みずほ銀行で借りている住宅ローンの金利を下げたいときは、同じ銀行の中で借り換えることはできないため、他行の審査を先に通しておいてから金利の見直しを相談するか、そのまま他行へ借り換えるかのどちらかになります。これから新しく借りる方の目安としては、2026年10月1日現在の変動金利が最も優遇された場合で年1.275%、10年固定が年3.60%からという水準です。
みずほ銀行は三菱UFJ銀行・三井住友銀行とともにメガバンクと呼ばれる銀行の1つで、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が統合してできた、みずほフィナンシャルグループの中核銀行です。地方で暮らしていると身近なのは地銀や信金ですが、転勤や進学で口座を持っている方も多く、相談先の候補に挙がりやすい銀行だと感じています。
※本記事のみずほ銀行支店での取材パート(「みずほさん」とのやり取り)は、取材当時の説明を記録として残しています。金利・手数料・保険・特典の内容はその後大きく変わっているため、現在の条件は本文中の「2026年10月時点」の補足を基準に読んでください。
金利引き下げ交渉を行うポイント
金利の見直しを相談する前に、いま置かれている状況を整理しておくと話が進めやすくなります。みずほ銀行は短期プライムレートを2026年11月2日から年2.625%へ引き上げると9月18日に発表しており、日本銀行も同じ日に政策金利を年1.25%程度へ引き上げています(日本銀行「長・短期プライムレート(主要行)の推移」)。
みずほ銀行の変動金利は年2回の見直しがあり、短プラの改定が住宅ローンの基準金利にいつどう反映されるかは契約内容によって違います。変動金利で借りている方は、次の見直しで返済額がどう変わりそうかを把握したうえで交渉に臨むと、話が具体的になると考えています。
みずほ銀行で借りている場合も同じで、金利を下げてもらえないなら借り換えを考えている、と率直に伝えることで、引き下げに応じてもらえる場合があります。応じるかどうかは銀行の判断なので、断られたときにすぐ動ける準備をしておくことが交渉の前提になります。
引き下げに応じてもらえなかったときは、そのまま借り換えれば済みます。本審査まで通っているのが理想ですが、事前審査に通っているだけでも交渉の材料になります。借り換えには登記費用や事務手数料もかかるので、金利差だけでなく諸費用を差し引いた損得も試算しておくと判断がぶれにくくなります。
交渉の材料にも、実際の借り換え先にもなり得る住宅ローンとしては、次のような候補があります(金利は2026年10月時点の新規・最優遇)。
- ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の対面相談コース。銀行代理業者の店舗やオンラインで相談しながら申し込め、変動金利は通期引下げプランで年1.600%(物件価格の80%以下の場合)です。審査結果によって最大年0.55%の上乗せがある点は押さえておきたいところで、WEB申込コースは2026年10月30日(金)17時で仮審査申込の受付を終了します。
- auじぶん銀行。変動金利は全期間引下げプランで年1.734%(物件価格の80%以下)。50歳以下ならがん50%保障団信を上乗せなしで選べますが、一般団信を選ぶと年0.054%低い金利になる仕組みです。
- SBI新生銀行。保証料0円、一部繰上返済手数料0円で、上乗せ金利0円の全疾病保障付団信も選べます。
徳島のように近くに相談できる店舗が限られる地域では、対面で相談できるかどうかも選ぶうえで大事な要素です。ドコモSMTBネット銀行の対面相談コースは、SBIマネープラザで店舗やオンラインの相談として受け付けています。
※PR SBIマネープラザは、ドコモSMTBネット銀行を所属銀行とする銀行代理業者です。
みずほ銀行の支店での相談内容
今回、住宅ローンの調査のためにお邪魔したのは、みずほ銀行の某支店です。
事前に予約を入れておいたので、「お待ちしておりました」と言われながら女性の銀行員さん(仮に、みずほさんとお呼びします)が出迎えてくださいました。
実際のところ、金利だけで比べるとネット銀行に分がある場面は多く、取材当時もそう感じました。ただ、2026年10月時点ではみずほ銀行の変動金利(最優遇で年1.275%)のほうが、上で挙げたネット銀行の変動金利より低い場面もあります。手数料や団信の上乗せまで含めて比べないと、どちらが得かは決まらないと考えています。
さて、それでは、みずほ銀行の住宅ローンの取材スタートです。
――みずほ銀行の住宅ローン、特長やメリットからお教えいただけますか?
