「ネット銀行の住宅ローンは金利が低いと聞くけれど、PayPay銀行ってどんな銀行なの?」というご相談をいただくことがあります。PayPay銀行は、日本初のインターネット専業銀行として2000年に誕生した「ジャパンネット銀行」が、2021年4月5日に商号変更してできたネット銀行です。新しい銀行が立ち上がったわけではなく、長い実績のある銀行が名前を変えたものなので、その点はご安心ください。

このページでは、地方でお客さまのご相談に乗るFPの視点から、PayPay銀行の住宅ローンの金利・事務手数料・団信・特徴を、2026年6月時点の最新情報に沿ってわかりやすく整理します。金利は時点によって変わりますので、最終的な数字は必ず公式サイトでご確認ください。

【ピックアップ】注目の住宅ローン情報
auじぶん銀行の住宅ローンに関する反応

上記は、2025年4月にSNS「X」に投稿された、auじぶん銀行の住宅ローン利用者による反応です。auじぶん銀行は、これまで“業界最低水準”の低金利を前面に打ち出し、住宅ローンの貸出を拡大してきました。

しかし、2025年以降は周辺の銀行と比べても速いペースで住宅ローン金利が引き上げられており、利用者の間では返済負担の増加に戸惑う声も見られます。金利上昇局面では、これまで低金利で注目されていた銀行ほど、見直し後の金利水準に対する反応が大きくなりやすい点には注意が必要です。

一方で、SBI新生銀行は、比較的金利の引き上げを抑えていることから、相対的な魅力が高まっています。住宅ローンは、借入時の金利だけでなく、金利見直し後の水準や団信、手数料、返済ルールなどを総合的に比較することが大切です。

どの住宅ローンを選ぶ場合でも、各金融機関の最新金利や商品内容を確認しておくことは重要です。注目を集めている住宅ローンについては、金利水準だけでなく、保障内容やキャンペーンの有無もあわせてチェックしておきましょう。

SBI新生銀行の住宅ローン

SBI新生銀行の住宅ローンの最新金利・キャンペーンの確認などはこちら

PayPay銀行とは?ジャパンネット銀行からの商号変更とグループの今

PayPay銀行は、2000年9月に「ジャパンネット銀行」として創業した日本初のネット専業銀行が前身です。2018年にヤフー(現・LINEヤフー)の連結子会社となり、2021年4月に決済アプリ「PayPay」とのブランド統一の一環で「PayPay銀行」へ商号変更しました。PayPayアプリから口座開設や残高確認ができるなど、PayPay経済圏との連携が強みです。

かつて親会社だった「Zホールディングス」は、2023年10月1日にLINE・ヤフーと統合して「LINEヤフー株式会社」になりました。現在のPayPay銀行はLINEヤフーグループの一員で、さらに2024年12月には、PayPay株式会社の子会社とする方針が発表されています。今後もPayPay経済圏の金融サービスの中核として、力を入れていくことが見込まれます。

金融サービスのpaypayブランドへの統一

PayPay銀行の住宅ローンの特徴

PayPay銀行の住宅ローンは、変動金利の低さで長年注目を集めてきたネット銀行の住宅ローンです。申し込みから契約までオンラインで完結でき、来店の必要がないため、地方にお住まいで近くに店舗がない方でも利用しやすいのが特徴です。主なポイントを整理すると次のとおりです。

  • 事務手数料は借入金額の2.20%(税込)の定率型。保証料は不要です。
  • 一般団信(団体信用生命保険)が金利上乗せなしで標準付帯。がん先進医療特約なども用意されています。
  • 借入期間は最長50年まで対応(長期化で月々の返済を抑えやすい一方、総返済額や完済年齢には注意)。
  • ソフトバンクのスマホ等を契約している方向けの「スマホ優遇割」「スマホ/ネット/でんき優遇割」で、変動金利がさらに引き下げられます。
  • 返済口座はPayPay銀行口座に限られます(他行からの定額自動入金サービスは手数料無料で利用可)。
  • 注文住宅の分割実行には対応していないため、その場合はつなぎ融資を別途検討する必要があります。

PayPay銀行の住宅ローン金利(2026年6月時点)

