ソニー銀行は日本で最初にインターネット申込ができる住宅ローンの取り扱いを開始したインターネット銀行です。

ソニー銀行が住宅ローンの提供を開始したのは今から20年以上前で、そのころはまだネット銀行が登場したばかりの時代です。ソニー銀行の住宅ローンは、当時の住宅ローン業界の常識にとらわれない商品性ですぐに人気を集めました。

2025年8月に発表されたオリコン顧客満足度®調査の住宅ローンランキングでは、ソニー銀行が総合で第1位(2年ぶり12度目)を獲得し、「ネット銀行」部門でも3年連続の第1位となりました。現在でも人気と満足度を兼ね備えた住宅ローンとして存在感を維持しています。

ソニー銀行では、当時の日本の住宅ローン業界で当たり前とされていた保証料を不要にしたり、一部繰り上げ返済手数料も無料としました。借り入れ中の金利タイプの変更を気軽にできるようにしたのもソニー銀行ですし、今のネット銀行の住宅ローンの基礎を作り上げてきた部分があります。

住宅ローンの商品性の改善は今でも続いていて、がん団信50(がん50%保障)を無料で利用できるようにしたほか、2026年5月には融資期間を最長50年へ延長し、融資金額の上限を3億円へ拡大するなど、商品の魅力を高め続けています。

今回の記事では、そんなソニー銀行の住宅ローンのメリットについて、地方で家計のご相談を受けるFPの視点から解説していきたいと思います。

住宅ローン金利の動向について整理

日本の長期金利は、バブルの崩壊とともに急激に低下し、その後、何年も低い金利が続いていたのですが、2016年の日銀によるマイナス金利政策導入後にさらに低下しました。

2022年ごろからはアメリカを中心とした世界的な金利上昇の影響で日本にも上昇圧力が強まり、日銀は2024年3月にマイナス金利政策を解除、その後も段階的に利上げを進めてきました。2026年6月には政策金利を1.0%程度(約31年ぶりの高水準)まで引き上げており、いよいよ「金利のある時代」に入っています。2026年7月31日の金融政策決定会合では政策金利は1.0%程度で据え置かれましたが、2026年8月31日には長期金利が一時2.950%とおよそ30年ぶりの高水準を付け、9月適用分では三菱UFJ銀行と三井住友銀行が変動金利の最優遇金利を0.250%引き上げるなど、金利が動く流れが続いています(2026年9月1日時点)。ただし歴史的に見れば日本の住宅ローン金利は依然として低い水準にあり、特に変動金利はこの数年で各行の引き下げ競争が進んできました。最新の適用金利は各行公式サイトでご確認ください。

住宅ローンには様々な金利タイプがありますが、低金利が長く続く中で多くの方に選ばれてきたのは変動金利の住宅ローンです。住宅金融支援機構の調査でもわかるように、今、選ばれている金利は圧倒的に変動金利です。

同様の調査結果はソニー銀行からも発表されており、2024年11月に発表されたデータでは、ソニー銀行の住宅ローンを新規で借りる方の97%が変動金利を選択しており、圧倒的な人気となっています(2024年11月時点)。

ソニー銀行の住宅ローンの「住宅ローンの利用動向調査(2023年度)」

ソニー銀行の住宅ローンの利用動向

日本銀行が2016年にマイナス金利政策の導入を決定した時は、2年程度で物価上昇を2%で安定させてから金融政策を平常化させていく計画でしたが実現には至らず、異例の金融緩和政策が長く継続されてきました。

2020年、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い経済が混乱しました。この混乱への対応として各国が大規模な金融緩和や財政支出を行った結果、世界的なインフレが進行し、金利が上昇する局面が見られました。この流れを受け、日本銀行も2024年3月にマイナス金利政策を解除し、その後は政策金利の引き上げを段階的に実施、2026年6月には政策金利を1.0%程度へ引き上げるなど、金融政策の方針転換を進めています(2026年6月時点)。

長期金利の推移

次に参考までに、長期金利のこれまでの推移を見てみましょう。YCC(長短金利操作)の修正やマイナス金利政策の解除を経て、長期金利は上昇傾向にあります。フラット35などの固定金利は長期金利に連動するため、近年は固定金利が上がりやすい局面が続いています(下のグラフは過去の推移です。最新の金利水準は各行公式でご確認ください)。

長期金利の過去5年の動向と推移

引用;Investing

ソニー銀行の住宅ローンへの借り換えのメリット

まず、ソニー銀行の住宅ローンのメリットをチェックしていきたいと思います。細かなソニー銀行の特徴をあげだすとキリがないので、当サイトで特に注目している点を解説していきます。

事務手数料が44,000円(税込)と格安

ソニー銀行の「住宅ローン」(通常タイプ)の融資事務手数料は44,000円(税込)で、保証料は無料です。ネット銀行では借入金額の2.20%(税込)といった定率型の事務手数料が主流になっているなかで、定額でこの安さは貴重な存在です。なお、「保証料0円で諸費用の見通しが立てやすい」という方向性はSBI新生銀行も同様で(同行の事務手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率型。保証料・一部繰上返済手数料は0円)、諸費用の分かりやすさを重視する方には比較候補になります。

