マイホーム購入する際に「住宅ローンを支払っていけるか」という不安は非常に大きな不安です。

そのため、住宅ローンを支払えるかどうかだけを考えてしまいがちですが、これではマイホーム購入に失敗してしまうでしょう。

具体的に言うと、「この家を買うと住宅ローン返済は月7万円か〜。今の家賃が6万円だから増えても1万円。これなら返済していけそうかな。」と判断する人はマイホーム購入に失敗します。

マイホーム購入後、あなたが支払うお金は生活費と住宅ローンだけではありません。

大きいもので言えば、子どもの教育費、生命保険料、車の買い替えなどがあります。

他にも、毎年の固定資産税や家の修繕費。家族で旅行に行くなら、旅費も必要でしょうし、細かいことを言えば、車の税金や車検の費用なども必要になってくるでしょうし、子どもが増えたり、大きくなれば生活費も増えるでしょう。

住宅ローンを支払いながら上記必要になる支出を支払った上で、老後にもらえる年金の不足分を補えるくらいの貯蓄を残しておかなければなりません。

そうでなければ、たとえマイホームを購入しても老後生活が立ち行かなくなり子どもに面倒を見てもらうことになったり、最悪生活保護を受けるために家を取られてしまうということにもなりかねません。

逆に言えば、これらの支出を支払えるだろうというメドが立つのなら住宅ローンを借りても大丈夫だということになります。

では、どうやってこれらの支出や住宅ローンを支払いながら老後に十分な貯蓄を作れるかどうかを判断するのか?

それにはキャッシュフロー表を作成するのが一番です。

キャッシュフロー表にあなたの収入と、住宅ローン支払い、これらの支出を入力すれば、老後にどれくらいの貯蓄を残せるのかの目安が一目でわかります。

キャッシュフロー表を作成しないなら、少なくても下記の計算をしておきましょう。

定年までの収入合計+現在の預金残高 − 定年までの出費合計 = 老後貯蓄残高

まずは、定年までの「手取り」収入合計を求めます。

手取り年収400万円で、退職まで25年なら、400万円×25年は1億円です。

現在の預金は500万円です。

次に、定年までの出費合計を求めます。

各出費ごとに定年までの合計を計算します。

例えば、生活費が月15万なら、年間180万円×25年=4,500万円

生命保険料が年間30万なら、30万円×25年=750万円

住宅ローン支払が年間120万円なら、120万円×25年=3,000万円

固定資産税が年間10万円なら、10万円×25年=250万円

修繕費が10年に1回100万円なら、1年あたりは10万円になるので合計は10万円×25年間は250万円

10年に1回予算200万で車の買い替えをするなら1年あたりは20万になるので合計は20万円×25年は500万円

子どもの教育費は1人1,000万円で計算しましょう。2人なら2,000万円です。

毎年予算10万円で旅行に行くなら、10万円×25年は250万円

出費を全部足すと1億1,500万円になります。

この場合、老後に残せるお金は-1,000万円になり、老後までに破産してしまうことがわかります。

これを住宅ローンのことだけ考えていたらどうなるでしょうか?

手取り年収400万円ということは、税込年収470万円ほどです。年収470万円であれば、年間支払い120万円の住宅ローンを借りることができます。

借りることもできるし月10万なら頑張ったら支払えそうだと判断し、借りてしまうかもしれません。

でも、このままであれば1,000万円の赤字です。1,000万円の赤字を取り返すのは難しいですよね。

しかし、事前に住宅ローン以外の支出も頭に入れておけば、みすみす破綻してしまうような住宅ローンを借りずに済む、ひいてはあなたの人生を住宅ローンの奴隷にしてしまわなくてもよくなるのです。

住宅ローンを借りる前に、将来の支払いや貯蓄のことまで考えておくことはあなたの人生を守るためにも非常に重要なプロセスです。