ジャパンネット銀行の住宅ローンは2019年夏に誕生した比較的新しい住宅ローンです。

この特集ページではジャパンネット銀行の住宅ローンについてどこよりもわかりやすく、徹底的に分析してみたいと思います。

ジャパンネット銀行の住宅ローン

まず、ジャパンネット銀行の住宅ローンは、auじぶん銀行など他のインターネット銀行の住宅ローンとほとんど同じ意識した金利設定・商品内容になっています。まだ間もないので評判という評判はネットではまだ見かけることは少ないと思います。

本ページの中段で審査基準の紹介をしていますが、ジャパンネット銀行の住宅ローンは個人事業主・自営業、同族経営の会社の経営者は利用不可となっているので、公務員や正社員以外の人は諦めて、auじぶん銀行の住宅ローンにトライするほうが良いと思います。他にはイオン銀行などもおすすめです。

ちなみに、プレスリリースで「ネット銀行の住宅ローンは審査が画一的で厳しくて課題があるのでそれを解決する」と言っていたのですが、どのネット銀行よりも画一的で厳しい審査基準の住宅ローンに仕上がっている印象です笑

それでは、1つ1つ詳しく確認していきましょう。

ジャパンネット銀行の住宅ローン金利

変動金利は低金利(ただし無料の疾病保障はない)

ジャパンネット銀行の住宅ローンの特徴は変動金利の金利が低いことです。

ただし、auじぶん銀行の住宅ローンの全疾病保障・がん50%保障のような無料の疾病保障はありません。がん50%保障団信の利用はジャパンネット銀行の場合は年0.1%の金利上乗せが必要なので、疾病保障をある程度充実させたい人は注意するようにしましょう。

他にもニー銀行もがん50%保障が無料でついているだけでなく、がん100%保証が年0.1%の上乗せで利用できますがん100%保障団信の利用はジャパンネット銀行の場合は年0.2%の金利上乗せが必要なので、”がんに対する保障を充実させたいと考える場合はソニー銀行の方がおトクなことが多くあります。

このようにジャパンネット銀行はauじぶん銀行・ソニー銀行の住宅ローンと似たような住宅ローンになっているので、この2つのネット銀行の住宅ローンとしっかりと比較しておくことをおすすめします。

auじぶん銀行の住宅ローン最新情報はこちら

ソニー銀行の住宅ローン最新情報はこちら

全期間引下型と当初期間引下型の2つを用意

ジャパンネット銀行の住宅ローンには「全期間引下型」と「当初期間引下型」の2つが用意されています。

ざっくりいえば、変動金利は全期間引下型と言う金利タイプで、固定金利は当初期間引下型という金利タイプになっています。他の住宅ローンに比べるとかなりシンプルになっています。

端的に説明するなら「全期間引下型」とは金利優遇幅が借入期間中変わらない金利タイプで、「当初期間引下型」は最初の固定期間の金利優遇幅を大きくする代わりに、固定期間が終わると金利があがるようになっている金利タイプです。

シンプルではありつつも、ちょっとわかりにくいので、実際に住宅ローンの金利がどのように決定されるのかを具体的に解説すると以下のようになります。

変動金利全期間引下型のみ。変動金利を利用し続けているかぎり「基準金利-1.9%が適用される」ので基準金利が変わらなければ0.380%(全期間引下型が継続します。

 

途中で固定金利に切り替えると「基準金利-1.4%」が適用されることになっています。例えば、現時点の基準金利を前提にした10年固定金利なら1.100%が適用されることになります。

そこから10年経ってまた変動金利に戻ると、「基準金利-1.9%が適用される」というルールが復活するので、基準金利が変わらなければ再び0.380%(全期間引下型)が適用されることになります。

固定金利当初期間引下型のみ。最初に選んだ固定金利期間は「基準金利-1.9%が適用される」ので、10年間は固定で0.620%(当初期間引下型が適用されます。

 

10年経って変動金利に変わったら「基準金利-1.4%が適用される」ので、現時点の基準金利を前提にすると変動金利で0.89%が適用されることになります。

全期間引下タイプの住宅ローンと当初期間引下げタイプの住宅ローンを用意する金融機関は多くありますが、金利適用ルールは各社で異なります。特に「投資初期期間引下げタイプ」の住宅ローンは、最初の固定期間終了後の金利適用ルールが全く違っていますので、当初固定金利タイプを利用する予定の人は注意しましょう。

