SBI新生銀行の住宅ローンには「3大疾病保障」や「8大疾病保障」のような、複数の疾病を保障する団信をセットすることはできません。

その代わり、SBI新生銀行の住宅ローンには事務手数料を55,000円(税込)払うことで利用できる、安心パックという疾病保障を利用することができ、安心パックの中に「安心保障付団信」という団信サービスをセットすることができます。

「安心保障付団信」は3大疾病保障や8大疾病保障を一定程度カバーできる保障内容になっています。

つまり、3大疾病保障や8大疾病保障のようないくつかの病気に限定した保障サービスは無くても、幅広く包括的な保障で将来の病気やケガに備えることができるようになっている、ということです。

なお、SBI新生銀行では2022年3月からがん保障特約の取り扱いを開始しており、年0.1%の金利上乗せを支払うことで住宅ローン残高の100%を保障されます。

3大疾病とは?

3大疾病は、日本人の死因のトップ3である「がん・心疾患・脳血管疾患」の病気のことを言います。

がん(悪性新生物)

3大疾病の中でも最も疾患率が高いのが”がん”です。

人間の体は様々な細胞が集まってできていて、それらの細胞は、ルールを守って修復や増殖します。例えば、心臓を構成している細胞は、心臓の働きを活性化させ、邪魔しないように活動したり細胞が入れ替わったりしています。

がんとはルールを無視する細胞のことで、がん細胞がルールを無視して増殖して周りにある細胞組織や臓器を破壊して、最終的に命まで落とすことになります。

こちらは先ほども触れましたが、SBI新生銀行ではがん保障特約の取り扱いを行っていますので、がんに対する備えは万全を期すことができます。

SBI新生銀行のがん保障特約付き団信


心疾患

血液を運ぶポンプの役割を果たしている心臓の病気も3大疾病の1つです。心疾患の中でも心筋梗塞を三大疾病と定義することもあります。心臓が活動できなるなるような状態になる、心筋梗塞や狭心症が心疾患の代表です。心臓弁膜症、不整脈なども心疾患の一種です。


脳血管疾患(脳卒中)

最後が脳卒中です。脳卒中は大きく、脳内の血管が破れて出血する「脳出血」と、脳内の血管が詰まって血液がいきわたらなくなる「脳梗塞」に分かれています。

また、「脳出血」は「脳内出血」と脳を覆う膜の隙間で出血する「くも膜下出血」で構成されています。

8大疾病とは?

8大疾病とは、前述した3大疾病に加えて、高血圧・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎の5つの慢性疾患を指します。

5つの慢性疾患に関する説明は割愛しますが、これらの慢性疾患は、軽度なものであれば誰でもかかる病気(症状)と思って良いでしょう。

ただし、症状が重くなると回復が見込めなかったり、複合的に様々な病気に繋がったりして、大変危険な病気です。例えば、高血圧や糖尿病は脳卒中の原因にもなります。

SBI新生銀行の安心保障付団信とは?

SBI新生銀行では上記の3大疾病・8大疾病に特化した保障サービスはありませんが、「理由と問わずに所定の介護状態になった時に備える」安心保障付団信というサービスを提供しています。

SBI新生銀行の公式サイトにわかりやすい動画が用意されていましたので、まずはこの動画をご覧になってください。(できるだけ音声付で視聴するようにしてください)

安心保障付団信で3大疾病・8大疾病に対応できる?

 

SBI新生銀行の安心保障付き団信は「3大疾病・8大疾病に対応している」と言えば対応していますし、対応していないと言えば対応していません。

以下は、安心保障付団信がカバーする「要介護状態」の原因の構成割合のデータですが、脳卒中や心臓病糖尿病がんなどが原因で要介護状態になっている人がいることがわかります。

SBI新生銀行の安心保障付団信の参考データ

まとめ

このようにSBI新生銀行の住宅ローンは、3大疾病や8大疾病に直接的には対応していませんが、「要介護状態」を保障することで、重度の3大疾病や8大疾病に部分的に対応しています。

保障(保険)は、保障内容と保険料(負担)のバランスが重要で、かつ、考え方は人により異なりますので、SBI新生銀行の住宅ローンの保障内容がご自身の考え方に合致するかによって判断すると良いでしょう。

なお、安心保障付団信(安心パック)は、55,000円(税込)の事務手数料を最初に払うだけで、その後の費用負担はありませんので、費用負担は非常に少ないので、「もっと手厚い保障を付けたいのか?」と観点で考えるようにしましょう。