【注意】ヤミ金業者との勘違いに注意
2018年にCloudLoan(クラウドローン)というサービス名称でヤミ金業者と思われる業者が融資の広告を出していたことがありました。この記事で解説しているクラウドローンは金融庁から認可を得て複数の銀行と提携している”まっとうな”融資サービスです。

現時点ではCloudLoanというヤミ金の融資案内は見かけませんが、いつ再開するかわかりませんので注意するようにしましょう。

クラウドローンとは?

クラウドローンとは、お金を借りたい人と銀行が提供するローンサービスをマッチングするサービスで、2020年1月23日に提供が開始されたばかりの比較的新しい”レンディングプラットフォーム”です。

クラウドローンを提供している企業はクラウドローン株式会社と言うフィンテック企業ですが、クラウドローン株式会社からお金を借りられるサービスではなく、提携している金融機関と融資・ローンの契約を結ぶことになります。

2020年5月28日時点の提携銀行は常陽銀行、伊予銀行・情報銀行・中国銀行・三重銀行・北日本銀行・但馬銀行・富山第一銀行の7つの地方銀行です。クラウドローンに申し込む(お金を借りたい理由や金額などを登録する)と、これらの金融機関から融資の提案を受けることができます。

レンディングプラットフォームとは

レンディング(Lending)は「貸し付け・融資」という意味で、プラットフォーム(Platform)は「基盤・土台」という意味です。つまり、レンディングプラットフォームというのは「融資を行うための仕組みが構築されている基盤のサービス」という意味です。

日本のレンディングプラットフォームで有名なのは2019年の8月29日に開始したドコモレンディングプラットフォームで、これはドコモが持つ信用スコアを金融機関に開示することで金融機関が新しい審査基準で融資できるような仕組みをNTTドコモが開発して、それをプラットフォーム(基盤)として各金融機関に提供しています。

この記事で紹介しているクラウドローンもあくまでも「レンディングプラットフォーム」なので、クラウドローン株式会社がお金を貸してくれるわけではありません。クラウドローンに「こういうお金をこれぐらい融資して欲しい」という情報を登録すると、それが提携金融機関に提供されて複数の金融機関に融資条件を検討したり提案してもらえるような仕組みです。

クラウドローン株式会社について

次にこのサービスを提供しているクラウドローン株式会社について確認しておきましょう。この会社から直接お金を借りるわけではない、と言っても怪しい会社が提供するサービスは使いたくないと思いますので。

会社名クラウドローン株式会社
設立2018年7月5日
代表取締役村田 大輔
住所東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5F
電話番号050-3550-3967
メールアドレスinfo@crowdloan.jp
加盟団体一般社団法人Fintech協会
取引先常陽銀行・中国銀行・伊予銀行・スルガ銀行
仙台銀行・三重銀行・但馬銀行・北日本銀行
富山第一銀行・清水銀行
みずほ銀行・三井住友銀行・住信SBIネット銀行

代表取締役の村田大輔氏は住信SBIネット銀行での勤務経験などを経て、2018年にクラウドローン株式会社(旧株式会社UPWARDS)を立ち上げたとのことです。メガバンクでの勤務経験のある人も経営陣に役員に迎えています。経営陣が銀行で働いたことがあるから安心できる会社と言うつもりはありませんが、取引先金融機関の多さからみても一定に信頼できる企業と言えそうです。

クラウドローンのメリット・特徴

1度の登録で複数の銀行から提案してもらえる可能性がある。

クラウドローンは、クラウドローンに融資希望情報を登録すると、その情報を複数の金融機関が確認して「こんな条件で融資できますけどどうですか?」と提案する仕組みです。この仕組みの最大のメリットは複数の金融機関の中から最適な提案を選べる可能性があることと言えます。

もちろん、どの金融機関からも提案してもらえない可能性もあると思いますが、何社も何社も申し込んでは審査に落ちてを繰り返すことに比べれば労力が少ないことは容易に想像できると思います。

個人信用情報に記録が残りにくい

金融機関は信用情報機関に加盟していて、融資の申し込みや返済・延滞などの情報を信用情報機関に提供しながら、他の金融機関に対する申込などの履歴を確認することができるようになっています。日本には信用情報機関が3つありますが、3つの信用情報機関は情報連携していて、個人信用情報の記録の詐称や隠ぺいはほぼ不可能です。