ジャパンネット銀行の住宅ローンの金利推移

続いて、ジャパンネット銀行の住宅ローンの金利推移を紹介しておきます。2019年7月分からありますが、7月30日に申し込みを受け付けているので、実際は2019年8月から開始していると思ってください。

以下の通り、2019年7月に住宅ローンの取り扱いを開始してから金利にほとんど動きはありません。

 変動金利
(全期間引下型)
10年固定金利(当初期間引下型)20年固定金利(当初期間引下型)35年固定金利(当初期間引下型)
2019年7月0.415%0.580%1.240%1.450%
2019年8月0.415%0.580%1.240%1.450%
2019年9月0.415%0.580%1.240%1.450%
2019年10月0.415%0.580%1.240%1.450%
2019年11月0.415%0.580%1.240%1.450%
2019年12月0.415%0.580%1.240%1.450%
2020年1月0.399%0.620%1.240%1.450%
2020年2月 0.399%0.620%1.240%1.450%
2020年3月0.399%0.620%1.240%1.450%
020年4月 0.399%0.620%1.240%1.450%
2020年5月0.399%0.620%1.240%1.450%
2020年6月0.399%0.620%1.240%1.450%
2020年7月0.380%0.620%1.240%1.450%
2020年8月0.380%0.620%1.240%1.450%
2020年9月0.380%0.545%1.240%1.450%

団信のラインナップは充実

団信保障プラン概要上乗せ金利
一般団信死亡・高度障害状態・余命6ヶ月以内と診断された時に住宅ローン残高が0円になる通常の団信無し
がん50%保障団信一般団信の条件に加えて、住宅ローンの返済中にがんと”診断”された時に住宅ローン残高が半分になる団信0.1%
がん100%保障団信一般団信の条件に加えて、住宅ローンの返済中にがんと”診断”された時に住宅ローン残高が0円になる団信0.2%
11疾病保障団信がん100%保障団信に、10種類の生活習慣病で180日継続入院時住宅ローン残高が0円になる保障が付帯した団信0.3%
ワイド団信現在・過去の健康や治療の問題で一般団信に加入できない人向けに加入条件が緩和された団信(保障内容は一般団信と同一。)0.3%

ジャパンネット銀行の団信の引受保険会社はauじぶん銀行やソニー銀行と同じクレディ・アグリコル生命です。クレディ・アグリコル生命は住宅ローンの団信サービスに非常に定評と実績がある保険会社で、がんに対して備えることができる保障を中心に様々な疾病保障に備えることができる保障まで取り揃えていますので団信のラインナップとしては十分と言えそうです。ジャパンネット銀行の株主には保険会社もありますが、”サービス面を第一に考えて保険会社を選んだ”のは良い判断だと思います。

ただし、auじぶん銀行のように無料の疾病保障はないですし、ソニー銀行と比べると上乗せ金利が0.1%ずつ高く設定されているので、その辺りをしっかりと考えつつ選ぶ必要があります。

また、がん100%保障団信やワイド団信をセットするケースではソニー銀行の上乗せ金利が低いのでソニー銀行の住宅ローンの方が低い金利で借り入れることができることが大半です。

auじぶん銀行の疾病保障詳細はこちら

ソニー銀行の疾病保障詳細はこちら

借り換えにおすすめの金利タイプは?

ジャパンネット銀行の住宅ローンは借り換えにも対応していますが、借り換え専用の金利などを用意しているわけではありませんので、基本的には「変動金利」の超低金利は借り換えのケースでも魅力的なことに違いはありません。

新型コロナウイルスの影響による世界経済のリセッションは避けられず、何年もかけて修復しなければ治らない経済的ダメージを企業だけでなく、世界の国々全体に残ります。

そう考えると「住宅ローンの金利があがる時代」はまだまだ先で、当面は低金利≒変動金利タイプの住宅ローンが活躍する時代が続くと予想できます。そうなるとジャパンネット銀行の変動金利は有力な借り換え先の選択肢と言えるでしょう。

手数料・保証料などの諸費用や借入可能金額は?