日本銀行の利上げを受けて、PayPay銀行も2026年4月1日に住宅ローンの基準金利を引き上げています。2026年6月時点では、変動金利(新規借入・優遇割なし)は年0.980%が目安です。ここから、ソフトバンクのスマホ等を契約していると「スマホ優遇割」で年0.070%引き下げ、ネット・でんきもまとめた「スマホ/ネット/でんき優遇割」なら年0.130%引き下げとなり、条件が合えばさらに低い金利で利用できます。

変動金利は年2回(4月1日・10月1日)見直されます。金利は今後も動く可能性がありますので、申し込み前に必ずPayPay銀行の公式サイトで最新の適用金利をご確認ください。金利上昇局面では「5年ルール(5年間は返済額を据え置く仕組み)」により、当初は返済額が変わらなくても元金が思うように減らないこともあるため、余裕を持った返済計画が大切です。

PayPay銀行の住宅ローンのメリット・デメリット

FPとしてご相談を受けるときにお伝えしている、PayPay銀行の住宅ローンの長所と注意点を表に整理しました。金利の低さは確かに魅力ですが、ご自身の状況に合うかどうかは総合的に見て判断しましょう。

観点メリット注意したい点
金利変動金利の水準が低く、優遇割でさらに引き下げ可能金利は年2回見直し。今後の上昇余地は要確認
諸費用保証料は不要事務手数料は借入額×2.20%(税込)が必要
団信一般団信を上乗せなしで標準付帯手厚い疾病保障は上乗せ金利が必要な場合あり
手続きオンライン完結で来店不要。地方でも使いやすい対面でじっくり相談したい人には不向き
その他最長50年・PayPay経済圏との連携注文住宅の分割実行は非対応(つなぎ融資が必要)/返済口座はPayPay銀行に限定

PayPay銀行の住宅ローンはこんな人に向いている

ネット銀行ならではの低金利を重視し、オンライン手続きに抵抗がない方、特にソフトバンクのスマホやネット・でんきを利用していて優遇割を受けられる方には、PayPay銀行の住宅ローンは有力な候補になります。借り換えで毎月の負担を軽くしたい方にも向いています。一方で、注文住宅で分割実行が必要な方や、近くの店舗で担当者と顔を合わせて相談しながら進めたい方は、地元の地銀・信用金庫や他のネット銀行とよく比べてから決めると安心です。

店舗とオンラインの両方で相談したい場合は、SBI新生銀行のように、店舗・オンラインの両対応で事務手数料が借入金額の2.20%(税込)の定率型とわかりやすく、団信(一般団信は上乗せ0円、がん団信・全疾病保障付団信なども用意)も充実した選択肢もあります。金利の数字だけでなく、諸費用・団信・手続きのしやすさまで含めて、いくつかの銀行を並べて比較しておくのがおすすめです。

PayPay銀行の住宅ローンに関するよくある質問

Q. PayPay銀行の口座がないと住宅ローンは借りられませんか?

返済はPayPay銀行口座からの引き落としとなるため、利用にあたっては口座が必要です。給与振込口座が他行でも、手数料無料の「定額自動入金サービス」で資金を移動できますので、メインバンクを変えずに利用することも可能です。

Q. 団信や疾病保障はどうなっていますか?

一般団信が金利の上乗せなしで標準付帯し、がん先進医療特約なども用意されています。より手厚い疾病保障を付ける場合は金利の上乗せが必要になることがありますので、保障内容と上乗せコストのバランスを確認しましょう。最新の保障内容は公式サイトでご確認ください。

Q. 注文住宅を建てる場合も使えますか?

PayPay銀行の住宅ローンは、建築中に資金を数回に分けて受け取る「分割実行」には対応していません。注文住宅で着工金・中間金が必要な場合は、つなぎ融資の利用や、分割実行に対応した他の金融機関の検討が必要です。

FPからのワンポイント:金利の低さは大きな魅力ですが、住宅ローンは「金利+事務手数料+団信+手続きのしやすさ」の総合点で選ぶものです。地方では地元の地銀・信用金庫が相談しやすい一方、ネット銀行は金利面で有利なことが多いので、最低でも2〜3行を並べて、毎月の返済額と総返済額をシミュレーションしてから決めましょう。

PayPay銀行の住宅ローン関連記事