変動金利は返済額が「変動」することを忘れない!
今日(2012年6月1日)現在、変動金利の最低金利は0.725%です。
過去これだけ住宅ローン金利が低くなったことはありません。
金利が低ければ、当然返済額も低くなります。返済額が低いと返していけそうな気がしますよね。
しかし、変動金利は金利が変動すると返済額も「変動」することを忘れてはいけません。
今の低金利があなたが住宅ローンを完済するまで続くという保証はどこにもありません。
金利これから上がっていくという根拠もありませんが、それを推測するするに当たる事実はたくさんあります。
4月24日の日経新聞の記事よりー
三菱UFJフィナンシャル・グループは金利上昇を意識した運用体制に転換する。長期金利は足元では低水準だが、今後3年で1.6%まで段階的に上昇すると 予測し、国債などの売買益で収益を支える構造に限界が生じると判断したため。海外で顧客資産の運用業務に参入して新たな収益源に育てるとともに、国債も金 利上昇時の損失リスクを意識して運用する。
なんのことでしょう?
住宅ローン金利は長期金利を指標にしています。
今日現在長期金利は0.805%です。
これが今後3年間で1.6%まで段階的に上昇すると三菱UFJフィナンシャルグループが予想していると言うことです。
長期金利が上がる=住宅ローン金利が上がります。
参考までに、直近で長期金利が1.6%の時の住宅ローン金利を載せておきます。
2008年の4月ぐらいに長期金利が1.6%でした。
そのときのフラット35の金利は返済期間21年以上で2.64%
返済期間20年以下で2.4%です。
ちなみに、今現在は返済期間21年以上で2.01%
返済期間20年以下で1.71%です。
結構差がありますね。
2,500万円借り入れの30年返済で比較しましたが、約223万円返済総額に差が出ます。
変動金利は今よりも+0.4%くらいの水準でした。
このような記事は他にもあります。大手金融機関は将来金利が上がることを睨んでします。
では、なぜ将来金利が上がることを見越しているのにあなたには変動金利を勧めるのでしょうか?
本当にあなたのことを思って、あなたに住宅ローンを早く終えてもらいたいから、あなたに有利だから変動金利を勧めてきているのでしょうか?答えは簡単です。
少し、銀行員の立場になって考えてみましょう。
銀行員といえど、窓口業務以外の方は営業マンです。ノルマもありますし、自分の成績が給与に反映されます。
そんな中、住宅ローンは1件取るとでかいのです。(たぶん)こんなに銀行にとっていい商品はないですよ。
確かに大金は貸しますが、銀行がやることと言えば最初の手続きと、後は年末に残高証明を送ってくるだけ。
あとは、毎月毎月お金を引き落とすだけ。それで1,000万単位の儲けが発生するのですから!
しかも、借り主から「保証料」という意味不明のお金をとって、自分のところへ返済されることを保証するのです。
いわば、確実に1,000万円儲かるわけですね。ただ、銀行の住宅ローンだったら利息分はまるまる儲けなんですが、フラット35は利息から住宅金融支援機構に中抜きされた分が儲けになるので儲けが減るんでしょうね。
また、これから金利が上がってくると固定金利のフラット35なんかで借りられちゃうと銀行は大損です。
なので、金利が上がったら自動的に銀行が受け取る利息も大きくなるように変動金利を勧めてきているのだと思います。
あんまりこんなことばっかり言っていると、銀行の人から刺されそうですね(笑)私は銀行員が悪だとは思っていません。
きちんとした説明もせずに、でたらめばっかり言って自分に優位な商品を勧める姿勢を悪だと思っています。
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