マイホームを購入しても教育費や自分たちの老後も確保するためには住宅ローンの借入額をどれくらいに設定すればいいか?
A:ライフプランニングしてキャッシュフロー表を作成するのが一番です。
子どもの教育費も老後生活も確保できる住宅ローン借入額を知るためには「ライフプランニング」をして、「キャッシュフロー表」を作っていただくのが一番です。
なぜマイホームを購入すると金銭的な不安が出てくるのかというと、今現状よりも支出に変化があり、それが明確じゃ無いから不安になるのです。
「今は家賃6万円払って生活していけてるけど住宅ローンになるとどうなんだろうか・・・?」
「住宅ローンだけじゃなくて固定資産税とか、家の修繕なんかのお金も貯めておかないといけないし・・・」
というような不安があるので、なかなかマイホームに踏み切れない方もいらっしゃるかと思います。
「現状の家賃支払いが続いたら教育費も老後生活も準備できる」という状態なら、現在の家賃を基準に住宅ローンを計算します。
家賃を基準にした毎月の住宅ローン設定額は以下の通りです。
毎月の家賃+毎月のマイホーム購入用貯金ー2万円
たとえば、毎月の家賃が6万円、毎月3万円ずつマイホーム購入に貯めているとします。
すると、6万円+3万円ー2万円=7万円
毎月の住宅ローン返済額は7万円にしておくと今の家賃支払いと変わらない水準での生活が可能です。
「ー2万円」はなにか?
これは、マイホームを購入すると増える「固定資産税」や将来の「修繕積立金」に充てるお金です。
これを考えていないと出費が一気に増えて生活が苦しくなります。
では、毎月7万円で計算しました。ここから借入額はどう計算しますか?
これの計算式があります。
「老後も確保したい」とのことなので、住宅ローンを定年までに終わらせるのは必須です。
そこで、毎月7万円を定年までの年数でかけます。たとえば、現在33歳で65歳が定年だとすると32年間ですね。
7万円×12ヶ月×32年=2,688万円
これが、定年までに住宅ローン返済に充てられる金額です。
ただし、これは利息を考慮していませんのでこれに0.7をかけます。
2,688万円×0.7=1,881万円
住宅ローンの借り入れ額は1,881万円にしておくと、現在の家賃支払いと変わらない水準での生活が可能になります。
これに自分で用意できる頭金(諸費用を引いたもの)がマイホーム購入予算になります。
頭金500万円あるうちの200万円諸費用にかかりました。となると、1,881万+300万円=2,181万円。
この計算式は簡易計算方法ですが、役立つ方法です。
支出が増えるのが怖くてマイホームに二の足を踏んでいる方はこの計算式で「支出が増えない予算の計算」をしてみてください。
ただし、現在の家賃を支払って教育費の貯蓄も老後の貯蓄もできている状態が前提になります。
今現在何も貯蓄ができていない状態でこの計算式を利用すると、マイホーム購入後も貯蓄できない状態になってしまうかもしれませんので要注意です。