じぶん銀行とは、KDDIと三菱東京UFJ銀行が共同出資してできたインターネット銀行です。

インターネット銀行なので店舗はありません。店舗はありませんので、住宅ローンの手続きをはじめ口座開設などの手続きはすべてネット上や郵送で行う必要があります。パソコンやスマホを使いこなせるならとても便利ですが、苦手な人は手続きにて惑うかもしれません。

じぶん銀行は住宅ローンの手続きに際して「契約書の記入や捺印は一切不要」としています。そのため、すべての情報をオンライン上で入力していく必要があります。住宅ローンの手続きは記入する箇所が多く、また初めて目にするような項目もあります。もちろん、入力見本などはあるでしょうが、分からなくなって入力が進まなくなるということもあります(特に物件についての情報とか)

それに、私も試しに入力していましたが、誤って途中でページを戻る操作をしてしまい、最初からやり直しになってしまいました。頑張って情報を入力していたのに「あ””””〜!」となりました(笑)

ネット上ですべてフォームに必要事項を入力するとなると、一見便利なようにも思いますがこういうデメリットもあります。

さて、じぶん銀行の住宅ローンについて徹底解説を始めます。

あなたはどれだけ正解できますか?

じぶん銀行が推すじぶん銀行の住宅ローンの特徴5つ

まずは、じぶん銀行が「じぶん銀行の住宅ローンはこんな特徴があります!」と推している特徴を見ていきましょう。そしてそれらが、これから住宅ローンを借りるあなたにとってメリットがあるのかどうか見ていきたいと思います。

じぶん銀行があげる住宅ローンの特徴は以下5つです。

  1. 固定も変動も魅力的な金利
  2. 「がん」と診断されたら、住宅ローン残高が1/2に!
  3. 契約手続きはすべてネットで完結
  4. 色々お得な6つの「0円」
  5. auユーザーならさらにお得!

特徴の1つ「auユーザーなら」とありますから、auユーザーじゃない人の特徴は4つということになりますね。

あとは、カカクコムの住宅ローン人気ランキングで第1位になったとあります。これは2017年4月の1ヶ月だけの集計結果です。これは、オリコンのランキングと同じように、多少カカクコムに金を払えば集計結果など関係なく1位になるでしょうから当てになりません。ランキングではなく、あなたにとって有利な住宅ローンなのかを見ていきましょう。

特徴1:じぶん銀行の住宅ローンは固定も変動も魅力的な金利

じぶん銀行の住宅ローンは固定を選んでも変動を選んでも魅力的な金利だということを推しています。それが本当に魅力的なのかどうか見ていきましょう。

魅力的な住宅ローン金利の一例として、「10年固定0.58%」と「変動金利0.497%」が掲載されています。これが他の住宅ローンと比べて魅力的なのかどうか検証していきます。

じぶん銀行の住宅ローンとは他銀行との比較

2017年6月現在、じぶん銀行とおなじインターネット銀行の住宅ローン金利は以下の通りです。

【変動金利】

  • 住信SBIネット銀行:0.444%
  • ソニー銀行:0.499%
  • 楽天銀行:0.507%※審査結果によって変動する

変動金利は上から2番目という金利設定になっています。

【10年固定】

  • 住信SBIネット銀行:0.61%
  • ソニー銀行:0.861%
  • 楽天銀行:1.091%

10年固定は他のインターネット銀行と比べると一番低い金利設定になっています。また、インターネット銀行に限らず他のメガバンク、地銀を考慮に入れても10年固定はじぶん銀行の金利が一番低いです。

確かにじぶん銀行の住宅ローン金利は魅力的かもしれません。しかし、住宅ローンの総返済額は金利だけで決まりません。融資事務手数料や保証料も考慮に入れる必要があります。また、いくら10年固定の金利が低かったとしても、10年後の金利次第では住宅ローン総返済額の優劣が変わります。

