私は、2級ファイナンシャルプランナー資格を持って住宅ローンのことをたくさん調べ、何回も住宅ローン返済が大丈夫か家計を計算して「住宅ローン返済は大丈夫だ。」と思って家を買いました。

でも、1年で住宅ローン返済できなくなりました。

その理由と、支払いに困ったら夫婦関係がどうなるのかをお伝えします。

少し長い話になりますが、読んでいただくことであなたが同じ状況になることを防ぐことができますので、最後まで読んでください。

私がマイホーム購入したのは24歳の時でした。
子どもはおらず夫婦2人の生活。
家賃は安めの42,000円、2DKのボロアパートに住んでいました。
2人とも働いていて特にお金には困ることなく、生活していました。

ある日私は言いました。
「毎月の家賃、もったいないな~!払い続けても自分のものにならないし・・・それだったらマイホームを買おう!同じお金を払うなら、自分のものになった方がいいに決まっている!」そう言うと、妻を連れて住宅展示場に向かいました。

ある年のゴールデンウィークの1日です。

はじめはなんとなく展示場を見て回っているだけでしたが、展示場のキレイな家を見たりたくさんの営業トークを受けているうちに、どんどん「家を買お う!」という気持ちは大きくなりました。

キレイな家をたくさん見て回った後、ボロアパートに帰って来ると一気に現実に戻されます。

キレイなマイホームとボロアパートの差を感じる度、「マイホームが欲しい!」という気持ちはどんどん大きくなっています。

私はあれよあれよという間にマイホームの話を進めていきました。
なんと!展示場に初めて行ってからわずか3ヶ月で2,990万円のマイホームをフルローンで購入し、引越しまで完了してしまったのです。

念願のマイホームを手に入れて、私たちは幸せいっぱいでした。友達を呼んで庭でバーベキューをしたり、新しい家具や家電を購入したり、幸せいっぱいの 日々です。

幸せな日がずっと続くと信じて疑いませんでした

相変わらずこどももいなかったので毎月12万円の住宅ローン返済も苦ではありませんでした。
夫婦はこんな日が続くと信じて疑うことはありませんでした。

しかし、マイホーム購入から1年後、事態は一変しました。
妻が体調不良で仕事を退職してしまったのです。
妻の収入が世帯収入の35%でした。それがゼロになります。
世帯の収入は激減します。
それまで問題無いと思っていた毎月12万円の住宅ローンが重くのしかかります。

収入も一般的なのに、毎月12万円の住宅ローンを支払っている夫婦、マイホーム購入もすべて住宅ローンを利用しています。
多く貯金をしていないのは明らかでした。
毎月多額の赤字を垂れ流し、4ヶ月後には貯金も底をついてしまう計算でした。

夫婦は危機に陥りました。
「あと4ヶ月すればお金がなくなる!!」
穏やかな状況ではありません。

夫婦はお互いにイライラ、ピリピリしています。
些細な事でケンカが絶えません。
「あんたが家を買うなんて言い出すからこんなことになったのよ!」と妻に言われます。
私は返す言葉もありません。
この4ヶ月の間に 何度「離婚」という言葉が出てきたのかわかりません。

私の給料が固定給だったら完全に終わっていました

幸い、私が当時働いていた会社の給与には歩合給部分がありました。
私は朝5時に起きて6時には出社し、毎晩8時まで働きました。
休みは週1回取れればいいほうです。
そうやってなんとか収入を増やし、住宅ローンを支払いながら生活ができる水準にまでなりました。

私は思います。
「給料が完全に固定給だったら終わっていた。本当にもっと先のことをよく考えてマイホームの購入をすべきだった。」と。

そうです。
先のことをよく考えておかなかったからダメだったんです。

私のように、妻が急に仕事を辞めるのは少し特殊かもしれません。
しかし、あなたも今の収入や支出がこれからも変わらず、ずっと続いていくわけではありませんよね。

例えば、こどもがもう一人増えて産休に入ったり保育園、幼稚園、小、中、高校、大学と教育費が増える。

ご主人の転職なんかもあるかもしれません。

家を買うときは先々のことをよく考えておく必要があります。
よく考えないまま家を買ってしまうと、夫婦の仲が悪くなって家の中がピリピリするだけではありません。

家の購入は子どもの将来にも影響する

あなたが大切に思っているお子さんの将来を変えてしまいます。

実は、私の両親は住宅ローンが払えなくなって家を売りました。
その時子どもだった私や弟にそれがどんな影響をがあったのか、それをあなたにお伝えしたいと思います。

あまり読んで楽しい話ではないと思います。
この話を聞いて、目に涙を浮べている人もいました。
でも、「こういうことになり得るんだな。」と知っていただくことで
あなたの大切なお子さんが辛い思いをせずに済みます。

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