みずほさん:はい。当行は、他メガ(←“タメガ”って何だろう?と思いながら聞いていたのですが、どうも“他のメガバンク=三菱UFJ銀行、三井住友銀行”を指しているらしい)の住宅ローンとは違って、「全期間重視プラン」という商品を中心商品として用意しています。他メガですと、当初期間のみ低金利でご利用いただけるプランがありますが、当行にはそうしたプランがございません。
さらに、「みずほマイレージクラブ」(入会金・年会費無料のサービス)にご加入いただくことで、住宅ローン利用中は、ATM時間外手数料が月4回まで無料。さらに、他行宛振込手数料も月4回まで無料になります。
――「全期間重視プラン」は、完済まで店頭表示金利から一定の幅を引き下げると書いてありますが、その引き下げ幅はどのようにして決まるのですか?
みずほさん:金利は、審査の結果次第です。審査は、ご購入予定の不動産が決まってから、物件の資料、勤務先名や勤続年数、年収等をもとに保証会社(みずほ信用保証株式会社)が行います。また、当行と提携している企業にお勤めの場合は、最大割引幅で対応させていただきます。
(※引き下げ幅が審査結果で決まる仕組みは現在も同じです。2026年10月1日現在の変動金利は、最も優遇された場合で年1.275%、10年固定は年3.60%からです。変動金利は年2回の見直しがあります)
全期間重視プランは当初のみ低金利プランと比べて有利なのか
取材当時は、3年や5年などの固定期間中だけ金利を大きく下げ、固定期間が終わると引き下げ幅が小さくなって金利が上がる、という設計の銀行が多くありました。現在は多くの銀行が両方のプランを用意しているので、どちらの型を選ぶかという問題として読んでください。
取材当時の三井住友信託銀行もその型でした。現在の同行の商品は三井住友信託銀行の住宅ローンの評判と金利・団信で取り上げています。
大事なことは、みずほ銀行の住宅ローンのように住宅ローンの優遇金利が返済終了まで変わらない方が得なのか?それとも当初期間だけ優遇幅が大きい方が得なのか?ということですね。
それぞれ比べてみます。試算の条件は次のとおりで、金利と引き下げ幅は調査当時の条件にもとづく計算です。現在の金利で同じ結果になるとは限らないので、型の違いが返済総額にどう効くかを見るための例として読んでください。
- 住宅ローン借入額3,000万円
- 返済年数:35年
- 10年後から基準金利が+1%される
- 固定期間終了後は再度同じ固定期間を選ぶ(残り返済期間を下回る場合は最大で残り返済期間の固定金利を選択する)
みずほ銀行は完済まで同じ幅で基準金利を引き下げる型、三井住友信託銀行は当初の固定期間中の引き下げ幅が大きく、固定期間が終わると引き下げ幅が小さくなる型として計算しています。どちらも調査当時に公表されていた最大の引き下げ幅を当てはめたものです。
この条件で2つの銀行の住宅ローンを比べてみると結果はこうなります。
| 三井住友信託 | みずほ | |
|---|---|---|
| 変動金利 | 36,286,136円 | 36,286,136円 |
| 2年 | 38,304,585円 | 37,040,799円 |
| 3年 | 38,622,841円 | 37,040,799円 |
| 5年 | 38,245,181円 | 37,040,799円 |
| 7年 | - | 37,040,799円 |
| 10年 | 38,334,371円 | 37,040,799円 |
| 15年 | 38,909,221円 | 40,903,621円 |
| 20年 | 37,297,178円 | 40,282,267円 |
| 30年 | 35,461,213円 | - |
10年以下の固定金利であればみずほ銀行の方が有利、15年以上になると三井住友信託銀行の住宅ローンが有利という結果になります。
3年や5年の間だけ金利が低く、その後は金利が上がる三井住友信託銀行のような住宅ローンの場合、まだあまり住宅ローンの残高が減っていない状態で金利が上がるので総返済額が大きくなってしまいます。みずほ銀行の住宅ローンのように住宅ローン金利優遇幅が変わらなければ、基準金利が変わらない限り適用される住宅ローン金利は変わりません。そのため、残高がたくさん残っているのに金利が上がって総返済額が増えるということを防ぐことが出来ます。
逆に、20年や30年という長期の固定期間になれば三井住友信託銀行の住宅ローンの方が有利になる理由は、単純に金利が低い期間が長いのでその分住宅ローンの残高を減らすことができ、固定期間終了後に金利がグッと上がってもそのショックが少なくなるからです。
変動金利と3年や5年の短期間固定金利の住宅ローン、どちらを選ぶべきか?