超低金利と充実した疾病保障がジャパンネット銀行の大きなメリットと言えますが、それ以外にも細かな商品性について重要なポイントを確認しておきましょう。良さそうに見えてどこかに落とし穴があったりする可能性もありますので、しっかりと確認しておくようにしましょう。

チェックポイント内容
事務手数料借入金額×2.20%(税込)
借入可能金額500万円以上2億円以下
諸費用の借り入れ可能(新規借入の場合:売買契約書の金額の10%まで、借り換えの場合:借り換えに伴う諸費用金額の範囲内)
リフォーム資金借り換えと同時にリフォーム資金を組み込み可能
返済方法元利均等返済(元金均等返済の取扱い無し)
繰上返済1万円以上1円単位、ネットからの一部繰上返済は無料、全額繰上返済時の手数料は33,000円(税込み)
保証料無料
5年ルール・125%ルール適用されない

借入可能金額は2億円と高額の借り入れに対応しています。また、住宅ローンに関わる諸費用の借り入れにも対応しています。

インターネットからの一部繰上返済手数料は無料ですし、保証料もかからないので住宅ローンの基本的なサービス内容は問題無さそうです。

注意点をあげるとするなら、事務手数料が借入金額の2.20%(税込み)かかるので高額になればなるほど事務手数料が高くなっていく点と変動金利に5年ルール・125%ルールがないという点だと思います。

※5年ルール・125%ルールは、簡潔に言うと「変動金利は金利があがる可能性があるけど、金利が上がっても急に毎月の返済額があがることが無いようにしますよ」というルールです。逆に言えば、「金利が上がったことによる返済額の増加分の返済を先延ばしにする」マイナスの影響もあるので、筆者はあってもなくてもどちらでも大差ないと考えています。

住宅ローンの審査基準は厳しい?甘い?

次に住宅ローンの審査基準を確認しておきましょう。利用条件が合致していなかったり、審査に落ちるようだとどんなに優れた住宅ローンでも全く意味のないものになってしまいます。

審査基準など内容
年齢借入時の年齢が20歳以上65歳未満で、かつ、完済時年齢が80歳未満。
年収前年度の年収が200万円以上
国籍日本または永住許可のある人
職業個人事業主・家族が運営する会社経営者の利用は不可
収入合算・ペアローン収入合算・ペアローン共に利用可能
資金使途戸建・マンション購入(中古もOK)、戸建ての新築費用、借り換え費用。諸費用の借り入れも可能。

 

下記の住宅では利用不可

・事業用物件(店舗併用住宅を含む)
・賃貸用物件(賃貸併用住宅を含む)
・コーポラティブハウス
・セカンドハウス
・市街化調整区域の物件
・非線引き区域の物件
・都市計画区域外の物件
・専有面積40平米未満のマンション
・建築基準法およびその他の法令の定めに合致していない物件
・借地物件(普通借地・定期借地)
・連棟式住宅、長屋
・保留地や仮換地上の物件
・離島の物件

まず、わかりやすいのが年収基準ですが、前年度の年収200万円以上となっています。一般的な住宅ローンの中でも比較的利用しやすい条件設定と言えると思います。

その一方で、「個人事業主」「家族経営の経営者」の利用は不可となっていますので、公務員・正社員として働く人への貸出しに力を入れていきたいと考えていることがわかります。

個人事業主・会社役員(家族経営)が難しいぐらいなので、契約社員なども借り入れが難しいでしょうから、公務員・正社員・家族経営ではない企業の役員以外の方はジャパンネット銀行の住宅ローンを利用するのは難しそうです。

該当する人は、審査基準がことなるauじぶん銀行新生銀行などの住宅ローンなど幅広い働き方を受け入れている銀行の住宅ローンか、楽天銀行アルヒで申し込むことができるフラット35の利用を検討すると良いと思います。

住宅ローンの審査の必要種類は?

住宅ローンの審査に申し込む(仮審査申込)時に提出が必要な書類はありませんが、仮審査に通って本審査の手続きに入るときには書類の提出が必要です。ジャパンネット銀行の場合、パソコンやスマホから書類を電子化したものをアップロードして提出することができるので提出にかかる時間を短縮できるというメリットがありますが、必要書類を全て集めようとすると時間がかかります。

仮審査を申し込みつつ必要書類の準備も並行して行っておくことをおすすめします。以下は提出が必要になる主な書類の一覧です。書類集めの参考にしてください。

 新規借り入れの場合借り換えの場合 
住民票の写し 
健康保険証 
運転免許証(またはパスポート) 
源泉徴収票直近1年分(3年分が必要になる場合も)
住民税決定通知書または住民税課税証明書直近年度のもの
給与明細 
確定申告書確定申告をしている場合
納税証明書給与以外の収入がある場合
売買契約書 
不動産売買時の重要事項説明書 
登記事項証明書 
物件のちらし 中古物件の購入時のみ
返済予定表他の借り入れがある場合
職務経歴書転職・転籍3年未満の場合
雇用契約書転職・転籍3年未満の場合
給与明細書転職・転籍3年未満の場合
賞与明細書転職・転籍3年未満の場合