これらを考慮して他の銀行とじぶん銀行の住宅ローンを比較してみます。

比較する条件は以下の通りです。

  • 借入額3,000万円
  • 返済額35年
  • 元利均等返済
  • 保証料は一括払い
  • 変動金利、10年固定住宅ローンとも10年後から金利は+1%
  • 10年固定住宅ローンは10年後からは変動金利になるとして計算

変動金利の比較です。

 じぶん銀行住信SBIソニー楽天
返済額35,671,527円35,357,843円35,683,348円35,730,872円
手数料648,000円648,000円648,000円324,000円
総返済額36,319,527円36,005,843円36,331,348円36,054,872円
じぶん銀行との差-313,684円+11,821円-264,655円

金利は2番目に安いですが、総返済額では楽天銀行の方が安くなってじぶん銀行の住宅ローンは3番目に安いという結果になりました。

これは、じぶん銀行の住宅ローンは融資手数料が2.16%かかり、借入額が多くなるごとに融資手数料も多くなるからです。一方の楽天銀行は借入額にかかわらず融資手数料は324,000円と一律です。そのため、借入額が少なくなればなるほどじぶん銀行の方が、多くなればなるほど楽天銀行の方が有利になります。

続いて、10年固定の比較です。その前に、10年固定の場合当初の10年間と11年目からで優遇金利が変わる場合がほとんどです。その数字も挙げておきます。

 じぶん銀行住信SBIソニー楽天
当初10年間金利0.58%0.66%0.861%1.091%
11年目以降金利2.541%3.075%1.799%2.091%
返済額39,272,584円41,334,489円37,673,016円39,305,770円
手数料648,000円648,000円43,200円324,000円
総返済額39,920,584円41,334,489円38,321,016円39,629,770円
じぶん銀行との差+1,413,905円-1,599,568円-290,814円

比較した結果、10年間の金利は一番低いのに総返済額はやっぱり3番ですね。じぶん銀行や住信SBIネット銀行の住宅ローンは当初10年間の金利をグッと下げている代わりに、10年後変動金利になったとき(他の金利タイプを選んでも)金利がその反動でグッと上がります。それに対し、ソニーや楽天では当初10年間の金利は高いにしても、10年後の金利がそれほど変わらないので総返済額ではじぶん銀行や住信SBIネット銀行の住宅ローンよりも安くなります。

現在ソニー銀行の住宅ローンについては徹底解説記事があります。

ソニー銀行の住宅ローンは独自性満載だがメリットはあるのか?
ソニーと言えば、ウォークマンをはじめ、家電製品を製造販売しているメーカーのイメージが強い企業です。さらに、映画、音楽、アニメなどのエンタメ系企業として知られ...

変動金利、10年固定金利の住宅ローンとも、住宅ローンの総返済額を他インターネット銀行と比較すると3番という結果になりました。魅力的なのかもしれませんが、すごく魅力的!という訳ではないと感じます。

特徴2:がんと診断されたら住宅ローンの残高が1/2に!

続いて挙げる特徴は、がんと診断されたら住宅ローンの残高が1/2になるという保障です。

フラット35以外はどこの銀行でも住宅ローンを借りると団体信用生命保険に加入します。通常、団体信用生命保険の保障内容は「死亡」もしくは「高度障害」のみです。

じぶん銀行ではがんと診断されたら住宅ローンの残高を半分にするという保障が加えられています。がんなど、疾病系の保障を団信に追加すると金利を上乗せする銀行もありますが、じぶん銀行の場合は住宅ローンの金利上乗せはありません。

無料でついてくるのでお得だと感じますが、他と比べて魅力的なのかどうかを比べてみましょう。

他のインターネット銀行などで無料でついてくる団体信用生命保険の保障は以下の通りです。

  • 住信SBIネット銀行:全疾病就業不能保障、女性の場合がん診断で30万円
  • 楽天銀行:8疾病就業不能保障
  • 新生銀行:介護保障(要介護3以上が180日以上継続)

全く同じ保障ではないので、一概にどれが有利か?と言われると比べることはできません。が、個人的にはがんで住宅ローンが半分になるよりも、働けなくなったら住宅ローンを払わなくて良くなるという保障の方がいいと感じます。それにはがんも含みますし。