3年や5年固定の住宅ローンも、固定期間が終了すれば変動金利の住宅ローンになるので、変動金利タイプの住宅ローンです。3年や5年間だけは金利を変えませんよというオプションがついている変動金利の住宅ローンとも言えます。
では、そのオプションがついていないまるっきりの変動金利の住宅ローンと、3年や5年固定の住宅ローンではどちらを選んだ方が得なのかを考えてみます。
上のみずほ銀行と三井住友信託銀行の住宅ローンの比較表で、変動金利の住宅ローンの総返済額と5年固定の住宅ローンの総返済額を比べてみると約75万円の違いがあります。10年固定の住宅ローンの総返済額と比べると約106万円の違いがあります。
5年間や10年間金利を変えませんよというオプション、言ってみれば保険料のようなものに75万円や106万円のお金を払う価値があるかどうかというところで判断できます。
5年間や10年間の間に大きな金利上昇があれば支払った保険料が活きてきますし、あまり変わらなければ保険料は無駄なお金ということになります。
みずほ銀行住宅ローンの最優遇金利を受ける意外な方法
――提携先企業って、やっぱり大企業とかですか?
みずほさん:そうですね。提携先企業のリストはお見せできませんが、特定の企業様と提携しております。
――審査をしていただいて、金利があまり低くならなかったらガッカリしてしまいそうです。何とかして、金利を低くする方法ってないですかねぇ?
みずほさん:低金利にこだわられるのでしたら、「〈みずほ〉のネット住宅ローン」はいかがでしょう。こちらをご利用いただくと、「全期間重視プラン」の金利を、完済まで店頭表示金利から所定の幅で引き下げます(※取材当時の引き下げ幅の数値は省略しています)。インターネットで、お手続きをしていただくので、来店の必要がございません。
それから、他行様ですでにお見積もりをされているのでしたら、その用紙をご持参ください。他行様のお見積額を参考に、当行でも住宅ローン金利のお見積もりをいたします。
――住宅ローンの見積もりって、ネットからでもシミュレーションできますよね? ネットのシミュレーション結果を持ってくるだけではダメですか?
みずほさん:ネットのシミュレーションですと、細かい部分が入力できず正しい数字を出せなかったりするんです。他行様の店舗で作成されたお見積もり書をお見せいただけると、当行でも正確なお見積もりができます。他行様のお見積もりの内容次第で、当行のお見積もり内容が変わってくる可能性があります。
――(複数の銀行で合い見積もりを取れと指示してくるなんて……。みずほ銀行は貪欲だなぁ)「〈みずほ〉のネット住宅ローン」は、金利が多少優遇されるとのことですが、内容的には店舗で申し込む住宅ローンと同じなんですか?
