今回は「住宅ローンは目先の金利だけで比較をしてはいけない」ということについてお伝えしていきます。

住宅ローンを考えるときに必要な情報の1つとして金利がありますが、これは一見低いほうがよさそうな気がしますよね。確かに金利は低いほうがよいですが、単純に金利が低いものを選んでしまうと、住宅ローン選びで失敗しかねません。

どういうことが起こり得るかというと、思ってもいなかった返済額のアップに見舞われて返済に困ったり、実は返済額が高い住宅ローンだったということになりかねないのです。

具体例を1つ紹介します。

例えば目先の金利だけで見た場合に、0.7%の住宅ローンと1.5%の住宅ローンがあるとします。数字だけで見れば、0.7%金利のローンほうがよさそうですね。でもこちらは3年経てば金利が2%になる住宅ローンです。対して1.5%のものは、ずっと1.5%のままであるとします。

そうすると、トータルではどちらが多く支払うことになるかというと、0.7%のほうになるわけです。最初の返済額は0.7%のローンのほうが安く見えるので、こちらを選んでしまいがちなのですが、長い目で見ると1.5%のほうがお得になるということです。

このように目先の金利だけで決めて損をしないためにも、住宅ローンを決めるときには、金利の比較をするよりも前に、どの住宅ローンの金利タイプを選ぶのかということを決めるべきです。

自分には変動金利が合っているのか、それとも固定金利期間選択型が合っているのか、全期間固定が合っているのか、それとも預金連動型が合っているのかということですね。

先に住宅ローンの金利タイプを決めてから、そのタイプの中で金利や手数料が一番低い住宅ローン選ぶという方法が、正しい住宅ローンの選び方です。