2021年10月から住信SBIネット銀行が「スゴ団信」という新しい団信(団体信用生命保険)の取り扱いを開始しました。
スゴ団信とは、長年提供を続けている「病気やケガで働けなくなった時に住宅ローンの残高が0円になる全疾病保障付団信」に加えて、「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」になった時に住宅ローンの残高が半分になる疾病保障が追加でセットできる団信(住宅ローンの残高が0円になる保障もセットできます)です。
3大疾病保障が付いている団信はすでにたくさん存在していますが、スゴ団信の最大の特徴は、「40歳未満の人は金利上乗せなしで利用できる」という点です。
スゴ団信の3大疾病特約(50%保障)を解説
がん(悪性新生物)への保障内容
所定のがん(悪性新生物)と診断確定された場合に、住宅ローンの残高の50%相当が保険金で支払われます。
所定のがんと記載されていますが、具体的には「悪性黒色腫以外の皮膚がん」「上皮内がん」「大腸粘膜内がん」などが保険金の支払い対象のがんに含まれない場合があると説明されています。
急性心筋梗塞への保障内容
急性心筋梗塞を発病し、60日以上所定の状態が継続したと判断された場合と、所定の手術を受けた場合に住宅ローンの残高の50%相当が保険金で支払われます。
所定の状態とは「労働の制限を必要とする状態」です。「労働の制限」とは、軽い家事や軽労働・事務作業はできるがそれ以上の労働が困難である状態です。この状態が60日維持上継続していると意思に診断された場合が保険金の対象となります。
また、所定の手術とは、急性心筋梗塞の治療を目的とした手術で、所定の病院や診療所での受ける必要がありますので、所定の病院・診療所の範囲やエリアについて気になる人は事前に住信SBIネット銀行に確認しておくようにしましょう。
脳卒中への保障内容
脳卒中(脳梗塞・脳出血)を発病し、60日以上所定の状態が継続したと判断された場合と、所定の手術を受けた場合に住宅ローンの残高の50%相当が保険金で支払われます。
所定の状態とは「言語障がい・運動失調・麻痺などの後遺症」です。この状態が60日維持上継続していると意思に診断された場合が保険金の対象となります。
また、所定の手術とは、脳卒中の治療を目的とした手術で、所定の病院や診療所での受ける必要がありますので、所定の病院・診療所の範囲やエリアについて気になる人は事前に住信SBIネット銀行に確認しておくようにしましょう。
スゴ団信はワイド団信にも対応
スゴ団信の取り扱い開始によりワイド団信にも対応を開始しています。住信SBIネット銀行のワイド団信は年0.3%の金利上乗せで健康上の理由で一般団信に加入できない場合に利用できる可能性があるものです。
ネット銀行でも近年ではワイド団信を取り扱う銀行が主流になってきています。
なお、住信SBIネット銀行のワイド団信はSBI生命が保険引き受け会社となっており、健康上の不安がある方の団信対策としてはぜひ申し込みを行いたい住宅ローンです。(他行の住宅ローンと保険引き受け会社が被らないため)
スゴ団信の注意点
- 年齢によって付帯するための費用負担が異なるだけでなく、基本付帯される保障の内容が異なる
- 5000万円以上の借り入れで3大疾病100%保障を付帯する場合に健康診断書などの提出が必要
- 1億円以上の借り入れの場合、3大疾病100%保障はもちろん3大疾病50%保障を付帯する場合に健康診断書の提出が必要
- 住宅ローンを借り入れた後に50%保障を100%保障にしたり、100%保障を50%保障にするなど保障内容の変更は行えない
- 虚偽の告知は当然NG。告知内容を偽ったり、告知に漏れがあると保障が提供されず、保険金が支払われない場合がある。(保険契約を解除される場合もある)
上記のような注意点があります。詳しくはスゴ団信がついた住宅ローンについて詳しく相談できるSBIマネープラザで専門スタッフにしっかりと相談・質問するか、住信SBIネット銀行の住宅ローンコールセンター等に相談するようにしましょう!