みずほさん:はい。基本的には同じ内容となっております。ただ、ネット住宅ローンですと、正式な審査の前に、簡単な事前審査をお受けいただくことができ、結果は約5営業日でお知らせいたします。正式な審査通過後、ご融資開始までには1ヶ月ちょっとくらいのお時間がかかります。ただし、店舗で取り扱う住宅ローンの場合は、審査からご融資まで約2週間。ネット住宅ローンの方が、書類のやり取りを郵送で行う分、ご融資開始時期が多少遅くなってしまいます。
みずほ銀行住宅ローンの借入額と保証料について
――借入金額の上限と、保証料はおいくらになりますか?
みずほさん:お借入金額の上限は1億円です。50万円から1万円単位でお貸ししております。保証料は、保証会社にお支払いただくことになります。保証料はお客さまごとに異なります。お支払方法は、2種類あり、どちらかをお選びいただくかたちです。
1:借入時に一括で保証料を支払うパターン
(条件によって保証料が変わってくる。みずほ銀行HPのシミュレーションでおおよその額が提示される。例:20年1000万円元利均等返済で借入した場合、保証料は148,340~519,280円)
2:前払いしないパターン
(金利0.2%上乗せ。パターン2を選択した場合でも、保証会社の審査結果次第では、保証料を一部前払いする必要がある)
そのほか、事務手数料33,000円をお支払いただきます。繰上返済、返済条件、金利方式を変更されるときには、別途手数料がかかります(変更内容に応じて、手数料は異なり5,400~55,000円。ただし、みずほダイレクトのインターネットバンキングで手続きを行えば、手数料無料)。ご融資を新規に開始する際に、固定金利選択方式または全期間固定金利方式をお選びいただくと、固定金利手数料10,800円が必要です。
(※上記は取材当時の説明です。2026年10月時点の公式の案内では、保証料を前払いしない「ローン取扱手数料型」は借入額の2.2%のローン取扱手数料を借入時に払い、保証料は金利に含まれる仕組みです。「保証料を一部前払いする方式」は2026年1月に新規受付が停止されています。一部繰上返済はみずほダイレクトなら無料、店頭では33,000円かかります)
保証料についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
住宅ローンの保証料とは?一括、分割どっちが得?返還は?全部わかります
みずほ銀行住宅ローンの団体信用生命保険について
――団体信用生命保険について、お教えいただけますか?
みずほさん:どこの金融機関でも同じだと思いますが、住宅ローンをご利用いただくためには、団体信用生命保険にご加入いただく必要があります(引受保険会社:第一生命保険株式会社。保険料はみずほ銀行が負担)。団体信用生命保険とは、お客さまがご返済中にお亡くなりになったり、所定の高度障害の状態になったりしたとき、住宅ローンが保険金で全額支払われるというものです。ご加入いただく際には、「団体信用生命保険申込書兼告知書」で健康状態をご申告いただきます。場合によっては、ご加入いただけないこともありますので、ご了承いただければと思います。
――団体信用生命保険に入れなかったら、みずほ銀行の住宅ローンは利用できないってことですか?
みずほさん:当行では、健康上の理由で、団体信用生命保険にご加入できない方向けに「ワイド団信」(引受保険会社:損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社。加入対象年齢:満20歳以上満51歳未満。加入する場合は、金利が年率0.3%上乗せされる)をご用意しております。
(ワイド団信は通常の団信より引受基準が緩やかですが、誰でも必ず加入できるわけではありません。2026年10月時点の公式の案内でも、適用金利に年0.3%上乗せする形で用意されています。現在は一般団信のほか、年0.1%上乗せのがん団信や、ペアローン向けの団信も選べます)
年齢を重ねるほど、健康面の理由で団信の審査に通りにくくなります。持病があって団信が不安な方は糖尿病でも住宅ローンを借りる方法とワイド団信の使い分けもあわせて読んでおくと、選択肢が見えてくると思います。
みずほ銀行住宅ローンの火災保険について
――火災保険の団体割引ってありますか?