一方で、変動金利や10年固定金利の金利が低い変動セレクト、固定セレクトという商品も提供していて、それらの事務手数料は2.20%(税込)です。ちなみに変動セレクト住宅ローンの変動金利は、新規・借り換えとも年1.347%です(2026年8月適用金利・公式サイトにて確認。優遇条件により異なります。最新の適用金利はソニー銀行公式サイトでご確認ください)。

融資事務手数料を抑えるのか、金利を抑えるのかという選択肢を持てるのがソニー銀行の特徴で、事務手数料だけ考えると、仮に3,000万円の借り換えであれば、変動セレクト・固定セレクトでは660,000円(税込)、住宅ローンでは44,000円(税込)と60万円以上の差がありますが、金利が低いので30年返済・35年返済では総返済額が逆転することも多くあります。

ソニー銀行の住宅ローンの商品ごとの融資事務手数料の比較

金利タイプの変更がいつでも可能

ソニー銀行の住宅ローンではオンライン上(MONEYKit)で金利タイプの変更が無料で可能です。(※固定金利適用期間中の場合の金利タイプ変更にはソニー銀行所定の手数料がかかる場合があります)

変動から固定、固定から変動といった金利タイプの切り替えが、銀行の店舗を訪問したりコールセンターに電話することなく、オンラインでカンタンに行えるのはうれしい限りです。

2026年6月に日銀が政策金利を1.0%程度へ引き上げ、2026年9月には大手行の一部が変動金利の最優遇金利を引き上げるなど、金利が実際に動く時代になっています。住宅ローン完済までの数十年という長い期間でみると金利がさらに上昇する可能性は十分にありますので、思いついたタイミングでいつでもオンラインで変動金利から固定金利に切り替えられるのは、大きな安心と言えます。

電子契約に対応しているので収入印紙代が節約できる

ソニー銀行の住宅ローンは契約書を紙ではなく電子契約とすることが可能なので、本来であれば紙の契約書に貼る必要のある収入印紙が不要となります。

5,000万円の住宅ローンを組む場合に必要となる収入印紙は6万円。ソニー銀行の電子契約を使うことで浮いた6万円で、家族でちょっと贅沢な外食をすることもできますね。

融資期間は最長50年・融資金額は上限3億円に拡大(2026年5月〜)

ソニー銀行は2026年5月11日の申込分から、住宅ローンの融資期間を従来の最長35年から最長50年へ延長し、融資金額の上限も2億円から3億円に拡大しました(対象は「住宅ローン」「変動セレクト住宅ローン」「固定セレクト住宅ローン」の3商品)。ただし、融資期間が35年を超える場合は金利が年0.200%上乗せになります。

月々の返済額を抑えたい方や、若い世代で長期の返済計画を立てたい方には選択肢が広がった一方、期間を延ばすほど支払う利息の総額は増えます。FPとしては、「定年後まで返済が続かないか」「繰り上げ返済の計画とセットで無理がないか」を確認したうえで検討されることをおすすめします。

がん団信100(がん100%保障)は保障が充実

ソニー銀行の住宅ローンで特に注目したいのが、がん団信100。いわゆるがん100%保障の団信です。

ソニー銀行のがん団信100は、がんと診断されるだけで住宅ローン残高がゼロになる保障を、わずか年0.1%の金利上乗せという住宅ローン業界でも割安なコストで提供しています。

このため、ソニー銀行への住宅ローン借り換えで住宅ローン金利を下げるだけではなく、がんへの備えも同時に充実させるという2つのメリットを手にすることも可能です。

メガバンクやネット銀行の、がんと診断された時に住宅ローンの残高が0円になる保障と、ソニー銀行のがん団信100利用時の金利上乗せ幅を比較すると、ソニー銀行の住宅ローンの負担率の低さがわかります。

銀行名金利上乗せ幅
ソニー銀行年0.10%
みずほ銀行年0.20%
auじぶん銀行年0.05%※1

※2024年12月時点。当サイト調べ。最新の上乗せ幅・条件は各行公式サイトでご確認ください。

※1 満50歳までの方が加入可能。

同じようながんに対する疾病保障を利用しようとするとほとんどの銀行で年0.20%の金利上乗せが必要になるので、ソニー銀行の費用負担の小ささは業界内でもかなり目立つ存在です。

ソニー銀行のがん保障の注目点は、がん診断で住宅ローン残高がゼロとなる部分だけではありません。がんと診断されると100万円の給付金がある点が大きな特徴です。他のネット銀行でもがん保障の取扱はありますが、こうした診断給付金まで付くのはソニー銀行ならではの手厚さです。

また、2020年8月1日以降の契約にはがん先進医療給付金が通算で1,000万円分まで付帯される保障内容の拡充も行われています。

住宅ローンのがん保障は、「がんになった時の経済負担を減らす」という意味では非常に大きな効果がありますが、「がんと闘っていく」という観点でのサポートの弱さが弱点でした。しかし「がん先進医療給付金が追加付帯される」ことで、ソニー銀行のがん保障は通常のがん保険のように「がんと闘っていく」という観点でのサポートが充実し、安心感が高まるのはもちろん、状況によってはがん保険を見直すこともできるようになりました。

※ソニー銀行のがん団信100には通院・入院に対する保障は付帯していないので、入院に備えたい場合は、がん保険か医療保険・共済などの活用がおすすめです。

先進医療給付金とは?

