住宅ローン選びの時にやってはいけない2つのこと

住宅ローンをどれにするかは大きく悩まれるポイントだと思いますが、なかなかよくわからないという方が多いかと思います。

なぜかというと、学校で住宅ローンのことを教えてくれることはありませんし、家を買う段階になって初めて見たり聞いたり調べたりするものだからです。

ですから住宅ローンについてわからなくて当然です。

ただ、わからないからといって何を選んでもよいのかというと、決してそうではありません。わからないからこそ2つ気をつけていただきたいことがあります。

1つ目:人に言われたまま住宅ローンを決めない

まず1つ目は、言われたままに住宅ローンを決めてしまうことです。なぜかというと、住宅ローンの金利や手数料は、借りる銀行や金融機関によって全く条件が違ってくるからです。

建築会社やハウスメーカー、工務店などから提案を受けた住宅ローンで言われたままに申し込んでしまうと、もっと低い金利や安い手数料の銀行があったのに、それを知らずに何十万円、何百万円単位でお金を損してしまうことになりかねません。

ですから、知らない、わからないからといって人任せにしないことが大切です。

同じ金額を同じ期間、同じ住宅ローンのタイプで返済してこんなに差が出る!

下の画像は、ある都市銀行と地方銀行の住宅ローンを比較したものです。

銀行が違うだけで住宅ローンはこんなに違う!

何も知らずに地方銀行で借りてしまうと、知らない間に116万円も損をしていたということになります。

ハウスメーカー、工務店選びのバロメーターにも

住宅ローンを選ぶときにどんな提案をしてくるかでそのハウスメーカーや工務店を選んでいいかどうか判断できます。

親身になってあなたにとって一番有利な住宅ローン選びを手伝ってくれるか、ハウスメーカーや工務店と提携している銀行の住宅ローンをゴリ押ししてくるか、よくわからないから銀行に投げてしまうかの3つです。

中でも1番気をつけないといけないのは根拠もないのに自社提携の住宅ローンをゴリ押ししてくる会社です。

あなたが住宅ローンのことをよく知らないだろうと思って、大して有利でもないのに「うちはこの銀行と提携しているから特別金利です。ここが1番お得です。」と勧めてくるパターンですね。

そんなことをする理由は簡単です。その銀行に住宅ローンを紹介することで紹介料などの見返りがあるからです。

いくら紹介料があるのかは知りませんが、あなたはその紹介料のために不利な住宅ローンを組まされて何百万円もソンをすることになるわけです。

棟数の多いハウスメーカーや工務店だからちゃんと対応してくれるかどうかはわからない

私のところへアドバイスを受けに来られる人の中にも、こういう悪徳ハウスメーカーや工務店に自社提携の住宅ローンをゴリ押しされている人もいます。

色んなハウスメーカーや工務店がありますが、徳島県で1位、2位を争うような棟数をしているハウスメーカーや工務店もその一つです。

多くの人がそこで建てているからちゃんとした対応をしてくれるかどうかはまた別の話ですね。ただ営業が上手なだけです。その会社は棟数が多い分、それだけ被害者が多いことを思うとゾッとします。

2つ目:銀行に住宅ローンの相談に行くこと

住宅ローンは銀行で借りるものだという理由で、銀行に住宅ローンの相談に行かれたり、銀行が開催している住宅ローンセミナーに参加されたりする方も多くいらっしゃいます。でもこれはあまり意味がないことです。

なぜ意味がないかというと、銀行に住宅ローンの相談に行っても、ほとんどの場合で銀行にとって有利な住宅ローンを提案されるからです。

初めにお伝えしたとおり、住宅ローンについての知識がない人がほとんだと思いますが、身近に住宅ローンのことについて詳しい方がいるという人も少ないと思います。

ですから、銀行の人に「これがいいですよ」とすすめられるとそれがいいのだろうと思ってしまうのですが、実際には、ほとんどの場合で銀行があなたに借りて欲しい銀行が得をする住宅ローンを提案しているわけです。

銀行に相談に行くべきでない理由はもう1つあります。それは、例えば徳島県にある阿波銀行に住宅ローンの相談に行ったとして、「いやいや、お隣にある徳島銀行さんのほうが金利も手数料も低いので、そちらに行かれたらどうですか」ということは絶対に言ってくれないということです。

このように、銀行に住宅ローンの相談に行っても正しい比較はできません。きちんと比較をするためにはそれぞれの銀行に足を運んで相談する必要がありますので、かなりの手間と時間がかかるわけです。

住宅ローンが決まらなければ家の購入に必要な準備が進まないので、銀行探しや住宅ローンの比較をしている間は家づくりが進みません。ですから住宅ローンの相談をしに銀行に行ってもあまり意味はありません。住宅ローンの件で銀行に行くのは、内容を決めて審査に行くときと申し込みに行くときだけで十分と言えるでしょう。

まとめると、住宅ローンを決める際にしてはいけないことというのは人任せにしてしまうことですね。ハウスメーカーや建築会社、工務店の人に言われた通りに借りるとか、銀行にすすめられるがまま住宅ローンを選ぶとか、こういったことをしてはいけないということです。

ちなみに、住宅ローンの金利は値切ることができますよ。

詳しくはこちら:住宅ローンの金利を値切って130万円得する裏技とは?