じぶん銀行の住宅ローンで利用できる団体信用生命保険

じぶん銀行の住宅ローンでは、皿に保障を上乗せすることができます。

  • がん診断で住宅ローン残高が0円→住宅ローン金利を0.2%上乗せ
  • 11疾病保障→住宅ローン金利を0.3%上乗せ
  • ワイド団信→住宅ローン金利を0.3%上乗せ

となっています。

団体信用生命保険の引き受け保険会社は「クレディ・アグリコル生命保険」となっています。

じぶん銀行の住宅ローン、団体信用生命保険の11疾病保障とは?

いろんな団信の保障がありますが、11疾病保障を扱っている銀行は珍しくじぶん銀行くらいかもしれません。

11疾病とは以下の病気のことを指すようです

  • がん
  • 糖尿病
  • 高血圧性疾患
  • 腎疾患
  • 肝疾患
  • 慢性膵炎
  • 脳血管疾患
  • 心疾患
  • 大動脈瘤および解離
  • 上皮内新生物
  • 皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がん

現在楽天銀行の住宅ローンについてくる団体信用生命保険の保障は8疾病の就業不能です。住信SBIネット銀行の住宅ローンもかつてはそうでした。

これらの8疾病とじぶん銀行の住宅ローンの11疾病はどう違うのでしょう?

じぶん銀行の住宅ローンの11疾病は、楽天銀行の8疾病に加えて

  • 大動脈瘤および解離
  • 上皮内新生物
  • 皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がん

が保障の対象になります。逆に言うと、楽天銀行をはじめとする8疾病の就業不能の団信については上に挙げた3つは保障の対象にならないということです。

11疾病の保障は就業不能が条件ではない

じぶん銀行の住宅ローンの11疾病保障は、11疾病で就業不能になったら保障されるのではありません。

がんは診断確定されたら住宅ローンの残高がゼロになります。ただし、がんで診断確定されたら住宅ローン残高がゼロになる保障のがんに関しては「上皮内がん」と「皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がん」は保障の対象にならないようです。ややこしい・・・

がん以外の10疾病に関しては「入院が180日以上」となった場合に住宅ローンの残高が0になります。

入院が180日以上で保障されるなんて、とてもハードルが高い気がするので調べてみました。

厚生労働省が平成26年に発表した、退院患者の平均在院日数等という資料によると平均入院日数が180日を超えている疾病は以下のものでした。

  • 血管性および詳細不明の認知症
  • 統合失調症
  • アルツハイマー病

あくまで平均日数なので、絶対にこれらの病気以外で180日入院しないとは言い切れません。しかし、平均日数と180日という日数の差がとても大きいのも事実です。平均入院日数の具体例を挙げると以下の通りです。

  • 糖尿病:35.5日
  • 高脂血症:29.4日
  • 高血圧性疾患:60.5日
  • 心疾患:20.3日
  • 脳血管疾患:89.5日
  • 肝疾患:25.8日
  • 慢性腎不全:62.9日
  • 悪性新生物:19.9日

同じくあくまで平均値なので絶対に180日以上入院しないとは限りませんが、あまりにも180日とは差があるように感じます。

セカンドオピニオンサービス、24時間電話健康相談サービスを利用できるが・・・

なお、じぶん銀行の11疾病保障団信にはセカンドオピニオンサービス、24時間電話健康相談サービスがついています。

ついていればありがたそうなサービスですが、これらのサービスは生命保険や自動車保険、火災保険に着いていることが多いので重複する可能性が高いです。

たとえば、東京海上日動の自動車保険には「メディカルアシスト」というサービスが無料でついています。24時間対応の緊急医旅装団や医療機関案内、がん専用相談窓口などを利用できます。

各社様々なサービスを付帯しているので、パンフレットや証券を確認してみてください。

じぶん銀行の住宅ローンの11疾病保障はお得なのか?

