ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)の住宅ローンは、ネット銀行の中でも特に多くの利用者に選ばれている商品です。その大きな特徴は、単なる低金利にとどまらず、「スゴ団信」と呼ばれる疾病保障が条件付きで無料付帯できる点にあります。がんや脳卒中、急性心筋梗塞といったリスクに備えられるため、費用対効果が高く、将来の安心を重視する利用者から高い支持を集めています。
さらに、定期的に実施される住宅ローンのキャンペーンも人気を後押しする要因となっています。キャッシュバックや優遇特典などが用意されることで、初めて住宅ローンを利用する方にも魅力的に映る仕組みです。
ただ、2025年4月および2026年4月に、ドコモの銀行を含む多くのネット銀行が変動金利の引き上げを行いました。さらに2026年9月は、WEB申込コースで「物件価格の80%以下でお借り入れいただく場合の金利優遇」と「環境配慮型住宅への特別金利優遇」が、2026年8月実行分をもって終了しています(対面相談コースでは引き続き利用可能)。
ここは誤解されやすいところなので、はっきり書いておきます。9月に起きたのは「金利そのものの大幅な引き上げ」ではなく、これまで受けられていた優遇がなくなったことによる適用金利の上昇です。結果として、WEB申込コースの通期引下げプランの変動金利は、2026年8月の年1.200%から2026年9月は年1.750%になりました(新規・借換とも)。
| 金利タイプ・プラン | 2026年9月適用金利 (WEB申込コース) | 前月からの動き |
|---|---|---|
| 変動(通期引下げプラン)新規・借換 | 年1.750% | 優遇終了に伴い上昇(年1.200%→) |
| 固定10年(当初引下げプラン) | 年3.149% | 引き上げ |
| 固定20年(当初引下げプラン) | 年3.729% | 引き上げ |
| 固定35年(当初引下げプラン) | 年3.839% | 引き上げ |
※2026年9月1日に公式サイトで確認した値です。金利は毎月見直されるため、最新の適用金利は必ず公式サイトでご確認ください。
この結果、変動金利の水準だけを見れば、SBI新生銀行(2026年9月適用で新規の変動 年1.060%、SBIハイパー預金の優遇適用で年0.990%)などと比較した際に、相対的な割高感が出てきています。
かつては「ネット銀行=低金利」という図式が住宅ローン選びの常識でしたが、現在ではその前提が揺らぎ始めています。特に、SBI新生銀行が低金利な変動金利を提供していることは利用者にとって大きな魅力となり、今後人気が一段と高まる可能性があります。
ドコモの銀行は依然として商品性や保障の手厚さで評価される一方、金利競争の激化により、他行との比較がこれまで以上に重要になってきているのが2026年現在の住宅ローン市場の実態です。なお、ドコモの銀行は2026年8月3日に「ドコモSMTBネット銀行」へ商号変更されたほか、2026年6月にはメガバンク・ネット銀行で初となる「ハイブリッド型」の住宅ローン(担保評価額の50%を満了時に一括返済する仕組み)の取り扱いも始まりました。同行は2026年8月24日に、住宅ローンの累計取扱額が15兆円を突破したと公表しています。

SBI新生銀行は、SBI証券の口座と連動できる「SBIハイパー預金」の口座を開設するだけで「パワースマート住宅ローン(変動金利・半年型)」が年0.09%引き下げられるプログラムを実施しています。SBI証券で株などの取引きを行う必要は無く、口座を開設するだけで住宅ローンの金利が優遇されるので、積極的に利用すると良いでしょう。
住宅ローン検討中の人は、SBI新生銀行の住宅ローンの最新情報を確認しておくようにしましょう。
この記事では、ドコモの銀行の住宅ローンの最新のキャンペーンやキャンペーンコードについて解説しています。期間限定のキャンペーンに加えて、恒常的に実施している住宅ローンに関連するサービスについても紹介しています。
最新のキャンペーン&キャンペーンコードは?
