申込時と借入時の金利の内、どちらか低い方を選べるような銀行もありますが、じぶん銀行の住宅ローンでは借入をした日の金利が適用されるようです。

火災保険の団体割引があるか?

住宅ローンを借りる場合、火災保険に入ることは必須になります。火災保険も数十年と加入する保険になるので、割引があるかないかは重要な要素です。

じぶん銀行の住宅ローンを契約すると、「あいおいニッセイ同和損害保険」の火災保険を団体割引料率で加入できるようです。

じぶん銀行の住宅ローン契約者向けに火災保険を案内している「MST保険サービス」という代理店に確認したところ、団体割引率は10%だそうです。

あいおいニッセイ同和損害保険の火災保険は、最低限の補償が「火災+風災」のプランになります。

あなたに必要な補償を割り出した結果、「火災+風災」の補償やそれ以上に必要だということであれば、じぶん銀行の団体割引を使ってあいおいニッセイ同和損害保険の火災保険に加入すると、一番お得に加入できる可能性が高いです。

火災保険の補償選びについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

住宅ローンの火災保険選びで60万円節約する方法

土地購入費や着工金、中間金などのつなぎ融資を受けられるか?

注文住宅を建てる場合、土地購入や着工金、中間金などを現金で準備する必要があります。これらのお金を現金で支払えない場合は、融資を受ける必要があります。このことをつなぎ融資といいます。

じぶん銀行の住宅ローンではつなぎ融資は受けられないようです。じぶん銀行から融資を受けるお金は建物が完成した後、引き渡し時に一括になります。

つなぎ融資が必要な場合でじぶん銀行の住宅ローンを利用する場合は、つなぎ融資で必要になるお金を別の銀行で借りてくる必要があります。それについて詳しく書いた記事がこちらです。

ソニー、住信SBIなどの住宅ローンでつなぎ融資を使う裏技

住宅ローン返済が難しくなった場合などに返済方法などを相談できるか?

リストラや病気など、やむを得ない事情で住宅ローン返済が厳しくなった場合、銀行によっては返済方法などについて相談に応じてくれる場合があります。

たとえば、返済年数を延ばす、返済を当面は利息だけにするなどの対応をしてくれる場合があります。

じぶん銀行の場合、返済できなくなったときは住宅ローンセンターへ相談くださいと記述があります。

ためしに、住宅ローンセンターへ問い合わせたところ、「過去に事例は今のこところないが、事情によっては返済年数を延ばす、利息だけの返済にするなど対応をさせていただくことになると思います。」とのことでした。

最後に・・・じぶん銀行の住宅ローンが有利になるのはこんな人

じぶん銀行の住宅ローンについて見てきました。特徴やメリットデメリットをまとめて、こういう人に向いているだろうというの考えてみました。

  • 変動金利・10年固定金利の住宅ローンを選びたい人
  • ネットでの申し込み(入力)にある程度慣れている人
  • 仕事が忙しく、銀行の窓口へ行く暇が無い人
  • がんに対する備えがある住宅ローンに魅力を感じる人
  • がん以外の病気にもある程度は備えておきたいと思う人
  • auのスマホなどを利用している人

住宅ローンは申し込んだ時点でそこに決めなければならないわけではありません。審査に通ってから断ることもできます。もちろん申し込みは無料なので、複数の住宅ローンに申し込みつつ最後に絞り込めば良いだけです。そういった観点からも、この記事を読んでみてじぶん銀行の住宅ローンに興味を持った人であれば、申し込みしてみる価値はある住宅ローンと言えるでしょう。

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