ソニー銀行の住宅ローンは独自性満載だがメリットはあるのか?

ソニーと言えば、ウォークマンをはじめ、家電製品を製造販売しているメーカーのイメージが強い企業です。さらに、映画、音楽、アニメなどのエンタメ系企業として知られるソニー・ミュージックコミュニケーションズほか、多数の関連会社や子会社も抱えています。

今回は、ソニーファイナンシャルホールディングスに所属する銀行、ソニー銀行の住宅ローンについてフカボリいたします。同銀行は、個人向けのインターネット銀行です。リアルでの相談窓口は、唯一、JR東京駅から徒歩1分のところに「住宅ローンプラザ」(東京都中央区八重洲2-1-1ヤンマー東京ビル1F)を設置しています。

※2017年9月1日、銀座に移転予定。名称:CONSULTING PLAZA、新住所:東京都中央区銀座五丁目8 番1号 GINZA PLACE 8 階

電化製品のソニーは知っていても、ソニー銀行という名前には、あまり耳馴染みのない方もいらっしゃるでしょう。しかし、同行は2011~2016年度オリコン日本顧客満足度ランキング・住宅ローン 借り換えNo.1のほか、世界最大のサポートサービス業界のメンバーシップ団体HDI-Japanが主催した問合せ窓口&Webサポートポータルの格付けで、五つ星認証を4年連続で取得しています。また、「2017年版 ネット銀行人気ランキング」(株式会社ダイヤモンド社 ザイ・オンライン編集部)で1位を獲得。ソニーの持つ抜群の企業イメージと、銀行としての可もなく不可もない使用感が、大きく評価されています。

今回の取材に当たっては、ソニー銀行に住宅ローン資料の送付をお願いしました。資料は申し込み後5日ほどで到着。他行は2~3日で資料が届きましたから、資料発送はかなり遅い方です。お急ぎの方は、わざわざ資料請求をせずに、サイトからパンフレットを一括ダウンロードすることをおすすめします。

資料をもとに、ソニー銀行の住宅ローンサービスについて、ネホリハホリ質問してみました。

ソニー銀行フリーダイヤル 0120-365-723(携帯電話、PHSでも通話可能)

03-6730-2700(通話料有料)受付時間平日9:00~20:00/土日祝日9:00~17:00

ソニー銀行マンに聞いた、ソニー銀行を利用するメリットとは?

中川優也
まず、ソニー銀行の住宅ローンを利用することのメリットってどのようなことですか?
ソニー銀行
ソニー銀行住宅ローンのメリットは、次月の金利の発表が前月の15日ごろと、他行と比べて早いということですね。他行は、だいたい当月の初日あたりに金利を発表するんですよ。例えば、当行では6月分の金利を5月15日ごろ発表します。しかし、他行は、6月分の金利は6月1日に行うところが多いんですよ。

ソニー銀行が発表する来月の住宅ローン金利はこちらのページで確認できます。

ソニー銀行の住宅ローン金利を確認する

ソニー銀行の住宅ローン金利発表を利用して、他の銀行の住宅ローン金利を予測する

ソニー銀行が半月前に翌月の住宅ローン金利を発表することを利用して、他の銀行の翌月の住宅ローンを予測することができます。

たとえば、ソニー銀行の変動金利や2年、3年といった短期固定金利の金利が上がっていたら、他行も同じように変動や短期固定金利の金利を上げてくる可能性があります。逆に下がっていたら下げてくる可能性があります。

10年固定や20年超の固定金利の金利が上がっていたら、他行やフラット35の金利も上がってくる可能性があります。逆に下がっていたら下げてくる可能性もあります。

これは、住宅ローンの金利が契約時の金利で決まるような銀行で住宅ローンを借りる場合に便利です。

今月契約してしまうか来月まで待つかと悩んだときは、ソニー銀行の住宅ローン金利の発表を待ってみるのも1つの手です。上に書いたように、あなたが借りようとしている住宅ローンの金利タイプと同じ金利タイプの金利がどうなっているかを確認してみます。