通常の団信に11疾病保障をセットすると金利が+0.3%になります。つまり、上乗せされる金利分は11疾病の保険料ということになります。

保険料の額は、住宅ローンの借入額3,000万円、35年返済、元利均等返済、変動金利0.497%の場合、35年間で180万円になります。

使える保障はがんと診断されたら住宅ローン残高がゼロになる部分くらいで、後はほとんど使えないような保障のために、180万円の保険料を払うのはお得とは感じません。必要ないでしょう。

それよりも、住信SBIネット銀行や楽天銀行のように1年間就業不能であれば全額保障される(しかも無料)の方が保障としては役に立ちそうな気がします。

ちなみに、がん診断で住宅ローン残高がゼロになる保障をセットすれば金利は+0.2%になります。上と同じ条件で計算すると保険料は119万円になります。

あと+0.1%で10疾病の保障がつくなら、、、と11疾病保障の方を選んでしまいがちですが、ついてくる10疾病の方は使えないような保障です。

じぶん銀行で住宅ローンを借りる、そしてがんについてとても心配しているという場合は11疾病ではなくがん診断で住宅ローン残高がゼロになる保障を選ばれた方が良いですね。

特徴3:契約手続きはすべてネットで完結

これに関しては冒頭も書きました。

ネットで完結するため、自分の都合の良いときに手続きをすることができます。

ただ、相談窓口がないので入力に困ったときに大変です。それに、私は経験済みですが、入力途中で戻ったり、間違えてウインドウを消してしまったりしてしまうと、最初から入力し直しになります。

良いか悪いかで言われると、どちらでもないと思います。

特徴4:色々お得な6つの「0円」

じぶん銀行の住宅ローンで0円になる6つのものとは以下の通りです。

  • 団信保険料
  • がん50%保障団信
  • 保証料
  • 収入印紙代
  • 繰り上げ返済手数料
  • 返済口座への資金移動

これらについても他の銀行と比べてお得なのかを見ていきます。

団信保険料が無料

これはフラット35以外の住宅ローンであれば、団信保険料はどこも無料なのでわざわざ「0円です!」と主張するようなことではありません。

がん50%保障団信が無料

多くの銀行で無料になる団信の保障は死亡・行動障害のみです。そのため、がん診断で住宅ローン残高が半分になる保障が無料でついてくるのは、ほとんどの銀行よりもお得です。

ただ、だからといってじぶん銀行が一番お得か?と言われるとそうではありません。

住信SBIネット銀行の住宅ローンであれば、どんな病気やケガでも就業不能状態が1年間継続すれば住宅ローン残高がゼロという保障が無料でついています。

楽天銀行の住宅ローンでは8疾病で就業不能状態が1年間続けば住宅ローン残高がゼロという保障が無料でついています。

そのため、死亡・行動障害だけの団信の銀行よりはお得というところです。

保証料が無料

保証料は無料ですが、その代わりに融資事務手数料がかかります。金額は住宅ローン借入額の2.16%です。

保証料がかからなくても融資事務手数料がかかるなら同じじゃない?と思われるかもしれません。しかし、どちらかがかかるなら保証料がかかった方が良いのです。

保証料は返ってくるが、融資事務手数料は返ってこない

保証料は住宅ローンが返済できなくなったときに、保証会社が銀行へ住宅ローンを肩代わりするためのお金です。そのため、その銀行に借りている住宅ローンがなくなれば保証する必要もなくなります。ということは、払いすぎた保証料がある場合は返ってきます。

たとえば、35年間分の保証料を一括で支払った5年後、住宅ローンを別の銀行へ借り換えたとすると、残り30年分の保証料は返ってきます。

一方の融資事務手数料は、融資を実行するためにかかる費用のため借り換えしようが繰り上げ返済をして早めに返そうが一円も返ってきません。

そのため、借換をする可能性があったり、繰り上げ返済をして早期完済を目指すような場合は保証料がかかった方が有利です。

その他、保証料についてまとめた記事がこちらにあるので参考にしてください。

住宅ローンの保証料とは?一括、分割どっちが得?返還は?全部わかります
住宅ローンを借りる際も色んな諸費用がかかります。融資手数料や登記費用など。中でも一番高額になりやすいものが住宅ローンの保証料です。金額は高額だけれど、一体何...