みずほさん:はい、ご用意しております。みずほ銀行の住宅ローンご利用者さまを集団とし、保険料割引を適用する「みずほ住宅ローン用火災保険」(幹事引受保険会社:損害保険ジャパン日本興亜株式会社)がございます。こちらは、「集団扱一括払割引」「大口割引」を適用し、一般の火災保険契約と比較すると、保険料が約20%お安くなります。各種特約や地震保険などもご用意していますので、ご検討くださいね。
取材当時は団体割引で約20%安くなるという説明でした。割引率や補償の組み合わせ、引受保険会社はその後変わっている可能性があるので、銀行で勧められた火災保険と、自分で選んだ保険の見積もりを並べてから決めると納得しやすいはずです。
補償内容の決め方は住宅ローンの火災保険を自分で選んで節約する方法で解説しています。
その他のおすすめポイント
――みずほ銀行の住宅ローン、ほかのオススメポイントは何かありますか?
みずほさん:お客さまは、「がん・7大疾病補償(ローン返済支援保険)」(引受保険会社:損害保険ジャパン日本興亜株式会社)をお付けになる方が多いですね。こちらは、8大疾病を含む病気(ただし、精神病性障害、アルコール依存、薬物依存等の精神障害等は対象外)やケガで就業障害期間が30日を超えた場合、毎月の住宅ローン返済額を補償(最長12ヶ月)してくれることに加えて、8大疾病が原因で、働けない期間が13ヶ月を超えたときには、住宅ローン残高が0円になるというものです。
他行の住宅ローンにも、似たような付帯保険サービスを提供していらっしゃるところはあると思います。みずほ銀行の住宅ローンでお申し込みいただける「がん・7大疾病補償(ローン返済支援保険)」と、他行の付帯保険サービスとの違いは、融資の途中で加入したり、脱退したりが自由にできるということ。お客さまのご都合に合わせてご利用いただけますよ。
(8大疾病…3大疾病:がん(上皮内を含む)、脳卒中、急性心筋こうそく。5つの生活習慣病:高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎)
みずほ銀行のがん・7大疾病補償(ローン返済支援保険)はオトクなのか?
みずほ銀行の団信と同時に加入できる、がん・7大疾病補償(ローン返済支援保険)がオトクなのかを考えてみます。取材当時の補償内容は次のとおりでした。
- あらゆる病気や怪我で30日以上働けないという診断がくだされた場合、最大1年間住宅ローンの支払を免除
- 8大疾病が原因で13ヶ月以上働けなくなった場合は、住宅ローンの返済を全額免除
2026年10月時点の公式の案内では、がん・7大疾病に備える「ライトプラン」と、そのほかの病気やケガも対象にする「スタンダードプラン」の2つに分かれ、引受保険会社は損害保険ジャパンです。ローンの途中で加入したり外したりできる点は、取材当時と同じく公式でも特徴として挙げられています。
比べる相手としては、auじぶん銀行の団信が分かりやすいと思います。50歳以下で借りる場合、がん50%保障に4疾病の保障と全疾病の長期入院保障がついた団信を上乗せ金利なしで選べます。ただし一般団信を選ぶと年0.054%低い金利になるので、まったくの無料というより、その差が実質的な費用だと考えています。
みずほ銀行のローン返済支援保険は、借入額や借入時の年齢、プランによって保険料が変わり、金利に上乗せして払う方式と年齢別の保険料を払う方式があります。取材当時に掲載されていた保険料の表は古くなったため削除しました。保険料は借入条件が決まってから担当者に見積もってもらうのが確実です。
考え方としては、払う保険料の総額と、働けなくなったときに補償される返済額を並べて比べることになります。取材当時の試算では、1年間の就業不能が一度でも起きれば元が取れるものの、そうでなければ得にはならないという結果で、個人的にはオトクさを感じませんでした。疾病への備えを重視するなら、上乗せなしで疾病保障を選べる銀行と総額で比べてから決めるのが良いと考えています。
(取材当時は「3大疾病保障特約付団体信用生命保険」も選べましたが、2026年10月時点の公式の団信一覧に載っているのは、一般団信、がん団信、ペアローン団信、ワイド団信です)
みずほ銀行住宅ローンの独自サービスについて
―― みずほ銀行・住宅ローンの独自サービスには、ほかにどのようなものがありますか?
