マイホーム購入のプロFP集団
マイホームアドバイザー協会代表の中川です。
『住宅ローンの優遇金利がなくなるって本当ですか?』
こんな質問をいただいたので回答します。
そもそも住宅ローンの優遇金利とは何か?
住宅ローンの金利表示には2種類あります。
まずは、店頭金利や基準金利と呼ばれるものです。
これはいわゆる定価ですね。
本当の金利です。
では、優遇金利は割引価格です。
で、服などのバーゲンがずっと続かないように
この住宅ローンの優遇金利もずっと続きません。
例えば、10年固定金利の住宅ローンがあって
店頭金利が3.5%だとしますね。
優遇金利は10年間1.5%にしますというものだったとします。
すると、10年後はどうなるかというと
金利は10年後の店頭金利になります。
3.5%になるかどうかは、その時の金利情勢次第です。
正確に言うと、10年後は変動金利になります。
10年後、もう一回10年固定を選べばその時の店頭金利になります。
しかし、そのままの店頭金利になる場合は少なくて
優遇金利が小さくなって継続される場合がほとんどです。
先ほどの例だと、10年間は-2%してくれていましたが、
11年目からは-1%しますという感じです。
この場合、店頭金利が今と変わらなければ
10年後の金利は2.5%になりますね。
なので、住宅ローンの優遇金利が
なくなるかどうかという質問への回答は
無くなりはしないが少なくなるという答えになります。
ここで抑えていただきたいポイントは、
優遇金利は固定金利期間が終わったら少なくなるので、
金利が上がって返済額も上がるということです。
このことを知っておかないと、
銀行と住宅ローンの話をするときに
痛い思いをすることがあります。
それはどんなことでしょうか?
次回の記事でお伝えしますね。