ということで、保証料が無料というのはメリットではありません。保証料も高額な事務手数料もかからないという銀行はあまりありません(パッと思いつくのはソニー銀行と東海ろうきんです)

返済口座への資金移動(定額自動入金サービス)

じぶん銀行で住宅ローンを借りると、返済口座はじぶん銀行の口座からになります。毎月住宅ローンの返済額以上のお金をじぶん銀行の口座へ入れておく必要があります。しかし、給与振り込みがじぶん銀行以外であれば、いちいちメインの銀行口座から引き出したり振り込んだりする手間が発生します。忙しければ忘れてしまうかもしれません。

そんなときに、返済口座への資金移動ができれば便利です。あらかじめ「何日にいくら資金を移動させる」と設定しておけば、別の銀行口座からじぶん銀行の口座へ自動で資金を移動させることができます。(じぶん銀行の場合は6日か26日の2択になるようです。)

これで、いちいち手間をかける必要もありませんし、忘れる心配もありません。

返済口座への資金移動(定額自動入金サービス)はとても便利だと思います。実施している銀行も多くありません。ただ、これを実施している銀行の中で有料の銀行は聞いたことがありません。そのため、わざわざ「0円です!」と主張するようなことではなく、便利さをアピールした方が良いのでは?と感じました。

一部繰り上げ返済手数料無料

これはほとんどの銀行で無料ですね。一部銀行では、窓口では有料だがネット口座経由であれば無料という条件付きですが、有料の銀行はほとんど無いのではないかと思います。

それでも、念のためじぶん銀行も無料ですというのを知らせるためだと思いますが、他の銀行と比べてお得だったり有利だったりすることはありません。

収入印紙が無料

住宅ローンの契約をする場合、契約書を作ってそこに収入印紙を貼る必要があります。収入印紙の金額は住宅ローンの借入額によりますが、1,000万円から5,000万円までが1万円、5,000万円から1億円が3万円です。(平成30年3月31日までの優遇措置)

ペアローンで住宅ローンを借りる場合、契約書も2通になるため2通分収入印紙が必要になります。

じぶん銀行は手続きをすべてネットで行い、紙の契約書を基本的には出さないようなので収入印紙が不要になるようです。

この特徴は他の銀行にはなく、有利な特徴だと思います。

auユーザーなら、さらにお得

KDDIが出資している会社なので、auユーザーを獲得もしくは保持するための施策だと思います。内容は「au通信サービス(ケータイやネット)と合わせて利用することで、毎月auWALLETプリペイドカードへ最長5年間500円をチャージしてくれる」というものです。

え?現金とかauの料金を500円割引するとかじゃないの?という気がしますが、割り引きできない大人の事情があるんでしょうね。

あなたがメインでauWALLETをすでに使っているなら便利だと思います。しかし、他のプリペイドカードをメインで使っているなら、新たにauWALLETカードを作る必要があるので、財布の中がごちゃごちゃになる要因になります。

財布の中が汚い人はお金が集まりにくいともいいますから、あまり余分なものは増やしたくないですね。

お得になる金額は500円×60ヶ月の3万円です。ただ、現金ではなく利用用途が制限されるため9掛けして27,000円くらいの価値だと感じます。

これくらいのお得金額であれば、auをやめて格安SIMに乗り換えた方がお得なような気がします。

じぶん銀行6つの特徴の中に光るものは無い

ここまで、じぶん銀行が特徴と挙げるものを見てきましたが、特に光るものは見当たりません。他に本名の銀行があるが、審査にとおらなかった場合の受け皿的な利用方法になるかと思います。

以下は、基本的な情報、知っておくといい情報についてまとめました。

じぶん銀行の住宅ローンの基本情報や知っておきたい情報

住宅ローン借入額に諸費用を含められるか?