みずほさん:みずほ銀行・住宅ローンのオリジナルサービスとして、「ライフステージ応援プラン」「パートナーセレクト」「わたし応援住宅ローン・みずほmywing」などをご用意しております。
ライフステージに応じて住宅ローン返済額を増減できるライフステージ応援プラン
ライフステージ応援プランは、返済額を増減できるサービスです。配偶者様の産休や育休、時短勤務、お子さまが学校へご入学されるなどのライフイベントが発生したときに、お借入期間を延長して月々の返済額を減らしたり、返済期間は変更せずに、返済額を増額したりできるプラン。ご利用いただくには、ご変更手続き1回あたり手数料が5,400円(消費税等含む)必要です。が、みずほダイレクト(インターネットバンキング)または、ライフステージ応援プランにお申し込みいただく際に、20歳未満のお子さまについて記載された健康保険証や住民票などをご提出いただくことで「子育て応援サービス」に加入いただいたということになり、手数料5,400円は無料となります。
返済額を増減できる似たサービスは、取材当時は三井住友信託銀行など他行にもありました。名称や取扱状況は時期によって変わるので、使う前提で銀行を選ぶ場合は、申込前に現在の取扱いを聞いておくのが安全です。
みずほ銀行の住宅ローンの場合には、まずライフイベントがあるという条件があります。上記に書かれているようなライフイベントが発生していないのに住宅ローンの返済額を増減することはできません。
また、総返済期間は35年以上にすることはできないこと、借入時よりも年収が下がっていないことなど利用すること自体に要件がてんこ盛りです。
総返済期間を35年以上にできないということは、はじめから35年で借りている人は繰上返済をして返済期間を短縮していない限りこのライフステージ応援プランで住宅ローン返済額を下げることはできません。
住宅ローンの増額は自由にできるので、三井住友信託銀行の住宅ローンの自動返済のように子どもが小さくてあまりお金がかからない時期に多めに返済して、住宅ローンの返済期間を短くしておき、子どもにお金がかかってくるときに短くした返済期間を伸ばして月々の住宅ローン返済額を減らすという使い方になると思います。
個人的に気になったのは、転職や自己啓発(独立?)でも使えるとのことですが、借入時よりも年収が下がっていると使えないという条件があるのがちょっと残念です。

他行の商品性と比べたい方は、次の解説記事も参考にしてください。
SBI新生銀行の住宅ローン
三井住友信託銀行の住宅ローン
新生活を始めるのに有利なパートナーセレクト
パートナーセレクトは、みずほ銀行で住宅ローンをご利用いただく方にむけて、提携企業からお得な特典をプレゼントするというもの。特典の内容としましては、電気料金を初年度3000円割引(提供:JXエネルギー株式会社)、旅行代金の3%割引(提供:株式会社JTBコーポレートセールス)、警備料金2ヶ月分無料、10,000円キャッシュバックなど複数の特典の中から1つプレゼント(提供:ALSOK)、家電購入時にポイント5%付加(提供:株式会社ヤマダ電機)、家族向け引越しの基本料金15%割引(提供:ヤマトホームコンビニエンス株式会社)などをご用意しております。
わたし応援住宅ローン・みずほmywingは、女性向けのプランではありますが、男性名義で住宅ローンをお申し込みいただいた場合でも、ご加入可能です。内容としましては、お気軽に資産運用、貯蓄などに関して電話でご相談していただけるマネーコンサルフォン、雑誌「日経WOMAN」定期購読6ヶ月分の権利、日経WOMAN主催セミナー参加権(抽選)、日経WOMANセレクトプレゼントなどの特典がございます。
(※パートナーセレクトやみずほmywingの特典内容、提携先の社名は取材当時のものです。提携先にはその後社名が変わった会社もあり、現在の特典とは異なります)
みずほ銀行の行員が語る住宅ローンのデメリットについて
――みずほ銀行・住宅ローンのデメリットってどういう部分だと思われますか?
