「もう終わったわ・・・」
その電話を切った後、はじめに浮かんだ言葉です。

2016年の4月ごろ、自宅で仕事をしていると携帯電話がなりました。
番号を見てみると知らない番号です。
携帯電話ではなく固定電話からでした。

知らない携帯電話は大概無視するのですが、固定電話だったので出ます。
「はいもしもし。」と言って出ます。

次に相手から発せられた言葉を聞いて、私の体には一気に緊張が走りました。
その言葉とは、

「もしもし、徳島税務署です。」

自分でビジネスをしている人で、税務署からの電話をもらって嬉しい人はおそらくいないと思います。

税務署の私への要件は「税務調査に伺います。」ということでした。
税務調査とは、きちんと確定申告をしているかどうか調べに来ることです。きちんとできなければ指摘され、追加で税金を払うことになります。

「なんで俺やねん・・・」まるでオカマを掘られたような気分でした。

税務署の職員さんに、過去3年間にわたってチェックをするので資料を用意しておいて欲しいと言われました。もちろん、私がきちんと申告していれば何ら問題はないのですが、かなり適当に申告をしていました。

3年分の資料。膨大な資料です。そして、今まで経験したことがないことです。私は「誰かに任せたほうがいい。」とすぐさま判断しました。「多分自分では手に負えないだろう。」と思ったのです。

税務のことなので税理士さんに依頼するのがいいだろうと思い、「税務調査 税理士」で検索し、たくさんホームページをチェックしました。その中に税務調査専門の税理士という方がいたので、この人にお願いしようと決めました。

すぐさま、いや、料金が高いなと感じたので少し躊躇してから電話しました。事情を説明し、準備できる資料を税理士さんに送ることになりました。

指示があった資料をシコシコ準備し、送ります。それに目を通して、追加で払うことになるだろう税額の予想をお伝えしますとのことでした。

資料を送付して数日後、税理士さんから電話がかかってきます。「資料を見て、予想の税額ですが・・・」私の胸はドキドキが止まりません。「1,200万円くらいだと思います。」

それで冒頭のセリフです。「もうおわったわ。」なぜ終わったかというと、その時その額の現金を持っていなかったからです。たくさん稼いでたくさん使っていましたから。

そこから実際に税務調査の日までおそらく2週間くらいでしょうか。毎日のように「どうしようどうしよう。」という不安に襲われます。不安に襲われるだけじゃなく、怒りもわきあがります。ずっと大きな成功を求めて努力して、一回ボロボロになりました。その後、手放すことでお金も時間も自由になり、「やっと成功した。これで間違いじゃなかったんだ。」という気持ちがあったのに、「これで終わりにされるのか。」という気持ちがありました。

また、今まで知り合った成功している人たちの顔が思い浮かび「なんで俺だけうまくいかないんだ!」という気持ちにもなりました。

その時通っていたキャバクラのお姉さんには「目が死んでるで。人が変わったみたい。」と言われるほどでした。

その気持ちは税務調査の日の前日にピークを迎えました。不安や悔しさ、怒りの気持ちで胸の中はぐちゃぐちゃでした。感じ切ろうとしても、どんどんどんどん溢れてできます。湯水のごとくお金を使っていた自分を責めたりもします。これでダメになれば、多く人にデタラメを教えたことになると考えて不安になったりもしました。叫んだり物を投げたりもしたと思います。なだめようとしてくれた奥さんにもめちゃくちゃキレてしまい、大げんかにもなりました。今までの人生で一番荒れていた瞬間だったように思います。

そんな時間が数時間あり、夕方4時ごろ、「もうどうでもいいわ。」と思えるようになりました。そこからは奥さんに謝り、子どもにも謝り、子どもが行きたがっていたアンパンマンミュージアムに連れて行くことにしました。その夜、メールを開くと依頼した税理士さんが修正申告をしてくれていました。

翌日、税務調査当日です。東京から来てくれた税理士さんを徳島駅まで迎えに行き、自宅で税務署職員さんを待ちます。
それまでは税務署に対して怒りとか憎しみしかありませんでしたが、職員さんを客人のようにもてましました。「わざわざすみません。ありがとうございます。」と言って迎えました。何か下心があってそうしたわけではなく、自然とそうしようと思ったのです。

リビングで机を挟んで向かい合います。指示された資料を提出します。税務署の職員さんが資料を読む間、私はただ今に在ることを選択していました。補足を横にいる税理士さんがしてくれます。隠しているお金がないかどうか、銀行の通帳を全部出し、オンラインバンキングにもログインして全部見せました。最後に売上の数字をごまかしていないかどうか、税務署の職員さんが一つずつの入金を足していきます。その間もずっと今に在ることを選んでいました。

張りつめたような空気はなく、穏やかな空気の中で調査が進んで行きました。はじめ電話をもらった時は「終わらなかったら翌日も行う。午前中丸々時間を空けておいて欲しい。」と言われていました。しかし、1時間半ほどで終了しました。結果、「修正申告もしていただいていますし、売上をごまかしたりもしていないようなので、修正申告で出た追加を払っていただければそれで大丈夫です。」となりました。

修正申告で出た追加は350万円でした。はじめ1,200万円と言われていたのが350万円になり、問題なく払えるようになりました。また、調査にかかった1時間半という時間も、税理士さん曰くとても珍しいケースだとのことでした。

何がこの結果を招いたのでしょうか?私は結果を委ねたこと、それから今にあったことだと思います。直前で「もうどうでもいいわ。」と結果については気にしないようになりました。そのため、税務署の職員さんに敵意を向けることなく、聞かれたことを正直に答えることにしました。

また、積極的に今に在ることで安心感を得られます。それは自然に湧き上がってきます。それが、安心できる結果をもたらしたんだと思います。

私が最後まで「なんとしてでもお金を守ろう。」としていたら、もっといろんなところをほじくり返されて多額の税金を払うことになっていたと思います。

この出来事は、結果を委ねて今に在れば大丈夫なんだということを強化してくれることになりました。自分であれこれしようとせず、特定の結果を出そうとせず、今に在り、やりたいと感じたことをやることで十分です。

あなたが何か問題を抱えていたり、出したいと思う結果があればそれを手放して委ねてみましょう。そうして、結果を気にせずやりたいと感じることをやってみてください。きっと思った以上の成果を得られます。

 

P.S 税務調査は完了しましたが、風俗に行っているのがバレた後奥さんに「やれ!」と言われた性病チェックはまだやっていません(笑)

P.P.S なぜ委ねて今に在ることが重要か?どうすれば委ねて今に在れるのかについて、身体で体験する方法はこちら