じぶん銀行の住宅ローンでは借入額に諸費用を含められるようです。

対象になる諸費用は以下の通りです。

  • 印紙税(連帯保証人を設定する場合必要になるようです)
  • 登録免許税
  • 司法書士
  • 土地家屋調査士手数料(登記関連)
  • 住宅ローンの事務手数料
  • 火災保険料(建物・家財)、地震保険料
  • 不動産仲介手数料
  • 不動産取得税
  • 固定資産税清算金
  • 水道工事負担金
  • 修繕積立金
  • 引越費用
  • 既存ローン完済時の手数料・違約金・経過利息

住宅ローンに組み込める諸費用の項目としては他の銀行と比べて多い方だと思います。あなたが頭金に回せるお金があまりない、頭金を極力使いたくないという場合は良いかもしれません。

個人的にも住宅ローン返済が苦しい額でなければ、できるだけ手元に置いておくことをオススメします。その理由はこちらの記事で解説しています。

本当に賢い住宅ローン返済方法は、繰上げしない、長く借りる、なぜ?
住宅ローンはこう返済するのが賢いと言われるけど・・・住宅ローンを決めるときに悩むポイントとして、返済期間を何年に設定するかという点があるかと思います。一般的...

中古物件を買ってリフォームする場合、リフォーム費用も対象になるか?

じぶん銀行の住宅ローンでは、中古物件の購入費用は対象になります。しかし、リフォームにかかる費用は融資対象にはならないようです。

収入合算、ペアローンでの住宅ローン借入が可能か?

じぶん銀行の住宅ローンでは、収入合算、ペアローンでの借入、いずれも可能です。

住宅ローンの収入合算、ペアローンでの違い、メリットデメリットについてはこちらの記事で解説しています。

住宅ローンのペアローン、連帯債務、連帯保証の違い丸わかり
住宅ローンのペアローンとは何か?住宅ローンのペアローンとは、1つの物件に対して夫婦や親子などが2つの住宅ローンを借りることをいいます。例えば、3,000万円の物件を...

産休中、育休中でも住宅ローン借入が可能かどうか?

夫婦共働きで、収入合算で住宅ローン審査を受ける場合、奥さんが産休中や育休中だとそれだけで申し込みできない場合が多いです。

じぶん銀行の場合は、産休中や育休中でも将来的に安定して継続的に収入が見込める場合は申し込めるようです。育休が終わった後、ちゃんと復帰してまた働くのならということですね。

じぶん銀行は便利なのか?

住宅ローンは数十年と返済していくものなので、必然的にその銀行とのつきあいも長くなります。そのため、住宅ローンを返済する銀行が便利なのか、快適に使えるのかというところも選択基準になってきます。

以下の項目で便利かどうかを確認しました。

じぶん銀行のATMの数、入出金できる銀行

じぶん銀行の口座へ入出金できるATMは以下の通りです。

  • 三菱東京UFJ銀行
  • セブン銀行
  • E-net
  • ローソン
  • ゆうちょ銀行

預け入れは0円、ゆうちょ銀行の場合月2回目から216円かかります。

引き出しは自分プラスというステージごとに設定されています。じぶん銀行の住宅ローンを借りると、最低でもステージ4になるようです。ステージ4の場合、月8回まで引き出しが無料になります。

住宅ローンの手続き等、相談窓口があるか?

手続きをする上で分からないことがあったり、商品内容を詳しく確認したい場合の窓口があるかどうかです。

じぶん銀行の場合、電話のみの応対のようです。店舗もなければメールでの問い合わせもできないようです。

電話は平日9時〜20時まで、土日祝日は9時〜17時まで受け付けています。

住宅ローンの借入金利が決まるのはいつか?

金利は常に変動しているので、申し込んだ時点と借り入れする時点では金利が変わっている可能性があります。

中には申込時と借入時の金利の内、どちらか低い方を選べるような銀行もありますが、じぶん銀行の住宅ローンでは借入をした日の金利が適用されるようです。

火災保険の団体割引があるか?