みずほさん:そうですね……。当行の住宅ローンは、基本的には他行の住宅ローンと同様のサービスだと思います。デメリットに関しましては、最初に、特長、メリットとしてお伝えしたことと同じになってしまうのですが、当行の金利プランには、他行のような当初固定金利型プランがありません。住宅ローンは、お借入いただいた当初より、後半の方がご返済は大変になってくることが多いんですね。ですから、当行としましては、お客さまのご負担を少しでも解消するために、全期間重視プランを設けております。
――ありがとうございました。みずほ銀行・住宅ローンのことがわかりました。
みずほさん:こちらこそ、ありがとうございました。何か疑問点やご不安な点がありましたら、いつでもご連絡くださいね。よろしくお願いします。
みずほ銀行住宅ローンのメリット・デメリットまとめ
みずほ銀行の住宅ローンは、店頭でもネットでも相談と申し込みができます。2026年10月時点では、ネットからAI事前診断と申込ができ、借入時負担ゼロ型や分割融資、買い先行といったプランも公式で案内されています。
さらに、窓口まで出向けば、みずほ銀行の行員さんが、住宅ローンについてじっくり説明してくれます。資金返済計画や金利プランに関しても、相談できます。
みずほ銀行は全国に店舗を構えているので、地方にお住まいの方でも対面で相談できる場合があります。ただ、住宅ローンの相談窓口がある店舗は限られることもあるので、最寄りの店舗で相談できるかは予約の前に確認しておくと無駄足になりません。
さらに、全期間重視プランを始め、こまごまとオリジナリティーのあるプランはあります。何かご病気で通院中の方にとっては、団信だけではなく、ワイド団信が用意されていることは魅力的ですし、保険関係が充実していることに心強さを感じる方もいるはずです。
普段からみずほ銀行を使っていて、大手銀行に任せたいという方には選びやすい住宅ローンだと思います。メインバンクで給与や返済をまとめられると、家計の管理がひとつの口座で済むという良さもあります。
窓口担当者の当たりが良ければ、感じの良い対応を受けることができますし、別に、ハズレの住宅ローンプランということではないでしょう。
だからこそ、担当の方の接客能力がみずほ銀行・住宅ローンの印象を左右してしまうのではないかと感じました。実際に取材に出向いた、みずほ銀行高円寺支店の銀行員の対応が素晴らしかったので、気分はアガりましたが、スタッフの雰囲気がイヤンな感じだったら、相当へこんだと思います。
みずほ銀行・住宅ローンのメリットは、「大手銀行のブランド力、安心感がある」「窓口で相談する場合は、担当者と気が合えば気持ち良く利用できる」ということです。
みずほ銀行住宅ローンのデメリット
みずほ銀行の住宅ローンは、ローン取扱手数料タイプなら借入額の2.2%の手数料がかかり、引き下げ幅も審査結果しだいです。最も低い金利が誰にでも適用されるわけではないので、とにかく総返済額を最小にしたいという方は、ほかの銀行の見積もりと並べてから決めたほうが安心です。
団信の上乗せなしで疾病保障を選びたい方や、保証料や繰上返済の手数料を抑えたい方は、ネット銀行のほうが条件に合う場合があります。一方で、対面でじっくり相談したい、大手のメインバンクにまとめたいという方には、みずほ銀行は候補になると考えています。どの銀行も金利が毎月動いているので、実際に選ぶ段階では、各金融機関の最新の条件をご自身でも確かめてから判断してください。
ということで、みずほ銀行の住宅ローンと金利&商品性を比べてほしいネット銀行の住宅ローンを最後に紹介しておきます。