たとえば、あなたがソニー銀行ではなく他の銀行の住宅ローンで5年固定の住宅ローンを借りようとしています。契約した時点で住宅ローンの金利が決まるので、今月契約しようか来月契約しようか迷います。そこでソニー銀行が翌月の住宅ローン金利を発表するまで待ちます。すると、5年固定の金利は下がっているようでした。

そうなると、今月契約せずに来月契約した方がよさそうだという判断ができます。

もちろん、すべての銀行がソニー銀行の住宅ローン金利発表に同調するわけではありません。ソニー銀行の住宅ローンが住宅ローン金利を下げているのに、他の銀行は住宅ローン金利をあげる可能性もあります。

1つの参考材料にしてください。

中川優也
その他のメリットとしては、何かありますか?
ソニー銀行
ネット銀行なので、銀行窓口に足を運んでいただく必要がありません。住宅ローンのお手続きがネットと郵送で完了します。ソニー銀行は、ローンアドバイザーがお客様お一人ずつをご担当しますので、どのようなことでもお気軽にご相談ください。あとは、住宅ローン借入時に必要な保証料や団体信用生命保険が0円ということでしょうか。保証料は、お借入額の0.5%~2%または金利に0.2%ほど上乗せすることが一般的。当行は、保証会社を利用していないので、保証料は0円です。
ソニー銀行
さらに、繰上返済時の手数料が0円ということと、1万円から返済していただけることは、当行をご利用いただくメリットかと。手続きは、ネットから簡単にできますよ。ただし、「変動セレクト住宅ローン」は、融資金額の2.16%、「住宅ローン」は43,200円(ともに税込み)、印紙代、登記費用などの取扱手数料が必要です。ご注意ください。

ソニー銀行の変動セレクト住宅ローンと通常の住宅ローンの違い

中川優也
「変動セレクト住宅ローン(略称:変動セレクト)」と「住宅ローン」って何ですか?
ソニー銀行
「変動セレクト」と「住宅ローン」は、当行で扱っている住宅ローンです。それぞれの特長は、以下の通りとなります。
 変動金利セレクト住宅ローン
どんな人向きか?借入額少なめの方借入額多めの方
コスト融資金額の2.16%手数料一律43,200円
金利タイプ低金利が続くと予測し、変動金利中心にローンを利用したい方向け
金利は上昇すると予測し、固定金利中心にローンを利用したい方向け
特徴借入当初より変動金利が利用できる。借入当初より固定金利が利用できる

ソニー銀行の変動セレクト住宅ローン、選んでいる人が多いのはどちらか?

中川優也
「住宅ローン」と「変動セレクト住宅ローン」、ソニー銀行で人気があるのはどちらですか?
ソニー銀行
新規に購入される方は、「変動セレクト住宅ローン」をお選びになる方が多い傾向でした。しかし、昨年くらいから「住宅ローン」の固定金利が下がり始めました。最近は「住宅ローン」も人気があります。お客様にお選びいただくサービスは、時期によって異なりますね。新規ではなく、お借り換えのお客様は、手数料が一律の「住宅ローン」を選択される方が多いです。

他行は、変動型と固定型のローン2本を同時に利用できるプランを実施しているところもあるのですが、当行には、そのようなサービスはございません。その代わり、「部分固定金利特約」をご用意しています。

ソニー銀行の住宅ローンで利用可能な部分固定金利特約とは?

中川優也
「部分固定金利特約」とは、一体どのようなものなのですか? 何か他行との差別化に繋がっているのでしょうか?
ソニー銀行
これは、金利スワップを利用した当行独自のシステムです。「部分固定金利特約」について、ご説明する前に当行の住宅ローンサービスについてご紹介します。ソニー銀行の住宅ローンには、主に「変動金利」と「固定金利」の2つのタイプがあります。「変動金利」と「固定金利」には、それぞれ次のようなメリットとデメリットがあります。

