ファイナンシャルプランナー相談は意味がある?

Yahoo知恵袋を見ていたら、こんな質問がありました。

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新しく家を建てる計画をしています。

ただ、今私たちの収入やその推移、貯蓄状況、家族構成、などから今設定できる予算が幾らが適切なのかがさっぱりわかりません。

今までは親類や友人や同僚の事例を参考にただ漠然とこれぐらいかなぁ、と考えていましたが、普通に考えればそれら事例の事情はうちとは全然条件や環境が違うから、やっぱり自分たちに合った予算設定でいかなければいけないのではないか、と思い至った次第です。

ですが、どういったところに相談すれば良いか検討もつきません。

ハウスメーカーの営業さんならそういうコンサルティングの手配も何でもやってくれる、ということを聞いたことはありますが、そもそもハウスメーカーで建てないし・・・

こういう場合、銀行に行った方が良いのですか?
それともファイナンシャルプランナーを訪ねるのが良いのでしょうか?

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そうですね〜。
銀行に相談するよりは、ファイナンシャルプランナーに相談した方が少しマシな程度だと思います。

ただし、ファイナンシャルプランナーと言ってもいろんな人がいます。ファイナンシャルプランナーといっても、住宅購入に強い知識や経験を持っているかどうかわかりません。ファイナンシャルプランナーにも得意分野・不得意分野があるためです。

ファイナンシャルプランナーの試験範囲はとても広いです。住宅もありますし、保険や相続、贈与、資産運用などなどです。

そのため、それぞれの分野の知識は広く浅くなりがちです。

ハンバーグからパスタからお子様セットまでたくさんの種類がちょっとずつ用意されています。

何を食べたいかは決まっていないもしくは家族それぞれでバラバラだからというときはファミレスに行けば和洋中に対応しているのである程度納得した食事をとれると思います。

でも、あなたが焼き肉を食べたいと思っていたとします。
そして家族が「焼き肉食べたい」と言う気持ちになっている状態でファミレスには行かないですよね?

当たり前ですが、そんな状況なら焼き肉屋に行くはずです。

あなたは今家を買うという目的がハッキリしている状態ですよね。言い換えれば、「焼き肉食べたい。」と決まっている状態です。

ということは、家を買うことに対して特化したアドバイスをくれるところに相談に行くべきです。

お金のアドバイスを求めるのは
銀行、ハウスメーカー、工務店=×
FP=△(運がよければ○、保険屋FPは×)
住宅専門のFP=○

と、こんな感じです。
ただ、住宅専門のFPというのは数が少ないんですね。

でも、あなたにとって一生に一度の大きな買い物で今後のあなたの家族の人生を左右する買い物ですから、
そこに対して専門的な知識を持って的確なアドバイスが出来る人が必要です。

なぜ銀行やハウスメーカーへの相談は×なのか

少し補足しますね。銀行・ハウスメーカー・工務店を×にしているのは、彼らが悪い人たちだからではなく、立場上「売る側」だからです。銀行の住宅ローン相談会で聞けるのは基本的に「その銀行の商品でいくら借りられるか」であって、「あなたの家計にとっていくらまでなら安全か」ではありません。ハウスメーカーの営業さんが紹介してくれるFPも、建ててもらうことが前提の資金計画になりがちです。

「借りられる額」と「無理なく返せる額」は別物です。徳島のような地方では車の維持費が世帯で月数万円かかるご家庭も多く、都市部の目安をそのまま当てはめると返済がきつくなります。だからこそ、売る側ではない立場で家計全体を見てくれる相談相手が必要なんですね。

無料相談と有料相談の違いも知っておく

FP相談には無料と有料があります。この違いは「誰がFPに報酬を払っているか」です。

無料相談の多くは、保険会社や金融機関からの手数料で運営されています。だから相談者は無料で利用できる一方、相談の出口が保険などの商品提案につながりやすい構造になっています(これが「保険屋FP=×」と書いた理由です。住宅予算の相談に行ったはずが、いつの間にか保険の見直しがメインになっていた…というのはよくある話です)。

一方、有料相談は相談者自身が報酬を払うため、商品販売に頼らない中立的なアドバイスを期待しやすくなります。相談料は1時間あたり5,000円〜10,000円程度が最も多い価格帯です(日本FP協会「相談料の目安」より・2026年7月確認)。数千万円の買い物の失敗を防げるなら、決して高い出費ではないと私は思います。

もちろん無料相談が悪いわけではありません。「無料の理由」を理解したうえで、提案を鵜呑みにせず活用するのであれば、家計の整理やライフプラン表の作成など得られるものは多いですよ。

「住宅に強いFP」を見分ける3つのチェックポイント

では、どうやって住宅に強いFPを見つけるか。FPとしてよくいただくご相談でもあるので、私なりのチェックポイントをお伝えします。

1. 住宅ローン相談の実績を具体的に聞く
「住宅ローンの相談は年間何件くらい受けていますか?」と聞いてみてください。住宅を専門にしているFPなら、地元の銀行・信金からネット銀行、フラット35まで、具体的な商品名を挙げて比較の話ができるはずです。

2. 提案が保険に偏らないか
住宅予算の相談なのに話がすぐ保険に向かうFPは、住宅が本業ではない可能性が高いです。予算設定・金利タイプの選び方・住宅ローン控除・繰り上げ返済の考え方など、住宅そのものの論点で会話が続くかを見ましょう。

3. 「買わない・予算を下げる」提案ができるか
本当に中立なFPは、家計を見て厳しければ「その予算では危険です」とはっきり言います。こちらの希望をなぞるだけの相談相手なら、わざわざ相談する意味がありません。

相談前に準備しておくとスムーズなもの

相談時間を有効に使うために、次のものをそろえておくと話が早いです。

・源泉徴収票(夫婦分。収入の証明と推移の把握)
・毎月の家計の収支がわかるメモ(ざっくりでOK)
・貯蓄額と、頭金に使ってよいと考えている金額
・車の買い替え予定・お子さんの進学予定など今後の大きな支出
・(あれば)検討中の土地・建物の資料

質問者さんのように「収入や貯蓄、家族構成から適正予算を知りたい」という相談は、まさにこれらの材料があって初めて精度の高い答えが出せるものです。

FP相談についてよくいただくご質問

Q. 地方在住で、近くに住宅専門のFPが見つかりません。
A. 徳島をはじめ地方では住宅専門FPはどうしても少ないのが実情です。最近は大手が運営するFP相談サービスの多くがオンライン相談に対応しているので、地域にこだわらず「住宅に強い担当者」を指名して探す方法が現実的です。担当FPの変更に応じてくれるサービスを選ぶと安心です。

Q. 相談は1回で終わりますか?
A. 適正予算の診断だけなら1〜2回で形になりますが、ライフプラン表を作って住宅ローンの金利タイプまで詰めるなら2〜3回が目安です。初回で「次回までに何を決めるか」を示してくれるFPは信頼できます。

Q. 無料相談で保険をすすめられたら断りにくくないですか?
A. 断って大丈夫です。「今日は住宅予算の相談だけ」と最初に伝えておくと、お互いに気持ちよく相談できます。提案された商品をその場で契約する必要は一切ありません。

ファイナンシャルプランナーに個別で連絡するにせよ、リクルートが提供しているような住宅ローンFP相談サービスを利用するにせよ、その人が「住宅問題に詳しいFPか」は意識するようにしましょう。

リクルートが提供しているマイホームのFP相談サービスはこちら