信用情報機関と情報の流れ

信用情報機関の種類と情報連携

この仕組みはお金を借りたい人とお金を貸す企業が健全に取引できるようにする為には必要だと思いますが、一度記録された情報は3年間~5年間など長期に渡って保存される個人信用情報にはあまり履歴を残すべきではありません。ところが、どこかの金融機関に申込しただけでその履歴は記録されてしまうのが今の日本の個人信用情報の記録ルールになっています。

クラウドローンの場合、「こういう情報の融資を希望しているんだけど」と登録した時点では、個人信用情報に申込履歴は残りません。また、金融機関から提案を受けた段階でも個人信用情報に申込履歴は残りません。

最終的に「金融機関の提案に申込した時に個人信用情報に申込履歴が残る」という仕組みなので、個人信用情報への記録を最小限に抑えることができるようになっています。

これまで説明したように個人信用情報に、多数の申し込み履歴を残さずに複数の金融機関から融資の提案を受けられる可能性がある点が、クラウドローンの2つ目のメリットと言えるでしょう。

地銀のローンは全体的に金利が低い

例えば、自動車ローン・マイカーローンは、トヨタ・日産・ホンダなどのディーラー系ローンは4%~9%ぐらいだったりしますが、銀行系の場合1%~2%ぐらいで借りることができます。

また、ノンバンクのカードローンやフリーローンは法律で定められる範囲でもっとも高い金利になっていることが多いですが、銀行系ローンは1段低い金利が設定されています。

お金を持っていなければお金を貸すことはできないわけですが、銀行は預金業務で多額の資金を口座に預かっていて豊富な資金力があります。銀行系のローンの金利が低いのはそのためです。

クラウドローンと提携している金融機関は現在のところ地銀です。しかも、「複数の銀行からの提案の中から自分たちの提案を選んでもらえるはず」と考えている地銀が提携していると考えるのが自然です。

まとめるとクラウドローンの3つ目のメリットは良い条件の金利で借りられる可能性があること、と言えます。

クラウドローン利用の流れ

クラウドローン利用の流れ

クラウドローンを利用するにはまず最初に基本情報を登録する必要があります。基本情報と言っても「名前」「住所」の登録は不要で、「どんな目的でどれぐらいの金額をいつまでに融資して欲しいか」などの情報を登録することになります。

その後、登録された情報を確認した金融機関が融資可能条件の提案が届きますので、気に入った提案があればその金融機関に申し込んで正式に審査してもらい、審査上も問題なければ融資契約を締結に進みます。

名前や住所の登録が不要だからと言って、借りるつもりもない融資希望の情報を登録すべきではありませんが、ある程度、気軽な気持ちで登録できます。

新規借入予定がある人、条件が良ければ返済中のローンを借り換えたい人などはためしに申し込んでみると良いと思います。条件が合わなければお断りすれば良いだけなので。

クラウドローンの審査は甘い?

クラウドローンは融資の「マッチングサービス」でしかありません。クラウドローンという直接融資してくれるサービスがあるわけではありません。従って、クラウドローン経由で申し込んだからと言って審査が甘くなることは無いでしょう。

クラウドローンの評判・くちこみは?

まだサービスが始まって間もないと言うこともあり、ネット上にある評判はこの記事の冒頭で説明したヤミ金業者のものばかりで、このサービスに関する評判やくちこみはまだ見かけません。実際の利用者の評判やくちこみ情報が確認できたら、この記事の中で紹介できるようにしたいと思います。

まとめ

2020年にフィンテック企業が新しい融資の形を作るために開発・提供されたクラウドローン。「引越し業者選びの時に使う複数見積もりサービスのローン版」と言えばわかりやすいかもしれません。

確かに、引っ越し業者を選ぶときは複数の会社から見積を取るのと同じようにお金を借りる時も複数の会社から見積(提案)をもらうのが当たり前の時代になってもおかしくないと思います。

なんらかの理由でお金を借りたい人、より良い条件の融資を考えている人であれば、クラウドローンのサービス内容の詳細を把握しておく価値はありますし、信用情報にも残らないので登録してみる価値も十分にありそうです。