ソニー銀行は日本で初めてインターネット上で住宅ローンの取り扱いを開始したインターネット銀行です。

ソニー銀行が住宅ローンの提供を開始したのは今から20年以上前で、まだネット銀行が登場したばかりの時代です。ソニー銀行の住宅ローンは、当時の住宅ローン業界の常識をとらわれない商品性ですぐに人気を集めました。

また、2024年8月に発表されたオリコンの住宅ローンカテゴリのランキングでも顧客満足度で1位を獲得しており、現在でも人気と満足度を備えた住宅ローンとして存在感を維持しています。

ソニー銀行では、当時、日本の住宅ローン業界で当たり前とされていた保証料を不要にしたり、一部繰り上げ返済手数料も無料としました。借り入れ中の金利タイプの変更を気軽にできるようにしたのもソニー銀行ですし、今のネット銀行の住宅ローンの基礎を作り上げてきた部分があります。

住宅ローンの商品性の改善は今でも続いていて、50%がん団信を無料で利用できるようにしたり、変動フォーカスの金利引き下げ幅を大幅に拡大する取り組みをスタートするなど魅力を高めています。

今回の記事では、そんなソニー銀行の住宅ローンのメリットについて解説したいと思います。

ソニー銀行の住宅ローンの公式サイトはこちら

住宅ローン金利の動向について整理

日本の長期金利は、バブルの崩壊とともに急激に低下し、その後、何年も低い金利が続いていたのですが、2016年の日銀によるマイナス金利政策導入後にさらに低下しました。

2022年に入ってから、アメリカを中心とした世界的な金利上昇の影響を受けて上昇圧力が強まっていますが、歴史的に見れば日本の住宅ローン金利はまだまだ低金利といってよい状況です。特に変動金利についてはこの数年でドンドン金利引き下げ競争が激化していました。

住宅ローンには様々な金利タイプがありますが、低金利が長引いて、将来的にも上昇が見込みにくい場合に最もメリットがあるのは変動金利の住宅ローンです。住宅金融支援機構の調査でもわかるように、今、選ばれている金利は圧倒的に変動金利です。

同様の調査結果はソニー銀行からも発表されており、2024年11月に発表されたデータですはソニー銀行の住宅ローンを新規で借りる方の97%の方が変動金利を選択しており、圧倒的な人気となっています。

ソニー銀行の住宅ローンの「住宅ローンの利用動向調査(2023年度)」

ソニー銀行の住宅ローンの利用動向

日本銀行が2016年にマイナス政策導入を決定した時は、2年程度で物価上昇を2%で安定させてから、金融政策を平常化させていくような計画でしたが実現には至らず異例の金融緩和政策が継続実施されていました。

2020年の新型コロナウイルスによる経済の混乱が発生。この混乱に対する大規模な金融緩和や財政支出により世界的なインフレおよび金利高となっており、日銀もYCC政策の修正などに迫られています。

2024年10月に多くの銀行で変動金利の引き上げがありましたが、引き続き短期金利が低く抑えられた場合に、変動金利タイプの住宅ローンの金利は上昇しにくいため、上昇する固定金利タイプとの金利差が広がることで、さらに変動金利タイプを選択する人が増えることが予想されます。

長期金利の推移

次に参考までに過去5年間の長期金利の推移を見てみましょう。YCC修正を経て長期金利が上昇傾向にありますが、金利上昇は抑えられている状況がわかりますね。

長期金利の過去5年の動向と推移

引用;Investing

ソニー銀行の住宅ローンへの借り換えのメリット

まず、ソニー銀行の住宅ローンのメリットをチェックしていきたいと思います。細かなソニー銀行の特徴をあげだすとキリがないので、当サイトで特に注目している点を解説していきます。

事務手数料が44,000円(税込)と格安

ソニー銀行の住宅ローンの融資事務手数料は44,000円(税込)で保証料が無料です。事務手数料か保証料のどちらかが安い銀行はたくさんありますが、両方安いのはソニー銀行とSBI新生銀行ぐらいです。

一方で、変動金利や10年固定金利の金利が低い変動セレクト、固定セレクトという商品も提供していて、それらの事務手数料は2.20%(税込)です。

融資事務手数料を抑えるのか、金利を抑えるのかという選択肢を持てるのがソニー銀行の特徴で、事務手数料だけ考えると、仮に3,000万円の借り換えであれば、変動セレクト・固定セレクトでは660,000円(税込)、住宅ローンでは44,000円(税込)と60万円以上の差がありますが、金利が低いので30年返済・35年返済では総返済額が逆転することも多くあります。

ソニーー銀行の住宅ローンの商品ごとの融資事務手数料の比較

金利タイプの変更がいつでも可能

ソニー銀行の住宅ローンではオンライン上(MONEYKit)で金利タイプの変更が無料で可能です。(※固定金利適用期間中の場合の金利タイプ変更にはソニー銀行所定の手数料がかかる場合があります)

変動から固定、固定から変動といった金利タイプの切り替えが銀行の店舗を訪問したり、コールセンターに電話することなく、オンラインでカンタンに行えるのはうれしい限りです。

政府日銀の金融緩和政策により長期金利が急激に上昇することがないと思われますが、住宅ローン完済までの数十年という長い期間でみると金利が上昇する可能性はありますので、思いついたタイミングでいつでもオンラインで変動金利から固定金利に切り替えられるのは大きな安心と言えます。