2026年9月1日時点で当編集部が調べた限りでは、ドコモの銀行がキャンペーンコードの入力が必要な住宅ローンのキャンペーンを実施している事実は確認できませんでした。
ただし、コードの入力が要らないキャンペーンは実施中です。JALマイレージバンク会員専用のネット銀行口座「JAL NEOBANK」では、「JAL住宅ローンご利用キャンペーン」(2026年7月1日〜9月30日)が行われており、期間中のJAL住宅ローンの実行金額に応じて最大30万マイル、またはFLY ONステイタスがプレゼントされます(要エントリー)。マイルを貯めている方には見逃せない内容ですが、9月30日で期間が終わる予定ですので、対象になるかどうかは早めに公式サイトでご確認ください。
それでは、続けて、ドコモの銀行の住宅ローンのキャンペーン情報について解説していきます。
それでは本題に戻って解説を続けていきます。
スマートプログラム「スマプロランク」でランク3に
ドコモの銀行では、銀行口座の利用状況に応じてさまざまな特典が受けられる「スマートプログラム(通称:スマプロ)」を提供しています。特に注目すべきなのが、住宅ローンを契約していると自動的に「スマプロランク3」へとランクアップする仕組みです。
ランク3になると、以下のような強力な特典を毎月受けることができます:
- コンビニATMなど提携ATMでの引き出し手数料が月10回まで無料
- 他行宛の振込手数料も月10回まで無料
これにより、住宅ローンの返済用資金の入金や、他口座への資金移動などの際にも余計な手数料を気にせずに使える、非常に実用的な口座環境が整います。特典は毎月自動で更新されるため、継続的なメリットを享受できるのも大きな魅力です。
住宅ローン利用者への還元が充実しているネット銀行はまだ限られており、ドコモの銀行のこうしたサービスは、日常の利便性を高める意味でも大きな差別化ポイントとなっています。住宅ローンと日常利用の口座を一体で管理したい方にとっては、非常に使い勝手の良い選択肢といえるでしょう。

住宅ローン金利引き下げキャンペーン
住宅ローンは毎年1月から3月ころが最大の繁忙期です。3月に完成する住宅が多いことや4月からの新生活に備えて住環境を整える人が多いことがその理由です。その次に8月~9月ごろも繁忙期と言われています。
この期間には、様々な金融機関がキャンペーンを実施して、多くの人に住宅ローンを申し込んでもらえるように活動します。ドコモの銀行も過去にこの時期に住宅ローンのキャンペーンを頻繁に実施してきました。
2026年9月1日時点では、住宅ローンの金利引き下げキャンペーンは確認できませんでした。むしろ今月は、前述のとおりWEB申込コースの金利優遇が2つ終了したタイミングです。参考までに、過去に実施していたキャンペーンを紹介しておきます。
過去の金利引き下げキャンペーン
| 期間 | キャンペーン内容 |
| 2020年1月から3月 | 変動金利を引き下げ(新規・借り換え) |
| 2020年7月から9月 | 変動金利を引き下げ(新規・借り換え) |
| 2021年1月から3月 | 変動金利を引き下げ(借り換え) |
| 2021年7月から9月 | 変動金利を引き下げ(借り換え) |
| 2022年1月から3月 | 変動金利を引き下げ(借り換え) |
住宅ローン以外のキャンペーン
ドコモの銀行は住宅ローンで高い人気を誇るだけでなく、その他の金融サービスでもさまざまなキャンペーンを展開しています。
たとえば、口座を新規開設するだけで現金やポイントがもらえる特典キャンペーンもあり、資産運用をこれから始めたい方や、ネット銀行を初めて利用する方にとっても取り組みやすい内容となっています。
住宅ローンの利用を検討している方はもちろん、日常的な口座利用や投資デビューを考えている方にとってもお得なチャンスが多いのがドコモの銀行の魅力です。最新のキャンペーンは期間限定で実施されることも多いため、気になる方は定期的に公式情報をチェックして見逃さないようにしましょう。

ドコモの銀行の住宅ローン(WEB申込コース)のメリット・デメリット
- 疾病保障は全疾病保障が無料で付帯
- ワイド団信にも対応
- さらに50歳以下は3疾病保障も無料で付帯
- 来店不要で電子契約に対応
- 注文住宅向けに土地先行融資に対応
- ペアローン、収入合算に対応
- 50年返済ローンに対応
- 「物件価格の80%以下でお借り入れの場合の金利優遇」(自己資金20%以上)と「環境配慮型住宅への特別金利優遇」は、WEB申込コースでは2026年8月実行分をもって終了しました(対面相談コースでは引き続き利用可能。2026年9月1日時点)
- 3億円までの融資に対応
ドコモの銀行のフラット35(保証型)のメリット・デメリット
【重要】ドコモの銀行の【フラット35】保証型は、2026年9月1日時点で新規のお申し込み受付を停止しています。以下は保証型という商品の特徴をまとめたもので、これから新規に申し込める商品ではありません。全期間固定金利をご希望の場合は、買取型のフラット35を扱う金融機関(SBIアルヒなど)や、同行の対面相談コース、他行の長期固定商品を比較検討することになります。受付の再開状況は公式サイトでご確認ください。
- 通常のフラット35(買取型)より魅力的な金利で借り入れ可能
- 全疾病保障に保険料の負担なし(無料)で加入可能
- 満70歳まで借り入れ可能
- 自己資金は10%以上用意することが必須
- 住宅金融支援機構が定める基準に適合している物件のみ利用可能
- 借り入れ後もドコモの銀行のバンキング画面で管理可能
- セカンドハウスの購入にも利用可能
- 自営業、パート、アルバイトの方でも利用可能
- つなぎ融資にも対応
よくあるご質問(FP徳島)
