「SBI新生銀行の住宅ローンには、3大疾病保障や8大疾病保障は付けられますか?」——FPとしてご相談を受ける中で、よくいただくご質問です。

結論からお伝えすると、SBI新生銀行の住宅ローンには「3大疾病保障」「8大疾病保障」という名称の専用プランはありません。その代わり、2026年3月から「全疾病保障付団信」が金利上乗せなし(0円)で選べるようになり、8大疾病を含むすべての病気・ケガによる就業不能状態に幅広く備えられるようになっています。

また、がんへの備えを重視したい方には、年0.100%の金利上乗せで、所定のがんと診断された時点で住宅ローン残高の100%が保障される「ガン団信」も用意されています(お借り入れ時満50歳未満の方が対象)。

つまり、「3大疾病」「8大疾病」というくくりの限定的な保障はなくても、より包括的な保障で将来の病気やケガに備えられる仕組みになっている、ということです。このページで詳しく見ていきましょう。

※かつて無料でセットされていた「安心保障付団信(団体信用介護保障保険)」は、現在は新規のお申し込みを終了しています(後述)。


<SBIハイパー預金開設者限定>住宅ローン金利優遇プログラムに注目!

SBI新生銀行の住宅ローン

SBI新生銀行は、SBI証券の口座と連動できる「SBIハイパー預金」の口座を開設するだけで「パワースマート住宅ローン(変動金利・半年型)」が年0.09%引き下げられるプログラムを実施しています。SBI証券で株などの取引きを行う必要は無く、口座を開設するだけで住宅ローンの金利が優遇されるので、積極的に利用すると良いでしょう。

住宅ローン検討中の人は、SBI新生銀行の住宅ローンの最新情報を確認しておくようにしましょう。


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3大疾病とは?

3大疾病は、日本人の死因の上位を占める「がん・心疾患・脳血管疾患」の病気のことを言います。

がん(悪性新生物)

3大疾病の中でも最も疾患率が高いのが”がん”です。

人間の体は様々な細胞が集まってできていて、それらの細胞は、ルールを守って修復や増殖します。例えば、心臓を構成している細胞は、心臓の働きを活性化させ、邪魔しないように活動したり細胞が入れ替わったりしています。

がんとはルールを無視する細胞のことで、がん細胞がルールを無視して増殖して周りにある細胞組織や臓器を破壊して、最終的に命まで落とすことになります。

SBI新生銀行では「ガン団信」の取り扱いがありますので、がんに対する備えを手厚くすることができます(詳しくは後述します)。


心疾患

血液を運ぶポンプの役割を果たしている心臓の病気も3大疾病の1つです。心疾患の中でも心筋梗塞を三大疾病と定義することもあります。心臓が活動できなくなるような状態になる、心筋梗塞や狭心症が心疾患の代表です。心臓弁膜症、不整脈なども心疾患の一種です。


脳血管疾患(脳卒中)

最後が脳卒中です。脳卒中は大きく、脳内の血管が破れて出血する「脳出血」と、脳内の血管が詰まって血液がいきわたらなくなる「脳梗塞」に分かれています。

また、「脳出血」は「脳内出血」と脳を覆う膜の隙間で出血する「くも膜下出血」で構成されています。

8大疾病とは?

8大疾病とは、前述した3大疾病に加えて、高血圧(高血圧症)・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎の5つの慢性疾患を指します。

5つの慢性疾患に関する説明は割愛しますが、これらの慢性疾患は、軽度なものであれば誰でもかかる病気(症状)と思って良いでしょう。

ただし、症状が重くなると回復が見込めなかったり、複合的に様々な病気に繋がったりして、大変危険な病気です。例えば、高血圧や糖尿病は脳卒中の原因にもなります。

SBI新生銀行で現在選べる団信ラインアップ

SBI新生銀行の住宅ローンでは、2026年7月時点で次の3つの団信プランから1つを選んでお申し込みします(複数の団信の併用はできません)。

保障プラン金利上乗せ主な保障内容・加入年齢
一般団信なし死亡・所定の高度障害でローン残高が0円に。加入年齢20〜65歳(完済時80歳未満)
全疾病保障付団信なし(0円)死亡・高度障害に加え、8大疾病を含むすべての病気・ケガによる就業不能を保障。加入年齢20〜49歳(完済時80歳未満)
ガン団信年0.100%所定のがんと診断確定でローン残高の100%を保障。加入年齢20〜49歳(完済時80歳未満)

保証料や一部繰上返済手数料が0円という諸費用面の分かりやすさに加えて、上乗せ金利なしで全疾病保障まで付けられるのは、SBI新生銀行の住宅ローンの大きな魅力と言えます。

全疾病保障付団信で3大疾病・8大疾病にどこまで備えられる?