変動金利のメリット:低金利、返済額を抑えられる

固定金利のメリット:金利が固定なので、返済計画が立てやすい

変動金利のデメリット:金利上昇で返済額も上がる

固定金利のデメリット:変動金利より、金利が高い

ソニー銀行:今後の金利の状況を、予測することは困難です。そこで、ソニー銀行でご用意しているサービスが「部分固定金利特約」です。

「部分固定金利特約」のポイントは、以下の3つです。

1:「変動金利」と「固定金利」をそれぞれ利用可能。

2:複数の固定金利期間を設定できる。

3:固定金利適用期間中でも変動金利に変更可能(要・手数料)。

変動金利型の住宅ローンをご利用の際、借入の一定割合部分を想定元本とし、想定元本相当の変動金利の支払利息(交換利息)を当行が、お客様に支払い(相殺とする)ものです。その代わりに、お客様にお選びいただいた部分固定金利の利息をお支払いただきます。この交換取引を金利スワップ取引と呼びます。

金利スワップ取引をわかりやすく伝えると、「変動金利で借りてるけど金利が上がりそうでイヤだから固定金利に変えたい?じゃあ、私(銀行)があなたの変動金利分の利息を払うから、あなたは固定金利の利息を払ってね」ということです。

金利スワップの仕組みはこうですが、「選んだ固定金利の利息を払う」ことに変わりは無いので理解しなくても大丈夫です。

3,000万円借りているけど、1,000万円は5年固定にしたいということであれば、1,000万円分は5年固定の金利で住宅ローン利息を支払うということです。

中川優也
金利スワップ取引は、ソニー銀行の住宅ローンにどう影響しているのですか?
ソニー銀行
私どものサービス「部分固定金利特約」は、金利スワップ取引を用いたものということですね。変動金利型をお選びいただいた方のリスクヘッジのために「部分固定金利特約」を設定しております。ただ、ご注意いただきたいことは、「部分固定金利特約」は、元金は変動金利で計算し、利息の部分だけ固定金利が適用されるということです。

ソニー銀行の住宅ローン部分固定金利特約はお得なのか?

中川優也
ぶっちゃけ「部分固定金利特約」って、利用者にとって得なんですか?
ソニー銀行
利用者様にとってメリットがあるとは、はっきり言えないですね。というのも、変動金利型は、半年に1度金利の見直しがありますが、当行始まって以来、急激で大幅な金利の上げ下げは発生しておりません。ですから、「部分固定金利特約」を付けると得かというと、そうでもないのが現状です。

変動金利1本、20年超の固定金利1本、それから部分固定金利特約で住宅ローン金利プランを3つに分けた場合で返済額の比較をしてみます。

条件は以下の通りです

  • 住宅ローンの借入額は3,000万円
  • 返済年数35年
  • 返済方法は元利均等返済
  • 変動金利は10年間は今と同じ水準、10年後から+1%、+1.5%の2パターンで試算
  • 部分固定金利特約は40%を固定金利、30%を10年固定、30%を変動金利で計算します。
  • 自己資金10%以上の金利を使用
  • 変動金利は変動金利セレクトプラン、固定金利、部分固定は通常の住宅ローンプランで計算
  • 総額は融資手数料込み

総額を計算すると以下の表のようになりました。

 変動金利固定金利部分固定
総額(+1%)36,331,348円38,228,472円37,926,323円
総額(+1.5%)37,906,695円38,228,472円38,908,674円

10年後に変動金利が+1%になるとして計算した場合は部分固定が全期間固定よりも安くなります。しかし、変動金利が+1.5%になるとして計算した場合は部分固定金利特約が一番高くなる計算になりました。

一方、変動金利一本との差額が+1%の試算で約160万円、+1.5%の試算で約100万円あります。部分固定金利特約は変動金利住宅ローンを借りている人のリスクヘッジの役割を果たすといいます。つまり、金利が変わっても大丈夫なようにする安心料として100万円とか160万円かかるということですね。安心料としてはちょっと高い印象です。

もしかしたら、もっといい部分固定金利特約の組み合わせがあるのかもしれませんが、あれこれ組み合わせてもそう大差は出ないと思います。変動金利の割合を多くすれば返済額は下がりますが、その分金利上昇時に増える支払いも多くなります。固定金利を多くすれば金利上昇に影響を受けにくくなりますが、返済額は変動金利と比べて高くなります。

住宅ローン金利ミックスプランにせよ、ソニー銀行の住宅ローンで利用できる部分固定特約にしても、結果は中途半端になります。金利が思ったよりも上がらなければ「全部変動金利にしておけばよかった。」と後悔するでしょうし、金利が思ったよりも上がれば「全部固定金利にしておけばよかった。」と後悔するでしょう。

住宅ローンの金利ミックスプランは必ず後悔することについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

住宅ローンを変動と固定のミックスにすると絶対後悔する理由とは?