上記は代表的な必要書類を記載したものです。住宅ローンの必要書類は、雇用体系・勤務期間・購入する物件の条件などで複雑です。ジャパンネット銀行の公式サイトにチェックリストが用意されていますので、ご自身の状況に照らし合わせ提出を求められる書類の種類について事前に確認しておくようにしましょう。

ヤフーの住宅ローンの申込方法と注意点

2019年12月に登場したのが「ジャパンネット銀行の住宅ローン」に3万円分のキャッシュバック特典がセットされた商品です。住宅ローンの基礎部分はジャパンネット銀行の通常の住宅ローンと変わりませんので、Yahoo!Japanの会員IDを持っている人はヤフーの住宅ローンを申し込むと良いでしょう。詳細は後述しますが、3万円もらえるのは良いのですが、何かと大切な情報がYahoo!に提供されることになっているので、注意が必要です。

ヤフーの住宅ローンの特典

  • 住宅ローンの融資実行の翌月から毎月500円分をキャッシュバック
  • キャッシュバック期間は最大で5年間(60か月)、合計で3万円分

ヤフーの住宅ローンの注意点

  • ヤフーの住宅ローンを利用するためにはヤフーの住宅ローン専用の申込画面から申し込む必要がある。(通常のジャパンネット銀行の住宅ローンの申込ページではない)
  • 住宅ローンの借り入れ(契約まで)に、ヤフーウォレットの引落し口座にジャパンネット銀行の口座を指定する必要がある(忘れないようにしましょう)
  • 住宅ローンを完済するとキャッシュバックも終了する(5年以内)
  • 毎月の返済を延滞(10日以上)するとその月はキャッシュバックしてもらえない
  • ジャパンネット銀行の口座情報、具体的には「店番・口座番号・姓名(漢字、カナ、ローマ字)・生年月日・性別・住所・電話番号・メールアドレス・キャッシュカード種別・口座開設日・その他お客さまの取引に関する情報」と住宅ローン事前審査情報、具体的には「(事前審査日、事前審査可否情報、借入希望金額、商品名)、住宅ローン契約情報(本審査日、本審査可否情報、契約日、契約金額(借入金額)、返済期間、返済方法、物件情報、融資実行日、商品名)」がジャパンネット銀行からヤフーに提供されることになる。

手続き面の注意点もありますが、最大3万円で上記の情報をヤフーに提供することを認めることになるわけなので、銀行の個人情報・取引情報や住宅ローンの審査関係の情報をヤフーに提供することが嫌であれば、通常のジャパンネット銀行の住宅ローンを利用した方が良いでしょう。

まとめ

日本で最初に誕生したインターネット専業銀行として400万口座を抱えるジャパンネット銀行。Yahoo!と三井住友銀行を親会社に持ち、老舗のネット銀行としてインターネット上での金融サービスを引っ張ってきましたが、住宅ローンに関してはライバルから遅れに遅れてこのタイミングでの参入となりました。

他のネット銀行から遅れに遅れての参入となっただけに、金利水準・疾病保障サービスなど他のネット銀行をしっかりと研究してきた印象があります。

ジャパンネット銀行が住宅ローンにこのタイミングで参入してきた理由については、おまけ情報としてこの記事の最後で解説していますが、ジャパンネット銀行が抱える大きな経営課題を解決するためにも住宅ローン利用者をしっかりと増やしていきたいという思惑もあっての低金利です。

他の銀行がジャパンネット銀行に追い付け・追い越せの低金利競争を仕掛けてくれば別ですが、2019年後半の住宅ローンの台風の目になる住宅ローンになるのは間違いないほどの低金利住宅ローンと言えます。

ジャパンネット銀行公式サイトはこちら

※ジャパンネット銀行の住宅ローンは正社員・契約社員が利用可能。個人事業主・自営業、同族企業にお勤めの方は利用できません。また、市街化調整区、非線引き区域の住宅物件は借入不可となっています。

なお、以下の記事は筆者なりにジャパンネット銀行の住宅ローンの分析や今後の期待について記載したものです。気になる人は参考にしていただければと思います。

ジャパンネット銀行が住宅ローンを始める理由

ジャパンネット銀行の財務状況を確認

会社が新しいサービスや商品を取り扱う時は何かしらの目的がありますので、まず、その目的を探ってみました。どうやらジャパンネット銀行が住宅ローンに参入する理由はジャパンネット銀行の預金・貸出金などの推移をみると見えてきそうです。