2026年3月2日から取り扱いが始まった「全疾病保障付団信」(引受:SBI生命保険)は、名前のとおり特定の病気に限定せず、すべての病気やケガによる就業不能状態を保障の対象とします。ここで言う8疾病とは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎、つまり一般に「8大疾病」と呼ばれる病気です。

保障は大きく2段階に分かれています。

  • 月々の返済への保障(就業不能保険金):病気やケガの治療のため入院、または医師の指示による自宅療養で働けない状態が続き返済日が到来した場合、その月の返済額が保険金でカバーされます(1回の就業不能状態につき8疾病なら最大12回、それ以外の病気・ケガは最大21回、ローン期間中通算36回まで)。
  • ローン残高への保障(債務繰上返済支援保険金):所定の就業不能状態が所定の期間を超えて続いた場合、その時点の住宅ローン残高の100%が保険金で返済されます。

このほか、余命6ヵ月以内と判断された場合のリビングニーズ特約、重度のがんと判断された場合の重度がん保険金前払特約も付いています。

つまり、「3大疾病保障」「8大疾病保障」という名称ではないものの、3大疾病・8大疾病で働けなくなった場合はもちろん、それ以外の病気やケガまでカバー範囲が広いのがSBI新生銀行の全疾病保障付団信の特徴です。

加入前に知っておきたい注意点

FPの視点から、あわせて確認しておきたい注意点もお伝えします。

  • 住宅ローン実行日から90日間は待機期間となり、この間に就業不能状態になった場合は原因を問わず支払い対象外です。
  • 8疾病以外の病気やケガの場合、就業不能状態となってから最初の3ヵ月間は免責期間があります。
  • 精神障害、正常な妊娠・出産、医学的他覚所見のないむちうち症・腰痛などは対象外です。また、上皮内がん・大腸の粘膜内がん等は悪性新生物に含まれません。
  • 加入年齢は20〜49歳(完済時80歳未満)のため、50歳以上の方は全疾病保障付団信・ガン団信は選べず、一般団信(20〜65歳)での加入となります。

詳細な支払条件は、SBI新生銀行公式サイトの商品説明書・被保険者のしおりで必ずご確認ください。

以前の「安心保障付団信(介護保障)」は新規申込終了

SBI新生銀行では以前、「理由を問わず所定の要介護状態になった場合」に備える団体信用介護保障保険(安心保障付団信)が無料でセットされており、当記事でも3大疾病・8大疾病を部分的にカバーする保障としてご紹介していました。

この安心保障付団信は、現在は新規のお申し込みを終了しています(公式サイトで告知)。現在選べるのは前述の一般団信・全疾病保障付団信・ガン団信の3プランです。介護保障を重視したい方は、他行の介護保障付き団信や民間の介護保険との比較も含めて検討すると良いでしょう。

よくあるご質問(FAQ)

Q. がんの保障を最優先したい場合はどちらを選べば良いですか?

A. がんへの備えを最優先するなら、所定のがんと診断確定された時点でローン残高の100%が保障される「ガン団信」(年0.100%上乗せ)が候補になります。一方、全疾病保障付団信は上乗せ0円で、がんを含む8大疾病やその他の病気・ケガによる「働けない状態」を保障するもので、保障が発動する条件が異なります。「診断された時点で残高0円になる安心」を取るか、「上乗せなしで幅広くカバー」を取るかで選び方が変わります。なお、ガン団信と全疾病保障付団信は併用できません。

Q. 医療保険やがん保険に入っていれば団信の上乗せは不要ですか?

A. 役割が異なります。医療保険・がん保険は治療費や入院費をカバーするもので、住宅ローンの返済そのものは保障されません。団信の疾病保障は「返済」を守る仕組みなので、すでに加入している保険の保障内容と重なりや不足を確認したうえで判断しましょう。このあたりの整理は、FPに家計全体を見てもらいながら考えるのがおすすめです。

まとめ

SBI新生銀行の住宅ローンには「3大疾病保障」「8大疾病保障」という名称のプランはありませんが、上乗せ金利0円の全疾病保障付団信で、8大疾病を含むすべての病気・ケガによる就業不能に備えられる体制になっています。がん保障を手厚くしたい方には年0.100%上乗せのガン団信もあります。

保障(保険)は、保障内容と負担のバランスが重要で、かつ、考え方は人により異なります。ご自身の年齢・健康状態・すでに加入している保険との重なりを踏まえて、SBI新生銀行の保障内容がご自身の考え方に合うかどうかで判断すると良いでしょう。最新の保障内容・加入条件は公式サイトでご確認ください。