先進医療給付金とは、公的な健康保険の対象外となっている高度な医療技術を用いた治療法や技術で、厚生労働大臣から有効性や安全性について承認を得ている治療方法に関する給付です。高度な医療で治療効果は大きいとされていますが、治療費が自費で、かつ高額になりがちです。

生命保険文化センターの調べでは、がん治療の先進医療にかかる平均額は約75万円(下記画像のオレンジ枠より計算※2018年7月からの1年間の実績)となっており、平均でこの金額なので、数百万円もの費用がかかることもあります。がんと診断されて治療に先進医療が有効と判断された時に、先進医療費に頭を悩ますのは誰しもが避けたいことだと思います。

ソニー銀行のがん団信100には、この先進医療が1回あたり最高500万円(通算1,000万円)まで保障されます。

がんの先進医療
ソニー銀行のがん団信100

がん団信50は無料付帯

がんへの備えは実現したいけど、わざわざ保険料(金利上乗せ)を払いたくないという場合には、ソニー銀行の住宅ローンには、がんと診断された際に住宅ローン残高の50%が保険金で賄われる「がん団信50」が無料で付帯されます(がん保障特約付き団信を利用できるのは、加入時の年齢が満50歳未満の方です)。

AI審査で最短60分で借り換えの審査結果回答

ソニー銀行では、2018年5月に住宅ローン仮審査にAIを導入したことで、仮審査の結果回答が最短60分で得られるようになっています。

住宅ローンの借り換えの審査が通る可能性があるのか、このスピード感で知ることができるのは、気軽に申し込んで可能性を確認しやすいのでメリットの1つと言えます。

ソニー銀行では仮審査に必要な入力は15~30分程度で完了することができるようになっていますので、仮審査を行ってみようと思ってから最短で90分程度で結果が分かる可能性があります。

ソニー銀行の住宅ローンのAI仮審査

FPによくいただくご相談(FAQ)

Q. 地方在住でもソニー銀行の住宅ローンは使えますか?

はい。ソニー銀行はネット銀行なので、徳島など地方にお住まいでも全国どこからでもお申し込みいただけます。来店せずオンラインで手続きが完結し、平日の仕事帰りや土日でも進めやすいのは、地元の地銀・信用金庫の窓口にはない使い勝手です。一方で、対面でじっくり相談したい場合や、つなぎ融資・土地先行など個別の事情がある場合は、地元金融機関の窓口が向くこともあります。FPとしては「ネット銀行と地元金融機関を一度両方見比べてみる」ことをおすすめしています。

Q. 変動金利と固定金利、いまはどちらを選ぶ人が多いですか?

ソニー銀行の調査では、新規利用者の約97%が変動金利を選んでいます(2024年11月時点)。長く低金利が続いてきた背景がありますが、2026年6月に日銀が政策金利を1.0%程度へ引き上げるなど、今後は金利が上がる可能性も意識される局面です。ソニー銀行はオンラインでいつでも金利タイプを変更できるため、「まずは変動で、状況を見ながら固定へ」という柔軟な備えがしやすいのも特徴です。どちらが正解と一概には言えませんので、毎月の返済額と「金利が上がっても家計が耐えられるか」をセットで考えてみてください。

Q. がん団信は付けたほうがよいですか?

ご家族構成や、すでに加入している保険によります。すでに手厚いがん保険がある方は無料の「がん団信50」で十分なこともありますし、保険を整理したい方は0.1%上乗せの「がん団信100」に一本化する考え方もあります。FPとしては、いま加入中の保険と保障が重複していないかを一度確認したうえで判断されることをおすすめします。住宅ローンの団信は途中からの付け外しが難しいので、契約時にしっかり検討しておきたいポイントです。

まとめ

ソニー銀行の住宅ローンは金利の低さも魅力ですが、それ以外にも疾病保障の充実や返済のしやすさなど、完済まで安心して利用できる住宅ローンに仕上がっていることが最大の魅力です。

今回注目した”がん団信100”を少ない費用負担で提供している点も魅力の1つですし、それ以外にも、健康上の理由で一般団信に加入できない方向けに加入条件を緩和したワイド団信も、比較的小さな費用負担で提供しています。

住宅ローンの借り換えを検討している人にも、新規で借り入れ先を探している人にも、ソニー銀行の住宅ローンは選択肢の1つとしておすすめしたい住宅ローンです。地方にお住まいの方は、地元の地銀・信用金庫と一度見比べたうえで、ご自身の家計に合うかどうかを確かめてみてください。

がん100%保障の評判・実体験

ソニー銀行の公式サイトから、実際にがん100%保障の保障を受けた方のインタビューを引用しています。