以下は2019年3月末までのジャパンネット銀行の財務状況の推移です。

ジャパンネット銀行の財務状況

この5年間でジャパンネット銀行の預金は約2,500億円増えて約8,038億円になっています(上記の図の①のところ)。また、貸出金も約400億円増えていますが(②)、有価証券(日本国債など)は700億円弱減っています(③)。

金額は少ないですが「要管理債権」の残高が2018年度に7,600万円に増えています。「要管理債権」とは、貸しているお金の元金や利息の支払いが3か月以上延滞していたり、お金を貸している人が立ち直るための支援を受けたりすると分類されるもので、要は「お金をちゃんと返してもらえるのか注意が必要」な債権(貸しているお金)です。

ジャパンネット銀行が住宅ローンに参入するメリット

銀行は「集めたお金(預金)を貸したり(貸出金)、金融商品を買ったり(有価証券)して利益をあげる」会社です。お金を集めるだけだと預金してくれた人に支払う利息だけが増えてしまうだけです。ジャパンネット銀行はこの5年間で預金は2,500億円も増えて貸出金が400億円ふえて、有価証券が700億円減っています。

かんたんな算数の計算式にすると・・・

 2,500億円-400億円-(-700億円)=2,800億円 

この5年間で約2,800億円も金あまり(集めた預金を有効活用できていない)状態が進んだことになります。

ジャパンネット銀行では、すでにカードローンなどの他のお金を貸す商品にも取り組んでいますが、カードローンなどの無担保ローンで数千億円単位で貸出すのは難しい(何十年もカードローンをやっている業界1位のアコムでも約8,000億円ぐらい)です。実際、「要管理債権」も増えていますが、貸し倒れリスクの高い人への貸出しを増やすわけにもいかないことから、今のローン商品だけではこの金余りを解消できないと判断したのだと思います。

まとめると、住宅ローンは金利引き下げ競争が進んでいるし、金利も低くて儲かりにくいからやるつもりはなかったけど、会社の金余り状態を改善するには住宅ローンに参入するしかない、と判断してようやく重い腰をあげて住宅ローンに参入することを決めたということだと思います。

余ったお金を貸し出せる先が増えて、金あまりの状態を少しでも解消できれば、たくさん設けられないとしてもジャパンネット銀行としては十分メリットがある状況にあるのが、財務状況を確認することで見えてきました。

続いて、報道されている内容からジャパンネット銀行の住宅ローンがどのような特徴を持つことになるのかを考えてみます。

Yahoo!の情報を住宅ローンへの活用は

最大の特徴になりそうなのはYahoo!との連携ですが、今のところ3万円のキャッシュバックがある「ヤフーの住宅ローン」の提供に留まっています。

ジャパンネット銀行はZホールディングス株式会社(ヤフー株式会社が商号変更しました)の子会社で、今回の住宅ローンを提供するうえで親会社が提供しているサービスYahoo!との連携です。ちなみにヤフーの親会社はソフトバンクグループなので、ソフトバンクグループの提供するサービスとの連携も期待できるはずです。

ソフトバンク・ヤフーと言えば100億円還元キャンペーンで日本中の話題になったPayPayが思い浮かびます。最近ではYahoo!ショッピングで貯まる期間限定ポイントをPayPayに切り替えるなど、ソフトバンク・ヤフーの関連企業間でのサービス連携が強力に推し進められています。

将来的に考えられるのは・・・・

  • 住宅ローンを借りている人がYahoo!ID連携するとYahoo!ショッピングでもらえるポイントが+1倍になる!
  • Yahoo!プレミアムが無料で利用できる!
  • PayPayでの買い物した時の還元率が増える!
  • 住宅ローンを契約するとPayPay残高がたくさんもらえる!
  • PayPayで住宅ローンの繰上返済ができちゃう!

などなど、このような住宅ローンが登場したら話題を集めることは間違いありません。まだ準備中なのかもしれませんので期待しておきたいと思います。

AIとかYahoo!のビッグデータは?

AIとかYahoo!のビッグデータ活用する方向性のようですが「将来的には実現する方向」という言い方なので最初から活用されることは無さそうです。

Yahoo!のビッグデータを活用するにはYahoo!のデータと住宅ローンの借り入れ情報をくっつけてAIで解析しなければ精度があがるとは思えないので、最初からAIとは言わずに、普通に住宅ローンの利用者を集めることで、AI解析のための情報を蓄積して、その後にはじめることになるのではないでしょうか。

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