住宅ローンの返済額を家賃並みに設定してはいけない
メールにて無料相談を受け付けていますが、お悩みを頂いたので相談内容を紹介します。

いただいた悩みは以下の通りでした。

現在家族所有の戸建住まいです。
ここ2年以内に売却予定とのこと。
現在、夫婦とも正社員で勤務中(夫34歳、私41歳)それぞれ400万づつ(総額)
子供は治療しながら待っている最中です。車は2台所有で引越しすれば1台の予定でローンが後4年ほど(月々22000円)
マンション希望で新築のいい物件が最近建つようです3000万くらいです(税抜き)

ただ、急に物件が出てきたため、頭金がほぼない状態です。
今後、産休&育休が私が取れる会社でも働ける保証が不明(通勤に電車で1時間かかる)ただ、探しているマンションは駅前で両親の手伝いも期待できる場所なため切望しております。

借家の場所は不便で私たちが買い取る予定は全くないです。
来年竣工のようで、かなり人気のある物件のようで、ローン審査をせかされています
そのまま踏み込んでいいのか。。。月11万(共益費、駐車場込み)で払えるのか。

できれば現在の家賃が6万なので8万までで支払えるようなローンの組立はいけるのでしょうか?
できれば、ボーナス支払い無し、固定金利希望です。
これから、メルマガ等で勉強させて頂きます!

以下、私の回答です

なるほど。
ほしい物件が出てきたが家賃の支払よりも結構金額が多いのでそのまま踏み込んでいいかどうかわからないということですね。

まず、「現在の家賃が6万円なので8万円までで払えるような…」という考えを捨ててみてください。
そして、キャッシュフロー表を作成してみてください。

私のところに費用を払って相談される方の中にも同じように「住宅ローンの借入額は◯◯万円に抑えたい。」とか「月々の返済が◯◯万円になるようにしたい。」と考えられている方が結構います。

しかし、きちんとした根拠がある場合はないです。

同じように今の家賃と同じくらいだからとか、みんなこれくらいだからという理由です。

そういう方の場合、全部と言っていいほど考えていた予算よりもかなり大きな金額の家を買えています。

予算を計算するためにきちんとした根拠になるものがキャッシュフロー表になります。

なので、まずはキャッシュフロー表を作成してみてください。

キャッシュフロー表作成に役立つ記事はこちらです。
これをやるまで家買うな!ライフプラン表をエクセルで作る16の手順

できれば、その前にいらない保険を見直されることオススメします。
お子さんがいない状況であれば必要な保険はガン保険くらいです。
保険料も夫婦で3,000円もあれば足りるでしょう。

欲しいと思うマイホームを買えなくする大きな原因は「思い込み」と「ムダな保険」

あんな家に住みたい。あのマンションが欲しい。など、理想のマイホームがあると思います。しかし、理想を言うと金額が高くなって住宅ローンの借入額が多くなってしまうから無理だ。

「だって住宅ローンの返済額は月々○万までしか無理だし。」

この「住宅ローンの返済額は月々○万円までしか無理」の根拠は何でしょうか?どこからその○万円がきたのでしょうか?この○万円を決めているものの中で1番多いのは「今支払っている家賃と代わらない金額」です。

そもそも、今支払っている家賃が年収に対して適切な金額なのでしょうか?家賃が年収に比べて高すぎたり、低すぎたりすることはありませんか?

それから、「みんなこれくらい」という考え方です。他の人とあなたでは年収も貯蓄の金額もお金の使い方も違うはずです。ということは、マイホーム購入に回せる予算は人とは違うということです。

あとは、何となく住宅ローンの借入額は2,000万円までにしたいというものです。

もちろん、「みんなこれくらい」とか「今の家賃と代わらない住宅ローンの返済額」「何となく住宅ローンの借り入れ額は2,000万円」で欲しいと思っているマイホームが実現できるのなら問題ありません。そのまま進めればいいと思います。

しかし、根拠無く考えたマイホーム購入予算では理想の家が出来ない場合はこれらの意味不明な思い込みを捨てる必要があります。そこで、悩みの回答の中でも紹介したキャッシュフロー表を作成してみます。キャッシュフロー表を作成すれば、現状のまま推移した場合にマイホーム購入に使えるお金は一体いくらなのかを計算することが出来ます。