あなたが住宅ローンを変動金利にすればいいか、固定金利にすればいいか知りたい場合はこちらの記事を読んでください

住宅ローンの変動金利か固定金利かを決める一番簡単な考え方

ソニー銀行の住宅ローン部分固定金利特約のメリットがあるとすれば、住宅ローン金利プランを複数使う場合でも住宅ローンの契約は1契約で可能なことです。他行の場合住宅ローン金利タイプに固定と変動の両方を使うというミックスプランを利用するためには住宅ローンの契約を2つに分ける必要があります。

住宅ローンの契約を2つに分けると印紙代が2重にかかること(住宅ローン借入額5,000万円以下で1万円、1億円以下で3万円)、住宅ローンの融資手数料も2重にかかること(融資手数料が定額型の場合)それから、住宅ローン契約の手間が2重にかかることです(たくさん名前と住所を書く必要があります)

また、隠れたデメリットとして、返済年数が統一されてしまうことがあります。住宅ローンの契約を分けるミックスプランだと、住宅ローン契約Aは35年間だが、住宅ローン契約Bは子どもが大きくなるまでの15年間などと分けることができます。しかし、ソニー銀行の住宅ローン部分固定金利特約はそれができません。

住宅ローンの返済年数を分ける必要が無いが、住宅ローンの金利はミックスプランを使いたいという場合はソニー銀行の住宅ローン部分固定金利特約を選ばれるといいです。

住宅ローンの返済年数を分けたい場合は部分固定金利特約ではできません。住宅ローンの契約を2つに分けましょう。

ソニー銀行の住宅ローン部分固定金利特約と同じ様な仕組みの住宅ローンに、三井住友信託銀行のワンライティングミックスローンというものがあります。

三井住友信託銀行の住宅ローンについてはこちらで詳しく解説しています。

三井住友信託銀行の住宅ローンを徹底取材すると意外な事実が…

ソニー銀行の住宅ローン繰り上げ返済について

中川優也
繰上返済についてもお教えください。
ソニー銀行
繰上返済には、以下の2パターンがあります。繰上返済を実施する場合は、なるべく早めがおすすめです。これは、借入していただいたスグ後の方が、月々の返済額に占める利息割合が高い(元利均等返済の場合)からです。期間短縮型と返済額軽減型を比較すると、使い方によっては3倍以上の差が出ることもあります。また、繰上返済は数年に1度よりも、複数回実施していただいた方が、利息支払額を減らす効果があります。

ソニー銀行の場合、繰上返済手数料が無料で、1万円から手続き可能。お気軽にご利用いただけますよ。

期間短縮型:借入期間短縮

※返済総額を減らす効果が高い

返済額軽減型:月々の返済額を軽減

中川優也
繰上返済時の利息の取扱は、ソニー銀行独自のものですか?
ソニー銀行
利息の取扱時の考え方は、他行とは異なります。簡単に言うと、利息を前倒しでお支払いただくというシステムです。前回の返済時(繰上返済前)から実際の支払日までの利息を日割り計算するというソニー銀行独自のルールとなっています。繰上返済する時期により清算する利息に違いが出てくるのでご注意ください。

ソニー銀行の住宅ローンは繰り上げ返済の利息取扱が他行と違うようですが、それが得か損かというのはありません。ただ、前の返済日から繰り上げ返済までの日数分の利息をどこで払うかという違いです。

早めに住宅ローンの繰り上げ返済をすることの隠れたデメリット

ソニー銀行の住宅ローン担当者さんは「早めに繰り上げ返済した方がいいですよ。」と言われましたが、繰り上げ返済はメリットばかりではありません。デメリットもあります。

たとえば、上の画像のように5年後に100万円の繰り上げ返済をしたとしましょう。そうすると、住宅ローン利息の削減効果は104万円あると計算されています。

では、繰り上げ返済をした次の日に住宅ローンの契約者が死亡したら、繰り上げ返済に使った100万円に意味はあったのでしょうか?