電子契約に対応しているので収入印紙代が節約できる

ソニー銀行の住宅ローンは契約書を紙ではなく、電子契約とすることが可能なので、本来であれば紙の契約書に貼る必要のある収入印紙が不要となります。

5000万円の住宅ローンを組む場合に必要となる収入印紙は6万円、ソニー銀行の電子契約を使うことで浮いた6万円で家族でちょっと贅沢な外食をすることができますね。

がん団信100(がん100%保障)は保障が充実

ソニー銀行の住宅ローンで特に注目したいのが、がん団信100。いわゆるがん100%保障の団信です。

ソニー銀行のがん団信100はがんと診断されるだけで住宅ローン残高がゼロになる保障をわずか年0.1%の金利上乗せという住宅ローン業界最安値のコストを提供しています。

このため、ソニー銀行への住宅ローン借り換えで住宅ローン金利を下げるだけではなく、がんへの備えも同時に充実させるという2つのメリットを手にすることも可能です。

メガバンクやネット銀行のがんと診断された時に住宅ローンの残高が0円になる保障とソニー銀行のがん団信100利用時の金利上乗せ幅を比較するとソニー銀行の住宅ローンの負担率の低さが判ります。

銀行名金利上乗せ幅
ソニー銀行年0.10%
みずほ銀行年0.20%
auじぶん銀行年0.05%※1

※2024年11月時点。当サイト調べ。

※1 満50歳までの方が加入可能。

同じようながんに対する疾病保障を利用しようとするとほとんどの銀行で年0.20%の金利上乗せが必要になるので、ソニー銀行の費用負担は業界内でもかなり目立つ存在です。

ソニー銀行のがん保障の注目点はがん診断で住宅ローン残高がゼロとなる、部分だけではありません。がんと診断されると100万円の給付金がある点が大きな特徴です。他のネット銀行でもがん保障の取扱はありますが、給付金があるのはソニー銀行だけです。

また、2020年8月1日以降の契約にはがん先進医療給付金が通算で1,000万円分まで付帯される保障内容の拡充も行われています。

住宅ローンのがん保障は、「がんになった時の経済負担を減らす」という意味では非常に大きな効果がありますが、「がんと闘っていく」という観点でのサポートの弱さが弱点でしたが、「がん先進医療給付金が追加付帯される」ことで、ソニー銀行のがん保障は通常のがん保険のように「がんと闘っていく」という観点でのサポートが充実し、安心感が高まるのはもちろん、状況によっては、がん保険を見直すこともできるようになりました。

※ソニー銀行のがん団信100には通院・入院に対する保障は付帯していないので、入院に備えたい場合は、がん保険か医療保険・共済などの活用がおすすめです。

先進医療給付金とは?

先進医療給付金とは、公的な健康保険の対象外となっている高度な医療技術を用いた治療法や技術で、厚生労働大臣から有効性や安全性について承認を得ている治療方法を言います。ただ、高度な医療で治療効果は大きいとされていますが治療費が自費で、かつ、高額になりがちです。

生命保険文化センターの調べではがん治療の先進医療にかかる平均額は約75万円(下記画像のオレンジ枠より計算※2018年7月からの1年間の実績)となっており、平均でこの金額なので数百万円もの費用がかかることもあります。がんと診断されて治療に先進医療が有効と判断された時に、先進医療費に頭を悩ますのは誰しもが避けたいことだと思います。

ソニー銀行のがん団信100には、この先進医療が1回辺り最高500万円(通算1,000万円)まで保障されます。

がんの先進医療
ソニー銀行のがん団信100

がん団信50は無料付帯

がんへの備えは実現したいけど、わざわざ保険料(金利上乗せ)を払いたくないという場合には、ソニー銀行の住宅ローンにはがんと診断された際に住宅ローン残高の50%が保険金で賄われる「がん団信50」が無料で付帯されます。

AI審査で最短60分で借り換えの審査結果回答

ソニー銀行では、2018年5月に住宅ローン仮審査にAIを導入したことで、仮審査の結果回答が最短60分で得られるようになっています。

住宅ローンの借り換えの審査が通る可能性があるのか、このスピード感で知ることができるのは気軽に申し込んで可能性を確認しやすいのでメリットの1つと言えます。

ソニー銀行では仮審査に必要な入力は15~30分程度で完了することができるようになっていますので、仮審査を行ってみようと思ってから最短で90分程度で結果が分かる可能性があります。

ソニー銀行の住宅ローンのAI仮審査

まとめ

ソニー銀行の住宅ローンは金利の低さも魅力ですが、それ以外にも疾病保障の充実や返済のしやすさなど完済まで安心して利用できる住宅ローンに仕上がっていることが最大の魅力です。

今回、注目した”がん団信100”を少ない費用負担で提供しているも魅力の1つですし、それ以外にも、健康上の理由で一般団信に加入できない方向けに加入条件を緩和したワイド団信の費用負担も小さな費用負担で提供しています。

住宅ローンの借り換えを検討している人にも、新規で借り入れ先を探している人にも、ソニー銀行の住宅ローンは選択肢の1つとしておすすめしたい住宅ローンです。

ソニー銀行の住宅ローンの公式サイトはこちら

がん100%保障の評判・実体験

ソニー銀行の公式サイトから、実際にがん100%保障の保障を受けた方のインタビューを引用しています。