Q. 2026年8月の「ドコモSMTBネット銀行」への社名変更で、利用者に影響はありますか?
A. 金融機関コード・支店名・口座番号・住宅ローンの契約条件は変わらず、原則お手続きは不要です。今後はドコモや三井住友信託銀行との連携で、dポイント関連の特典などが広がる見込みです。振込先として登録されている場合は、2026年8月3日以降に銀行名が自動で切り替わるか念のため確認しておくと安心です。
Q. 「スゴ団信」は無料とのことですが、実際はどんな時に役立ちますか?
A. 50歳以下なら、がん・脳卒中・急性心筋梗塞で所定の状態になった際に住宅ローン残高の50%が保障されます。一方、全疾病保障は「就業不能が1年以上続いた場合」など条件が厳しめで、日常的な入院ですぐ使えるわけではありません。FPとしては「大きな病気への最後の備え」と位置づけ、就業不能保険などと保障が重複しすぎないかもあわせて確認することをおすすめします。
Q. 2026年9月に金利優遇が終わったと聞きました。ドコモの銀行を選ぶ価値はまだありますか?
A. 変動金利の水準だけで見ると、WEB申込コースは年1.750%(2026年9月適用)で、SBI新生銀行の年1.060%(SBIハイパー預金の優遇適用で年0.990%)などと比べて差がついたのは事実です。ただし、ドコモの銀行にはスゴ団信の手厚さ、スマプロランク3の手数料無料といった強みがあります。「金利差が総返済額でいくらになるか」を先に計算し、その差額に見合うだけの価値が団信や手数料無料にあるかという順番で考えてください。なお、対面相談コースでは物件価格80%以下の金利優遇が引き続き利用できますので、自己資金を2割以上用意できる方は、WEB申込コースだけで判断せず対面相談コースも比較対象に入れることをおすすめします。
Q. すでにドコモの銀行で借りています。9月の優遇終了で私の金利も上がりますか?
A. 今回終了したのはこれから借りる方(新規実行分)に対する優遇で、すでに実行済みの契約の引き下げ幅がこれによって変わるものではありません。ただし変動金利そのものは基準金利の見直しによって動きますので、ご自身の適用金利と引き下げ幅は、必ず返済予定表やバンキング画面でご確認ください。ネットの情報や新聞記事の数字は「これから借りる人の金利」であることがほとんどです。
FPの視点:商号が変わっても手続きに影響はありません
2026年8月3日、旧・住信SBIネット銀行は「ドコモSMTBネット銀行」へ商号を変更しました。個人向けのサービスブランドは「ドコモの銀行」です。ご相談でよく聞かれるのが「返済用口座はどうなるのか」という点ですが、金融機関コード・支店番号・口座番号は変更されません。他の金融機関からの振込は、旧行名でも2026年10月30日まで受け付けるとされています。
キャンペーンを探すときに紛らわしいのが、同行のキャンペーン一覧に出てくる「仮審査申込時にキャンペーンコードを入力すると基準金利より年0.25%引き下げ」という案内です。これは自動車ローンとフリーローンのもので、住宅ローンではありません。「キャンペーンコード」で検索してこの案内にたどり着き、住宅ローンでも使えると勘違いしてしまうご相談を実際にいただいたことがあります。
住宅ローン向けに案内されているのは、前述の「JAL住宅ローンご利用キャンペーン」(2026年7月1日〜9月30日・要エントリー)と、常設の「高島屋NEOBANK 住宅ローンプログラム」(借入額に応じて最大120,000円キャッシュバック/フラット35は対象外)です。実施状況や上限額は変更されることがありますので、申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。
家計の観点では、キャッシュバックやマイルは諸費用の一部を取り戻す一時金であり、毎月の返済額を軽くするものではありません。金利・事務手数料・団信の条件を先に固め、そのうえで還元額を差し引いて比較する順番をおすすめします。
今月はとくにこの順番が効きます。優遇の終了で年0.550%分の差が生まれた影響は、キャンペーンの還元額をはるかに上回るからです。当編集部が2026年9月1日に各金融機関の公式金利ページを実際に確認して集計したところ、実測した127件のうち106件が前月から引き上げ、引き下げは0件でした(当編集部調べ)。キャンペーンを探す時間があるなら、まず数行の適用金利と事務手数料を並べて総額で比べる——それが今月いちばん確実な節約です。
今、注目の住宅ローンは?
| 銀行名 | 特徴 | |
|---|---|---|
| SBI新生銀行 | 保証料無料・一部繰上返済手数料無料。変動金利の金利の低さに注目。 |