住宅ローン契約者が死亡すると、団体信用生命保険の保障で住宅ローンの残高は0円になります。残高が3,000万円でも2,500万円でも同じく0円になります。繰り上げ返済していようがしていまいが、団体信用生命保険の保障で住宅ローン残高が0円になるとすれば、繰り上げ返済した後になくなった場合、繰り上げ返済は全く無意味だった、むしろマイナスになります。繰り上げしなければ手元にお金は残っていますから。

住宅ローンの繰り上げ返済によるメリットは、きっちり返し終わった時点で確定します。繰り上げ返済をしたときには、それがメリットになるかどうか分かりません。返済が終わるまではマイナスのままです。

しかも、上の画像では金利3%で計算されています。ソニー銀行の住宅ローンの固定金利は2017年4月現在で1.436%です。この金利で計算し直すとメリットは425,260円になります。

そもそも住宅ローンの繰り上げ返済自体がメリットがある行為なのかどうかも私は疑問です。

住宅ローンの繰り上げ返済をしない方がいい理由についてはこちらの記事をご覧ください。

本当に賢い住宅ローン返済方法は、繰上げしない、長く借りる、なぜ?

ソニー銀行の住宅ローンの団体信用生命保険について

中川優也
住宅ローン利用時には、団体信用生命保険への加入が必須ですよね?
ソニー銀行
はい。当行の住宅ローンのご利用は、団体信用生命保険または、ワイド団信(健康に不安のある方向けに、引受範囲を広げた保険)への加入が条件となっています。ソニー銀行の団信の引受保険会社はソニー生命保険会社、ワイド団信はクレディ・アグリコル生命保険です。団信の保険料は、当行が負担します。ただし、「3大疾病保障特約」は金利が年利0.3%上乗せ、「ワイド団信」は金利が0.2%上乗せとなります。団信、ワイド団信、どちらの審査も通過しなかった場合は、当行の住宅ローンをお使いいただけません。

団信、ワイド団信はローン返済時に利用者様がお亡くなりになられたり、高度障害になられたりした場合、生保側がローン残高を支払うというものです。返済される方に何かがあったときにも、ご家族様は住宅ローンについてご心配されることなく、購入された住宅に住み続けられます。

ソニー銀行の住宅ローンを利用することで火災保険の団体割引はあるのか?

ソニー銀行の住宅ローンを利用する場合、ソニー損保でソニー銀行の住宅ローン利用者向けの住宅ローンを利用できるほか、特定の代理店から加入すれば東京海上日動の火災保険を団体割引で利用できるようです。

火災保険の保障選びや保険会社選びについてはこちらの記事をご覧ください。

住宅ローンの火災保険選びで60万円節約する方法

ソニー銀行の住宅ローンを利用する上での独自サービス

ソニー銀行の住宅ローンを利用すると、ソニー銀行の「Club S」というサービスの優待を受けられます。

Club Sで受けられる特典は、VISA加盟店での利用でキャッシュバックや、ATM手数料が無料。他行への振り込みが無料になるなどです。

住宅ローンを利用する場合、最長5年間は自動的にClub Sシルバーランクになるようです。

Club Sシルバーランクでは、SonyBankWALLETというデビットカードをVISA加盟店で利用することで1%のキャッシュバックを受けられます。1%のキャッシュバック率は、クレジットカードと比べると普通のキャッシュバック率でたいしたことはありません。しかし、通常0.5%の還元率である他のデビットカードと比べると有利なキャッシュバック率です。あなたがクレジットカードではなくデビットカードをよく使われるのであれば、有利な特典だと思います。

たとえば、毎月10万円利用すると年間で120万円の利用。1%のキャッシュバックで12,000円が戻ります。他のデビットカードと比べると6,000円お得になります。これが5年間続くので合計30,000円はお得になります。

住宅ローン借入から5年後は、通常のシルバーランクの条件を満たす必要があります。

その他は、アート引越センターでの引っ越しが25%割引になるようです。ただ、見積もり後の値引きはできないと注意書きがあるので、もしかしたら相見積もりをした方が安くなるかもしれません。

独自サービスはあるものの、そんなに有利というか魅力的なサービスはありません。

ソニー銀行の住宅ローンを利用する際のデメリットとは?