住宅ローンを借りる場合、火災保険に入ることは必須になります。火災保険も数十年と加入する保険になるので、割引があるかないかは重要な要素です。

じぶん銀行の住宅ローンを契約すると、「あいおいニッセイ同和損害保険」の火災保険を団体割引料率で加入できるようです。

じぶん銀行の住宅ローン契約者向けに火災保険を案内している「MST保険サービス」という代理店に確認したところ、団体割引率は10%だそうです。

あいおいニッセイ同和損害保険の火災保険は、最低限の補償が「火災+風災」のプランになります。

あなたに必要な補償を割り出した結果、「火災+風災」の補償やそれ以上に必要だということであれば、じぶん銀行の団体割引を使ってあいおいニッセイ同和損害保険の火災保険に加入すると、一番お得に加入できる可能性が高いです。

火災保険の補償選びについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

住宅ローンの火災保険選びで60万円節約する方法
住宅ローンを借りてマイホームを購入する場合は火災保険への加入が必須になることがほとんどです。この火災保険ですが、マイホーム購入の諸費用の中でも比較的高額な部...

土地購入費や着工金、中間金などのつなぎ融資を受けられるか?

注文住宅を建てる場合、土地購入や着工金、中間金などを現金で準備する必要があります。これらのお金を現金で支払えない場合は、融資を受ける必要があります。このことをつなぎ融資といいます。

じぶん銀行の住宅ローンではつなぎ融資は受けられないようです。じぶん銀行から融資を受けるお金は建物が完成した後、引き渡し時に一括になります。

つなぎ融資が必要な場合でじぶん銀行の住宅ローンを利用する場合は、つなぎ融資で必要になるお金を別の銀行で借りてくる必要があります。それについて詳しく書いた記事がこちらです。

ソニー、住信SBIなどの住宅ローンでつなぎ融資を使う裏技
ソニー銀行や住信SBIネット銀行などのネット銀行が扱っている住宅ローンは金利も低く、有利な住宅ローンが多いです。しかし、ソニー銀行や住信SBIネット銀行で住宅ロー...

住宅ローン返済が難しくなった場合などに返済方法などを相談できるか?

リストラや病気など、やむを得ない事情で住宅ローン返済が厳しくなった場合、銀行によっては返済方法などについて相談に応じてくれる場合があります。

たとえば、返済年数を延ばす、返済を当面は利息だけにするなどの対応をしてくれる場合があります。

じぶん銀行の場合、返済できなくなったときは住宅ローンセンターへ相談くださいと記述があります。

ためしに、住宅ローンセンターへ問い合わせたところ、「過去に事例は今のこところないが、事情によっては返済年数を延ばす、利息だけの返済にするなど対応をさせていただくことになると思います。」とのことでした。

じぶん銀行の住宅ローンが有利になるのはこんな人

じぶん銀行の住宅ローンについて見てきました。特徴やメリットデメリットをまとめて、こういう人に向いているだろうというの考えてみました。

  • 建売、マンションを買う(つなぎ融資を受けられない)
  • 紙に文字を書くのがどうしてもイヤ、字が汚いから恥ずかしい(手続きがWebで完結するため)
  • 仕事が忙しく、銀行の窓口へ行く暇が無い(手続きがWebで完結するため)
  • 実印や銀行印を持っていない、無くした(印鑑が不要のため)
  • がんに対してとても大きな不安を持っている(がん50%団信が無料でついているため)
  • 給与振替口座を変えられない、毎月資金移動するのが面倒(自動資金移動サービス)
  • 夫婦のどちらかが産休、育休中だが住宅ローン申し込みをしたい
  • auのCMにイライラしない

住宅ローン金利も他と比べて飛び抜けて有利なわけでもありません。かといって、他のサービスに光るものもありません。産休や育休中でも申し込めるものの、つなぎ融資は受けられないという、なんだかとても中途半端な印象がある住宅ローンです。