キャッシュフロー表を作成してみると意外と「手が届かないと思っていたけど、欲しい家を買っても大丈夫なんだ!」となる結果が多いです

つまり、思い込みの予算ではなくてキャッシュフロー表を作成した上でしっかりと予算を計算すると、思い込みの予算よりも多くなる場合が多いということです。

ムダな保険は即刻解約する

理想のマイホームをあきらめる原因の第2位はムダな保険に入っていることです。ムダな保険に入っているということは、支払わなくてもいいお金をムダにしているわけです。その保険を解約して住宅ローン返済に充てることが出来れば、毎月支払える住宅ローンの返済額が増えます。そうすると、購入できるマイホームの金額も大きくなります。

例えば、キャッシュフロー表を作成した結果、毎月返済できる住宅ローンの返済額は7万円までだと計算したとしましょう。
この場合、借入可能な住宅ローンの金額は2250万円になります。

その後、いらない生命保険を見直して家計に1万円余裕が産まれました。その1万円を住宅ローン返済に回すことで月8万円まで返済がOKです。そうなれば、借り入れ可能な住宅ローンの金額は2580万円になります。

住宅ローン 生命保険

逆の言い方をすると、ムダな保険に入ったままキャッシュフロー表を作成するなりしてマイホーム購入の予算を計算してしまうと、予算が少なくなってしまうということです。

どれくらい予算を少なくしてしまうかというと、毎月支払うムダな保険が

  • 5,000円であれば115万円分
  • 10,000円であれば330万円分
  • 15,000円であれば445万円分
  • 20,000円であれば660万円分

マイホーム購入の予算を少なくしてしまうと言うことです。

たった5,000円でも約100万円違ってきます。100万円違うだけで土地の広さや立地、家につけるキッチンなんかの設備のグレードは大きく変わってくるんではないでしょうか?そうなると、あなたやあなたの家族が何十年と生活する環境が大きく変わるということです。

保険を見直さずにマイホーム購入すると言うことは、金銭的だけではなく、今後何十年という人生の質を下げることにも繋がると言うことですね。

ハウスメーカーや工務店の人も保険の見直しを提案してあげればいいと思いますよ。そうするだけで、家を建てる人もより高額な家を建てられるようになって売り上げアップアップじゃないですか。建てる人も思っているよりもいい家を建てられるようになってハッピーですよ。

でも、ほけんの窓口とか、ああいう「タダで相談に乗って高い保険を売りつける!」みたいなところと組むのはNGですよ。いらない保険にいっぱい入らされてマイホーム購入どころじゃなくなりますから。あと、ソニー生命のライフプランナーとかもNGですね。

ちょっと話がそれましたが、保険の見直しはマイホーム購入にあたって必ずやっておきたいことです。

必要な生命保険はほとんどない

生命保険はマイホーム購入の次に高い買い物だと言われているように、多くの人が生命保険に毎月数万円というお金を払っています。
しかし、この中でほんとうに必要な保険はほとんどありません。

医療保険やガン保険は必要もないのにお金を払っていますし、学資保険や個人年金などお金が貯まる保険に関してはとても不利な積立方法でお金を積み立ているだけです。

これらの保険が必要ない詳しい理由に関してはこちらの記事に書いてあるので上から下まで3回位読んで、保険を見直して下さい。
たった1時間!頭金なしでマイホームを買うために見直すべき3つの保険

親族や親しい友人から入っている生命保険を解約するためには?

ムダな生命保険に入っているのはわかったから解約したいのは山々だけど、親族や親しい友人から加入している手前解約しづらいという場合もあるでしょう。

そんなときはこれを考えて下さい。

「その親族、友人との付き合いと自分や家族の人生、どちらが大事なのか?」

間違いなく後者が大事なはずです。多少ためらいはあるかもしれませんが、ズバッとやめた方が自分や家族のためになるでしょう。
もし、生命保険を解約したことがきっかけで気まずくなったり縁が切れたりするようなら、それだけの縁だったということです。

生命保険の担当者のうざい引き止めを回避して解約する方法

生命保険を解約したいけど、担当者に言いづらかったり引き止めめられるのが面倒でためらうということもあるでしょう。そんなときは保険会社のカスタマーセンターを利用しましょう。

カスタマーセンターに電話して

「もう、他の保険会社の保険に加入したから解約したい。解約に必要な書類を郵送して欲しい。」と伝えて下さい。ここでのポイントは、もう他の保険に入ったということです。「検討中」なんていうと担当者だけでなく、カスタマーセンターからも引き止めにあってしまいます。

これですんなりいらない保険を解約することが出来ます。

いらない保険に毎月数千円、数万円とお金を捨てていくくらいなら、自分や家族のためになることに使いたいと思いませんか?そう思われるなら、即刻いらない保険を解約しましょう。

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