家賃を支払うのはもったいないから早くマイホームを購入した方がいい?
A:本当に家賃がもったいないかどうかは詳細に計算してから判断する
マイホーム購入したい理由を聞くとよく「家賃がもったいないから」と言われます。
確かに家賃は掛け捨てのようなもので、もったいない気持ちがあります。
私自身も家賃がもったいないという理由で焦ってマイホーム購入してしまったクチなのでよくわかります。
しかし、本当に家賃がもったいないかどうかはよく計算してから判断する必要があります。
マイホームを買って住宅ローンを組めば、住宅ローンの返済額は全て資産になっていると勘違いされている方がたくさんいます。
これは誤りです。
住宅ローンの返済額の内、資産になっているのは元金の部分だけで利息は掛け捨てなのです。
しかも、マイホームの資産価値は通常年々減少します。
仮に、住宅ローン支払いが終わる30年後には半額になっているとすると、資産になっているのは住宅ローンの元金の半分ということになります。
2,500万円を金利2.5%、30年返済で借りたとしましょう。
繰上返済無しとすると、総返済額は35,560,638円になります。
元金は2,500万円なので、利息は10,560,638円になります。これは掛け捨てです。
2,500万円の借入額の内、1,500万円が建物だとします。
30年後には価値が半分の750万円になっているとしますね。
すると、掛け捨ては18,060,638円になるわけです。
それに固定資産税がかかります。これを年間10万円とします。これも掛け捨てです。
このマイホームに50年間生活するとなると、掛け捨ての合計は23,060,638円になります。
毎月に換算すると38,434円になります。
この場合、毎月の家賃が38,434円以上の物件に住んでいるなら、マイホームを購入したほうが得、それ以下だと損ということになります。
家賃がもったいないからとマイホーム購入に飛びつくのではなく、本当にもったいないのかどうか、マイホーム購入したほうが得なのかどうか詳しく計算してから判断する必要があります。