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住宅ローン返済に不安を抱えたまま家を買うとこうなる
家を買うときにはほとんどの方が住宅ローンを利用されると思います。
そしてそのほとんどの方が、将来住宅ローンを問題なく支払っていけるのかという不安を持たれているでしょう。
この不安は家を買ったあともなくなるわけではありません。
実際には家を買ってから住宅ローンの返済が始まりますので、家を買えたからといって、住宅ローンの返済に対する不安がなくなるというわけではないのです。
では、こうした不安を抱えたまま家を買ってしまうとどうなってしまうのかというと、具体的にお伝えできることが2つあります。
実際に住宅ローンを借り過ぎてしまい、不安が現実になってしまう
例えば、毎月の返済額が多すぎて生活するので精いっぱいになってしまったり、最悪の場合には、支払いができずに家を売ったり、それが原因で離婚をしてしまうようなことがあるということです。
なぜ、住宅ローンを支払えなくなることと離婚がつながるのかと疑問に思われるかもしれません。
しかし、私自身も経験があるのでよく分かるのですが、お金が無くなると精神的にも余裕がなくなります。
余裕がなくなるので些細な事でケンカが絶えなくなります。そんな生活をおくる内に一緒に生活する意味を見失って離婚ということも十分ありえます。
不安な気持ちが強すぎて必要以上の節約をしてしまう
よく聞くのは、住宅ローンの返済が始まってから、今まで年に1回行っていた旅行をしなくなったとか、2年に1回や3年に1回減らしたという話です。
それから、たまの楽しみだった外食にも行かなくなったりですとか、かなりきつい節約をしたりという方も結構いらっしゃいます。
このようにお金の節約をすること自体は悪いことではないと思います。
実際にお金は貯まっていくと思いますし、その貯まるお金を見て不安な気持ちは和らぐかもしれません。
ただし、果たしてそれで本当に幸せなのかということは考える必要があるでしょう。
今よりも幸せになるために家を買うのでは?
何のために家を買うことにしたのかというと、今までよりも幸せな生活を手に入れるためだったはずです。
実際に家が手に入ったのに、その後の生活が今までの生活に比べて質が落ちてしまうのだとすれば、それには意味があるのでしょうかということなのです。
このように、漠然とした不安を抱えたまま家を買ってしまうと、実際に家計が赤字になったり、必要以上の節約をしたりということがよく起こります。
ですから、より幸せな生活を送るためにも、住宅ローン返済についての不安を解消してから家を買うことをおすすめします。
住宅ローン返済の不安を解消してから家を買う方法
家を買う前に、住宅ローン返済に対する不安を解消する、もしくは和らげるためにはどうしたよいかというと、漠然とした不安を具体化することが必要です。
そもそも、なぜ住宅ローン返済を不安に感じるのか?
そもそもなぜ不安になるかというと、先のことが漠然としすぎていてわからないことが理由だからです。
例えば、最近はあまり見かけなくなりましたが、バラエティ番組などで、箱の中に手を入れて中身が何か当てるゲームがありますね。
このとき、なぜ手入れることに不安になったり勇気がいるかというと、中に何が入っているかわからないからですね。
手を入れたあとにどうなるかがわからないので不安な気持ちになるわけです。
では、箱の中身が何かわかっていたらどうでしょう。何にあるものが何なのか、たわしなのか蛇なのか、それがわかっていれば、どのように手を入れたらいいか、そもそも手を入れても大丈夫なのかという判断ができるわけです。
ですから、漠然とした不安をまずはっきりとさせることで、住宅ローン返済に対する不安も解消することができるのです。
漠然とした住宅ローン返済への不安をはっきりさせる方法とは?
では、実際に何をどう具体的にしていけばよいのかというと、あなたが住宅ローンを借りたあと、あなたの家計が実際どうなっていくのかということを、具体的な数字で表すことが必要です。
恐らく多くの方は、この数字を書き出すことをしていないために、将来も住宅ローンが払っていけるのか、子どもが大学などに進学したときに、きちんと学費が払っていけるのか、貯金は大丈夫なのかと漠然と不安になり、答えが出ないまま悩み続けているのではないかと思います。
ですから、どれだけ収入があって、住宅ローンの返済がいくらで、生活費がいくらで、子どもにはいくらお金が必要でといったことを具体的な数字で出してみることが必要です。
具体的な数字が見えれば、この金額なら払っていけるだろうとか、この金額では難しいなという判断ができるので、ぜひそれを書き出してみてください。
キャッシュフロー表を作成する
この作業を行う具体的な方法として挙げられるのが、「キャッシュフロー表」を作るということです。
キャッシュフロー表とは何かというと、先ほどお話ししたような、住宅ローンを払いながら自分の家計がどうなっていくのかを具体的な数字で表した表です。
例えば、ご主人が30歳で奥さんが28歳のご夫婦がいたとします。お子さんが2人いて、3歳と1歳という家族構成だとします。
そして、例えば年間の収入が500万円、年間の出費では、生活費が180万円、住宅ローンが100万円、子どもの養育費が50万円、医療保険には40万円かかっていたとして、それを1つ1つ書き出していくわけです。
そして年間の収支を計算してみます。
この例の場合、500万円の収入に対して370万円の支出ですから、年間130万円のプラスになるわけですね。
例えば去年までの貯金が300万円あったとしたら、貯蓄額はプラス130万円で430万円となるわけです。
このように項目ごとに具体的な数字を書き出していき、住宅ローンを払いながら毎年どれだけお金が残っていくかを予測した表を作ります。
あくまでも予測の数字なので、必ずしもこの通りにいくとは限らないのですが、この表があるのとないのとでは、住宅ローンの返済に対する不安は大きく変わります。
今の仕事を続けていった場合に問題なく住宅ローンが払っていけるのかといった不安や、家を買うためにいくらまでの金額で予算を立てればよいかということで悩んでいる方は、このようにキャッシュフロー表を作成することで問題を解決できます。
逆に言えばこれが唯一の解決方法ですので、ぜひ作成してみてほしいと思います。
まとめ
- 住宅ローン返済の不安を抱えたまま家を買うデメリットは2つ
- 一つは不安が現実になること
- もう一つは必要以上の節約をして人生の質を下げること
- 住宅ローン返済の不安を解消する唯一の方法はキャッシュフロー表を作成すること
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