中川優也
では、ソニー銀行の住宅ローンを使うことのデメリットはどのようなことでしょうか?
ソニー銀行
デメリットはないと思うのですが、強いて言うなら、住宅ローン実施までに時間がかかることです。書類を提出していただいて、お振込みまでに約1ヵ月半必要です。仮審査の時間も入れると、約2ヶ月弱かかります。他行で早いところですと、1ヶ月かからない場合もあるようです。しかし、物件引渡しまでに余裕のあるものですと、多少時間がかかったとしても問題ないと思いますよ。

ソニー銀行は、ネット銀行なのでメガバンクなどの他の銀行と比較し、営業コストがかかりません。ですから、金利面でお得にご利用いただけます。

と、ソニー銀行の担当者の方は言われましたが、私が感じるソニー銀行の住宅ローンを利用する際の最大のデメリットはこれです。

年収400万円以上じゃないと審査も受けられないこと

これの何がデメリットかというと、収入合算者の年収400万円以上じゃないとダメなのです。つまり、パートで扶養内で働いている奥さんの収入を合算して審査を受けることができないということです。収入合算できなければ、当然借り入れできる住宅ローンの額は少なくなります。そのため、共働きなどで収入合算して住宅ローン審査を受けたいが、どちらかが年収400万円未満だという場合はソニー銀行は選択肢に入ってきません。

ソニー銀行と他のネットバンクなどの住宅ローンを比較

それでは、ソニー銀行の住宅ローンが他のネットバンクと比べて有利なのか比較してみます。

比較対象は以下の銀行です

  • 住信SBIネット銀行(変動金利0.444%)
  • 楽天銀行(変動金利0.507%)
  • じぶん銀行(変動金利0.497%)
  • イオン銀行(変動金利0.57%)

試算条件は以下の通りです

  • 住宅ローンの借入額は3,000万円
  • 返済年数35年
  • 返済方法は元利均等返済
  • 変動金利は10年間は今と同じ水準、10年後から+1%、

総額などの比較表は以下の通りです

 ソニー銀行住信SBIネット銀行楽天銀行じぶん銀行イオン銀行
借入手数料2.16%2.16%324,000円2.16%2.16%
返済総額36,331,348円36,005,843円36,054,872円36,319,527円36,754,390円
団信死亡のみ死亡+全疾病就業不能死亡+8疾病就業不能がん診断1/2死亡のみ
備考年収400万円以上
頭金1割必要
審査結果で金利変動イオンの買い物5%引き

支払総額や団信の保障内容を考えると有利なのは住信SBIネット銀行になりますね。融資手数料が定額になっている楽天銀行との差はわずかです。住宅ローンの借入額がもっと大きくなれば融資手数料が定額の楽天銀行の方が有利になります。

金利も他行と比べて有利ではありませんし、審査の土台に上るのが厳しかったり頭金が1割必要だったりと、ソニー銀行の住宅ローンにあまりメリットは感じられません。住信SBIネット銀行や楽天銀行の審査に落ちたときの受け皿的な利用方法でしょうか。

ただ、私の記憶が正しければ変動金利の金利を0.5%以下に設定したのはソニー銀行が初めてです。それに習って住信SBIネット銀行などが金利を下げたので、他行の場合変動金利が低いのはソニー銀行のおかげかもしれません。

ソニー銀行に感謝しつつも、他行で住宅ローンを借りるといいですね。

ソニー銀行の住宅ローンとメガバンクなどの住宅ローンを比較

それでは、ソニー銀行の住宅ローンとメガバンクなどの住宅ローンを比較します。比較対象は以下の通りです。

各銀行名をクリックしていただくと、その銀行の住宅ローンについて徹底解説した記事へリンクします

  • 三菱東京UFJ銀行(変動金利0.625%)
  • みずほ銀行(変動金利0.6%)
  • りそな銀行(変動金利0.625%)
  • 新生銀行(変動金利0.6%→半年後0.9%)
  • 三井住友信託銀行(変動金利0.6%)

試算条件は以下の通りです

  • 住宅ローンの借入額は3,000万円
  • 返済年数35年
  • 返済方法は元利均等返済
  • 変動金利は10年間は今と同じ水準、10年後から+1%、

総額などの比較表は以下の通りです

 ソニー銀行UFJみずほりそな新生住友信託
保証料0円618,330円618,330円618,420円0円618,330円
借入手数料2.16%32,400円32,400円32,400円108,000円32,400円
返済総額36,331,348円37,086,954円36,936,866円37,086,954円38,171,264円36,936,866円
団信死亡のみ死亡のみ死亡のみ死亡のみ死亡のみ死亡のみ
備考年収400万円以上
頭金1割必要

メガバンクなどの住宅ローンと比較するとソニー銀行の住宅ローンは総額が安くなりますね。ただ、注意点は融資事務手数料と保証料の違いです。融資事務手数料は支払ったら最後、返ってくることはありませんが、保証料は繰り上げへいするなどでして予定よりも早く返済すれば返ってきます。繰り上げ返済しなくても、借換をしても返ってきます。

もしかしたら借り換えするかもしれないと思われているなら、返ってこない融資手数料が高いソニー銀行の住宅ローンではなく、保証料を支払う銀行の住宅ローンを選ばれた方がいいです。

ソニー銀行の住宅ローンについてまとめ

ソニー銀行の住宅ローンは、資料の発送こそ遅いものの、ガイドブックの内容は他行と比較し、非常に分かりやすくまとめられています。筆者は、かなりの数の銀行の住宅ローン資料をチェックしてきましたが、ソニー銀行のパンフレットは顧客目線で作成されており、住宅ローンに関する知識のない人にも受け入れやすいものに仕上がっています。

また、ソニー銀行のローン専用の相談ダイヤルで対応してくれる行員の方々は非常に親切です。今回の記事作成にあたって、何度もしつこく電話しましたが、毎回けっこうさわやかに対応してくれました。

金利決定日が、他行より若干早かったり、「部分固定金利特約」という金利ミックスサービスが設定されていたり、繰上返済時の利息支払が日割り&前払いであったりなど、ソニー銀行の住宅ローンは、かなり独自性が高いです。しかし、それらオリジナリティあふれるサービスによって、客側にもたらされるメリットは何なのかを考えると、正直、あまりないかなと感じました。他行と比較して、特別優れている部分はありません。

しかし、ソニー銀行には腐っても「ソニー」という大看板があります。特に、ネット銀行業界は、「新生銀行」「じぶん銀行」「住信SBIネット銀行」など、耳馴染みのない名前のところが多い中で、「世界のソニー」が運営している銀行という肩書きは非常に有難みがあります。個人的には、ソニー銀行の住宅ローンは、携帯電話でいうところの格安SIM携帯みたいなものだと思います。銀行側がいろいろとお膳立てをしてくれるわけではないので、自分で内容を調べて自己責任でサービスを選ばなければいけません。住宅ローンのサービス内容が他行とは違うので、その点に注意する必要があります。

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中川優也

「理想の家と豊かな暮らしを両方手に入れるためのコンサルタント」 子どもの時から母子家庭で育ち、お金で苦労をする。「お金の苦労を終わらせる!」という決意の元、お金に関するあらゆることを学習、実践する。ついにオリジナルの誰でもお金持ちになる方法を開発。 500件を超えるコンサルティングを行い、多くのクライアントが理想のマイホームとお金に不安のない暮らしを実現している。北海道から沖縄まで、全国から多数コンサルティング依頼を受けている。